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チップス&メディア社、 世界初のAVS2対応ビデオデコーダIP提供開始

4K-8K解像度ビデオデコーダのワンストップ・ソリューション

チップス・アンド・メディア株式会社(本社:韓国ソウル、以下 チップス&メディア社)は、2016年8月30日(火)に、UHDビデオIP WAVE5シリーズのひとつとして、世界初(*)AVS2ビデオフォーマットに対応したハードウェアデコーダIP、「WAVE515」の提供を開始します。
AVS2は、中国のUHD次世代放送ビデオ規格として2016年5月に発表され、今後、順次導入されていくことが期待されています。チップス&メディア社は、業界初のAVS2ハードウェアIPである「WAVE515」デコーダIPの発売により、大手ビデオIPプロバイダとしての市場での地位を強化します。
(*)コンシューマ向け商用ハードウェアデコーダとして、当社調べによる

■AVS+からAVS2へ
AVS+は、2012年に中国の映像放送におけるビデオ標準仕様となって以来、2014年からは中国の中央放送局であるCCTVをはじめとして、中国内の全てのHD放送局と衛星放送により採用され、急速に放送エリアを拡大しています。AVS+の2倍の符号化圧縮効率を持つAVS2は、まずOTT UHDビデオサービスに導入され、2017年には試験放送が始まる予定です。また、2018年のサッカー・ワールドカップの放映ではAVS2が使われる予定でもあります。一方、AVS2はUHD放送のみならず、監視カメラ用途でも、非常に重要な役割を果たすことが期待されています。


■「WAVE515」について
「WAVE515」は、クラス最高のデコード性能を提供します。それは、AVS2機能を単に追加したのではなく、既存のHEVC(H.265)デコーダやVP9デコーダのハードウェア・ブロックを最適に共有し、シリコンサイズの増加を最小限に抑えることにより、HEVC(H.265)やVP9のデコーダIPプラットフォームへ統合最適化したものです。これにより、解像度4K(3840×2160)、フレームレート60fps、クロマフォーマット4:2:0、ビット数8/10ビットのすべての規格(HEVC、VP9、およびAVS2)のデコードが可能となり、さらには、三つの異なるビデオ形式の同時デコードが可能となります。
(*)チップス&メディア社は、既に「HEVCデコーダIP WAVE510」と「HEVC/VP9デコーダIP WAVE512」を市場投入してきました。

WAVEシリーズのアーキテクチャは8K解像度まで拡張可能です。また、「WAVE515」の仕様は、要求に応じてカスタマイズ可能であり、例えば、HEVCとAVS2デコード機能のみに特化したりすることができます。一方、フレームメモリー・ロスレス圧縮機能のCFrame(TM)やダウンスケーラが組み込まれており、メモリー帯域幅の低減や超低消費電力化を実現します。

AVSインダストリーアライアンスの幹部であるウォン・バンフ氏(Wang Banghu氏)、は「WAVE515は、市場で利用可能な世界初のAVS2対応ビデオデコーダIPであり、多くの半導体ベンダーが次世代SoCプラットフォームに統合するために待ち望んでいたものです」と述べています。


■チップス&メディア社について
チップス&メディア社は、韓国ソウルに本社を置く大手ビデオIPプロバイダです。その先進的な超低消費電力と高性能のビデオ技術は米国、欧州、韓国、台湾、中国、日本に拠点を置く70社以上のカスタマーに選ばれており、そのIPを実装した半導体チップの出荷個数は延べ4億個以上に達しています。
詳細については、当社のウェブサイト http://www.chipsnmedia.com/ をご覧ください。

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