テレビCM購買価格、地上波キー5局、2017年8月迄の結果と...

テレビCM購買価格、地上波キー5局、 2017年8月迄の結果と2018年の価格推移予測

2017年は対前年1%程値上り、2018年も緩やかなインフレとなる模様

企業のマーケティング・広告宣伝活動における費用/価格/投資対効果についての、測定/ベンチマーキング/透明化/最適化、を使命とする株式会社エスピーアイ(所在地:東京都千代田区、代表取締役:道端 智之)は、独自に保有する「SPIINDEX(弊社独自保有の「地上波キー5局“テレビスポットCM市場平均価格ベンチマーク”」)」を基に、“テレビスポットCM購買価格、地上波キー5局”について下記の分析を行いました。


(1) テレビスポットCM市場平均価格、最新市場概況(2017年8月迄確定値と2017年末迄の見込み)

(2) テレビスポットCM市場平均価格、今後の予測、2018年


図1:SPIINDEX=テレビスポットCM市場平均価格ベンチマークの推移


*SPIINDEXとは

…テレビスポットCM市場平均価格ベンチマーク(テレビ地上波キー5局)

…「全スポットCM、売上とGRP」+「SPI's cost-datapool(1995年以降120社以上)」から算出



分析結果は下記の通りです。

*なお公表している本分析は、地上波キー5局系列テレビスポット地区/局全体の合算数値、および季節性を除去した傾向値、となります。

内訳としては、32テレビ地区/約110局テレビ局別、各広告主・ブランド別、時期・月別、等により異なる傾向を示しています事を御注意下さい。


(1) テレビスポットCM市場平均価格、最新市場概況(2017年8月迄確定値と2017年末迄の見込み)

…2017年8月迄は対前年で1%程上昇(図1)、2017年前半はインフレーション率が高かったが、後半はダウンしており(図2)、2017年全体では対前年で1%台の値上げに止まる見込み。


■図1:SPIINDEX=テレビスポットCM市場平均価格ベンチマークの推移

■図2:SPIINDEX=テレビスポットCM市場平均価格ベンチマークの推移


(2) テレビスポットCM市場平均価格、今後の予測、2018年

…弊社保有「SPIINDEX」と「TOPIX(東証株価指数)」の関連性から独自統計分析手法を用いて予測を実施した。なお、「2007年から2013年中盤迄」と「2013年終盤から直近」で統計モデルの当て嵌まりが異なる為(図3)、今回の分析では「2013年終盤から直近」において当て嵌まる統計モデルを採用した(図4)。

…2017年中盤でインフレーション鈍化となっているが、今後については短期的アップダウンの可能性はあるもののデフレーションへ転じる可能性は低く、2018年末に向けて緩やかなインフレーションが続くと予測される(図5)。



●中期SPIINDEX傾向値予測分析、概念&手法

・エスピーアイでは、「SPIINDEX」と「TOPIX(東証株価指数)」は、TOPIX先行値において、強い相関があると分析している(図3)。これは、TOPIXに代表される“企業の景況”が“将来の広告予算”に影響を与え、その需給のバランスがSPIINDEXに反映されていると考えることができる。

・但し長期的にその関連性を統計手法にて解析するとすると、2013年終盤を境に関係性に変化があり(図3)、今回の「中期SPIINDEX傾向値予測分析」についてはより直近傾向を重視した「新分析手法」を用いている(図4)。なお、“「SPIINDEX」と「TOPIX(東証株価指数)」”の関係性変化については、下記理由があると考えられる。


(1) 経済状況

…2007年頭から2013年終盤迄は、サブプライム問題/リーマンショックによる世界経済不況とそこからの回復期で、景気動向と広告予算連動が比較的短く、且つ対前年比という考え方が強い。

…2013年終盤以降は、企業内部留保増や派遣社員増等に代表される通り、企業がより投資コストに対し慎重になっており、景気回復からテレビCM(広告投資)増へのプロセスにタイムラグが生じている。


(2) テレビCMや地上波キー5局の位置付け

…地上波キー5局テレビCMまだまだメディアパワーは強いが、視聴率ダウンやデジタル広告の台頭により、相対的な投資メディアとしての重要性や位置付けが、少しずつ変化してきている。

・この「SPIINDEXとTOPIXとの相関性」をベースとし、中期予測分析を実施している(図5)。

*SPIINDEXは季節性を、TOPIXはノイズを、それぞれ統計モデルにより除去し、傾向値を採用。


◆図3:SPIINDEXとTOPIXとの関係(2007年1月~2017年8月)

◆図4:SPIINDEXとTOPIXとの関係(2013年10月~2017年8月=新分析手法)

◆図5:中期SPIINDEX傾向値予測分析結果、2017年10月時点



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例:株式会社エスピーアイの分析によると~・・・


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【株式会社エスピーアイについて】

エスピーアイは、テレビCMをはじめとした広告の価格妥当性調査、宣伝活動や広告キャンペーンの投資効率計測、消費者インサイトや商品・ブランドに関する分析等を通じて広告宣伝やマーケティングの投資効率把握と改善を行う、日本の広告業界では草分け的なコンサルティング会社です。

独自データベース、テレビ視聴率データ、高度な統計手法等を駆使して、科学的・数値的なアプローチを基にしたサービスを展開しています。


社名: 株式会社エスピーアイ

本社: 〒101-0003 東京都千代田区一ツ橋2-4-4 岩波書店一ツ橋別館3F

代表: 代表取締役 道端 智之

設立: 2014年(1995年設立の同名会社を承継)

    日本アドバタイザーズ協会、日本マーケティング協会

URL : http://www.spi-consultants.com/ja/

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