みちのおくの芸術祭 山形ビエンナーレ2016が開幕  山形の中心地で23日間45組のアーティストがアート、 音楽、文学、ファッション、食など多彩なプログラムを展開

    イベント
    2016年9月14日 11:30

    東北芸術工科大学(所在地:山形市上桜田、学長:根岸吉太郎)では、荒井良二氏を芸術監督に迎え、2016年9月3日(土)から2度目となる「みちのおくの芸術祭 山形ビエンナーレ2016」を開催しています。

    山形ビエンナーレメインビジュアル(ポスター)
    展示作品・公演・イベント・ツアーなどの開催プログラムを45組のアーティストが23日間にわたって、山形市内をアートで盛り上げていきます。

    公式ウェブサイト: http://biennale.tuad.ac.jp


    ●注目のプログラム
    1. ミロコマチコ+EHON LABO.「あっちの目、こっちの目」[展示・常設]
    中山間地域の過疎化による狩猟圧の低下や、森林生態系の変化などの諸要因によって、山形各地で熊やカモシカなど山に棲む動物たちが住宅地に姿をあらわすようになった。絵本作家のミロコマチコは、みちのおくつくるラボのメンバーと森と街の境界で聞き書きを重ね、住民から6種の野生動物にまつわる100以上の体験談を採話し、山車のような6体の立体絵本「あっちの目、こっちの目」を制作する。森/街、人/獣という、2つの世界の交わりを物語るアートプロジェクト。

    展示タイトル:あっちの目、こっちの目
    展示会場  :文翔館 議場ホール
    公開日・時間:会期中常設(9月5日・9月20日休館)9:00~16:30


    2. 荒井良二と野村誠の山形じゃあにぃ2016|[音楽]
    絵本作家の荒井良二と音楽家の野村誠が、本芸術祭の中心エリアを飛び出して、県内各地に出張ビエンナーレの旅(じゃあにぃ)に出る。最上川の畔にある村山市の元温泉施設では、音頭ならぬ「村山温度」、明治期に建てられた新庄市の旧養蚕試験場では、蚕と懐古をかけて「かいこ趣味」。駄洒落をくりだしつつ、地元の若者たちやお客さんとともにつくりあげる、筋書きなしの即興ライブプログラム。

    タイトル:「新庄じゃあにぃ〈かいこ趣味〉」
          kitokitoMarche&kitokito環境芸術祭2016との
          タイアップ企画です。当日は、前日(9月18日)開催する
          kitokitoMarcheからの出店の他、kitokito環境芸術祭の
          作品展示も行っています。
    開催日 :9月19日(月・祝)
    時間  :13:30~15:00(開場13:00/整理券配布12:00~)
    会場  :新庄市エコロジーガーデン「原蚕の杜」旧第4蚕室
         (山形県新庄市十日町6000-1)
    出演  :荒井良二(アーティスト/絵本作家)、
         野村誠(作曲家/鍵ハモ・ピアノ奏者/共同作曲実践者)
    企画協力:新庄市エコロジーガーデン、kitokitoMarche

    タイトル:「村山じゃあにぃ〈村山温度〉」
    開催日 : 9月17日(土)
    時間  : 14:00~17:00(開場13:30/チケット引換・整理券配布11:00~)
    会場  : クアハウス碁点旧大浴場(山形県村山市碁点1034-7)
    アクセス: http://kur-goten.jp/access
    出演  : 荒井良二(アーティスト/絵本作家)、
          野村誠(作曲家/鍵ハモ・ピアノ奏者/共同作曲実践者)
    企画協力: 一般財団法人村山市余暇開発公社 碁点温泉、
          山ベーグル&Coffee Stand


    3. 川村亘平斎BAM BOO NEST第二夜|[影絵・音楽]
    2千本の竹で組み上げた特設の芝居小屋「BAM BOO NEST」(=竹の巣)で、影絵師の川村亘平斎が東北各地の人々と影絵芝居を上演する。第二夜は一人芝居。川村影絵ではおなじみのキャラクター、猿の「ニシオカ」が登場。観客と丁々発止の掛け合いで、山の夜を盛り上げる。

    タイトル :「川村亘平斎の影絵と音楽」
    開催日  :9月22日(木・祝)
    時間   :19:00~20:30(整理券配布16:30~/開場18:00)
          入場無料・予約不要
          ※展示会場で実施するため観覧希望者が多数の場合は
           入場制限をさせていただく場合もございます。
           予めご了承ください。
    会場   :東北芸術工科大学 本館7Fギャラリー
    出演・音楽:川村亘平斎


    4. 川村亘平斎BAM BOO NEST第三夜|[影絵・音楽]
    第三夜は東北芸術工科大学こども芸術大学に通う、15組の母子と川村が共同制作する新作影絵。福島の「ヘビワヘビワ」に続く南東北影絵芝居三部作の山形編は、母が子に語る故郷にまつわる不思議な体験・奇譚集。

    タイトル:「ハハハハハハハハハハハハハハハ」
    開催日 :9月24日(土)
    時間  :18:30~19:30(整理券配布16:00~/開場17:30)
         入場無料・予約不要
         ※展示会場で実施するため観覧希望者が多数の場合は
          入場制限をさせていただく場合もございます。
          予めご了承ください。
    会場  :東北芸術工科大学 本館7Fギャラリー
    出演  :川村亘平斎、こども芸術大学だいち組
    音楽  :田中馨


