現況は売高賃低、ただし売買も将来見通しは悲観的 (TAS-MAPユーザーアンケート2017年結果より) ~賃貸住宅市場レポート  首都圏版・関西圏・中京圏・福岡県版 2017年6月~

    調査・報告
    2017年6月30日 10:30

     不動産評価Webサイト「TAS-MAP」( http://www.tas-japan.com/ )を運営する株式会社タス(所在地:東京都中央区、代表取締役社長:尾暮 敏範)は、「賃貸住宅市場レポート 首都圏版・関西圏・中京圏・福岡県版 2017年6月」を発表しました。

    不動産市場の現状と見通し



     「現況は売高賃低、ただし売買も将来見通しは悲観的(TAS-MAPユーザーアンケート2017年結果より)」および「2017年4月期の1都3県賃貸住宅指標(空室率TVI(タス空室インデックス)、募集期間、更新確率、中途解約確率)」および「2017年4月期の関西圏・中京圏・福岡県賃貸住宅指標(空室率TVI(タス空室インデックス)、募集期間、更新確率、中途解約確率)」を掲載しています。

    詳細PDF:「賃貸住宅市場レポート 首都圏版・関西圏・中京圏・福岡県版 2017年6月」
    http://www.tas-japan.com/pdf/news/residential/Vol90_Vol62residential20170630.html

    レポートの概要
    (1) 現況は売高賃低、ただし売買も将来見通しは悲観的(TAS-MAPユーザーアンケート2017年結果より)
    不動産売買市場は、2016年は現況D.I.が50を越えていたのは首都圏のみでしたが、2017年は全ての地域で現況D.I.が50を越えており、市場が好転したことが判ります。 しかしながら、将来D.I.は、全ての地域で50を大きく下回っており、多くのユーザーが将来の市場を悲観的に見ていることがわかります。 特に首都圏の現況D.I.と将来D.I.の差が大きく、「市況のピークが近いのではないか」という不安が市場にあることを示しています。
     賃貸市場は、2016年と同様に全ての地域で現況D.I.が50を下回っており、市況は相変わらず厳しいことが判ります。 また、将来D.I.は全ての地域で現況D.I.の値を下回っており、将来の市況はさらに悪化するとの見方が大勢を占めています。 特に賃貸住宅は、既に全国で約370万戸の空室が存在しているにもかかわらず(平成25年住宅・土地統計調査)、相続税対策やマイナス金利の影響によって供給量が増加傾向にあります。 結果として空室率が上昇傾向にある地域も増加しています。ユーザーの市況感は、このような状況を反映しているものと考えられます。

    図 不動産売買市況と賃貸市況の現状と将来の見通しへのリンク
    https://www.atpress.ne.jp/releases/131041/img_131041_1.jpg


    (2)2017年4月期1都3県賃貸住宅指標
     1都3県のマンション系(S造、RC造、SRC造)の空室率TVIは全地域で悪化傾向となっています。一方で、アパート系(木造、軽量鉄骨造)の空室率TVIは東京23区と千葉県で改善傾向に転じています。

    【東京都】
    <全域>
    空室率TVI(ポイント): 12.57
    募集期間(ヶ月)   : 2.88
    更新確率(%)    : 35.74
    中途解約確率(%)  : 43.76

    <23区>
    空室率TVI(ポイント): 12.26
    募集期間(ヶ月)   : 2.88
    更新確率(%)    : 36.62
    中途解約確率(%)  : 42.89

    <市部>
    空室率TVI(ポイント): 15.26
    募集期間(ヶ月)   : 2.88
    更新確率(%)    : 28.57
    中途解約確率(%)  : 47.13

    【神奈川県】
    空室率TVI(ポイント): 15.81
    募集期間(ヶ月)   : 3.67
    更新確率(%)    : 36.23
    中途解約確率(%)  : 43.75

    【埼玉県】
    空室率TVI(ポイント): 18.43
    募集期間(ヶ月)   : 3.36
    更新確率(%)    : 38.69
    中途解約確率(%)  : 42.78

    【千葉県】
    空室率TVI(ポイント): 16.04
    募集期間(ヶ月)   : 3.45
    更新確率(%)    : 39.00
    中途解約確率(%)  : 47.14

    (出所)分析:株式会社タス


    (3)2017年4月期 関西圏・中京圏・福岡県賃貸住宅指標
     マンション系(S造、RC造、SRC造)の空室率TVIは、兵庫県、愛知県、静岡県で悪化傾向、その他地域では横ばいで推移しています。一方で、アパート系(木造、軽量鉄骨造)の空室率TVIは、大阪府が改善傾向、京都府と福岡県で横ばい、それ以外の地域は悪化傾向で推移しています。

    【大阪府】
    空室率TVI(ポイント): 8.61
    募集期間(ヶ月)   : 4.93
    更新確率(%)    : 29.21
    中途解約確率(%)  : 59.83

    【京都府】
    空室率TVI(ポイント): 13.99
    募集期間(ヶ月)   : 6.10
    更新確率(%)    : 36.12
    中途解約確率(%)  : 50.17

    【兵庫県】
    空室率TVI(ポイント): 12.64
    募集期間(ヶ月)   : 5.85
    更新確率(%)    : 35.46
    中途解約確率(%)  : 50.75

    【愛知県】
    空室率TVI(ポイント): 15.60
    募集期間(ヶ月)   : 6.34
    更新確率(%)    : 34.37
    中途解約確率(%)  : 52.49

    【静岡県】
    空室率TVI(ポイント): 25.08
    募集期間(ヶ月)   : 7.44
    更新確率(%)    : 39.72
    中途解約確率(%)  : 48.10

    【福岡県】
    空室率TVI(ポイント): 10.91
    募集期間(ヶ月)   : 5.43
    更新確率(%)    : 34.29
    中途解約確率(%)  : 49.99

    (出所)分析:株式会社タス


    詳細はPDFファイルをご参照ください。
    詳細PDF:「賃貸住宅市場レポート 首都圏版・関西圏・中京圏・福岡県版2017年6月」
    http://www.tas-japan.com/pdf/news/residential/Vol90_Vol62residential20170630.html

    メディア掲載情報等はこちらをご覧ください。
    https://tas-channel.com/


    ■株式会社タスについて
     株式会社タスはトヨタ自動車株式会社(T)、豊田通商株式会社(T)、朝日航洋株式会社(A)、株式会社三友システムアプレイザル(S)が出資するトヨタのグループ企業です。システム評価のパイオニアとして不動産に関わる情報を収集・分析・ディスクローズすることにより、専門知識を誰でも簡単に視える化することを目指しています。不動産評価サービスTAS-MAPは、担保評価や顧客へのプレゼンテーション資料作成ツールとして多くの金融機関や不動産会社の時短に貢献しています。

    会社名  : 株式会社タス(英語名 TAS Corp.)
    所在地  : 東京都中央区八丁堀3丁目22番13号 PMO八丁堀4F
    設立年月日: 2000年8月28日
    資本金  : 1億8千万円
    出資   : トヨタ自動車株式会社
           朝日航洋株式会社
           株式会社三友システムアプレイザル
           豊田通商株式会社
    Web    : http://www.tas-japan.com/
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