    5. spoken words project[ファッション]
    日本海側の山形県酒田市はかつて「砂潟」と呼ばれ、飛砂に埋もれそうな集落のモノクロ写真を偶然目にした安部公房は、小説『砂の女』(1962年)の取材のため同地を訪れたという。飛田正浩が主宰するファッションブランドspoken words projectは、この戦後シュルレアリスム小説の傑作をモチーフに、物語に登場する女をイメージした、服・ジュエリー・香水・バッグなどのコレクションを制作。人口流出・減少が止まらない現代の東北における、「砂の女」のストーリーを表現する。

    展示タイトル:砂の女
    展示会場  :文翔館 中庭
    公開日・時間:会期中常設(9月5日・9月20日休館)9:00~16:30


    6. いしいしんじ
    山形ビエンナーレ2014で、荒井良二の立体作品「旅する門」に呼応するように、〈門〉にまつわる掌編小説を発表した作家いしいしんじ。本芸術祭では、山形・東京・福岡と継続してきた荒井とのコラボレーションを書籍化した『赤ん坊が指差してる門』を上梓する他、「トッテオキのやまがたり」と題し、山形県民から募った名所旧跡をめぐる紀行小説を執筆。書きあがった原稿から順次、ギャラリーに張り出されていく。山形ビエンナーレの終了後は11月に開館する山形県東根市の新美術館で同シリーズの続編を発表する。

    展示タイトル:トッテオキのやまがたり
    展示会場  :文翔館 3F
    公開日・時間:会期中常設(9月5日・9月20日休館)9:00~16:30
    イベント  :「いしいしんじのその場小説」
           9月3日(土)14:30~15:30・9月25日(日)15:00~16:00


    7. 東北画は可能か?
    三瀬夏之介と鴻崎正武が2009年に東北芸術工科大学で立ち上げたチュートリアル「東北画は可能か?」は、京都・東京から語る従来の「日本」や「地方」イメージに依拠するのではなく、東北という視座からの絵画史観や作家像を、教員・学生・卒業生が一体となって探求している。山形ビエンナーレ2016では東北芸術工科大学の芸術実習棟を会場に、2つの企画展「地方之国構想博物館」と「地方之国現代美術展」を開催。古くから伝わる文化や信仰を守り、食糧やエネルギーも自給する東北地方を、構想上の理想郷「地方之国」として表現する。

    展示会場  :東北芸術工科大学 芸術実習棟1F 108・109・110
    公開日・時間:会期中常設(無休)10:00~17:00
    イベント  :9月17日(土)13:00~「東北画は可能か?トーク&ライブ」


    ■みちのおくの芸術祭「山形ビエンナーレ2016」概要
    「みちのおくの芸術祭 山形ビエンナーレ」は、東北芸術工科大学が主催する、地域密着型の現代芸術祭です。美術大学が主催することから、「これからの東北を担う文化的リーダーの育成」をミッションに掲げて、2014年9月に第1回展を、西蔵王の大学キャンパスと山形市中心市街地を結んで開催いたしました。2016年に開催する第2回 山形ビエンナーレは、荒井良二氏芸術監督のもと「山は語る」をキーワードに、9月3日から23日間にわたり、国の重要文化財・文翔館をはじめ、市内各所の歴史的建造物やリノベーション物件を主な会場に開催します。2014年同様、アーティストと市民による共同制作プログラムを軸に、アートだけではなく、文学、ファッション、食、音楽など多彩な体験型アートプログラムを、地域社会と大学が連携して展開してまいります。

    主催   :東北芸術工科大学
    開催テーマ:「山は語る」
    会期   :2016年9月3日(土)~9月25日(日)
          ※開館時間・休館日等は施設による
    入場料  :無料 (※一部公演・ワークショップを除く)


    ■参加アーティスト/45組
    アカオニ/アトツギ編集室/あふりらんぽ/荒井良二/いしいしんじ/石巻工房/市プロジェクト/稲葉まり/岩井天志/大槌秀樹/大橋文男/大原大次郎/華雪/川村亘平斎/岸野雄一/熊谷和徳/坂本大三郎/佐藤慎太郎/スガノサカエ/鈴木ヒラク/spoken words project/ソケリッサ!/滞空時間/田中望/寺尾紗穂/東北画は可能か?/トゥルーリ・オカモチェク/ナカムラクニオ/中山晴奈/野村誠/久松知子/ひじおりの灯/平澤まりこ/WHITELIGHT/水野健一郎/三瀬夏之介/みちのおくつくるラボ/ミロコマチコ/村井純平/森岡督行/やまがた藝術学舎スタジオ/吉川倫平/吉増剛造/ラティール・シー/和合亮一 (敬称略/五十音順)

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    山形ビエンナーレメインビジュアル(ポスター)
    「あっちの目、こっちの目(クマの話)」ミロコマチコ/常設・朗読会
    荒井良二と野村誠の山形じゃあにぃ2016
    川村亘平斎の影絵と音楽
    spoken words project
    いしいしんじ
    東北画は可能か?
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