【シニアの東京オリンピック・パラリンピックに関する意識調査】...

【シニアの東京オリンピック・パラリンピックに関する意識調査】 前回とどちらが盛り上がる?1964年を経験したシニアの意見は二分 2020年開催 59.5%が「日本人選手の競技力向上」に期待

シニア向け宿泊予約サービスを提供する株式会社ゆこゆこ(本社:東京都中央区、代表取締役社長:萩原浩二)は、当社運営の宿泊予約サイト「ゆこゆこネット」の50代以上のメールマガジン会員1,273人を対象に、「2020年東京オリンピック・パラリンピック」に関する調査を実施いたしました。

図1
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<調査結果ダイジェスト>
■東京オリンピック、全体の40.8%が「とても関心がある」
⇒パラリンピックに「とても関心がある」と回答したのは23.3%。もっとも関心が高いのは、70代以上で30.1%

■全体の24.7%が、自国開催のオリンピックを「競技会場・試合会場で観戦したい」
⇒観戦したい競技、全体の第1位は「水泳」で70.2%。女性では「体操」が一番人気

■開催に際して、59.5%が「日本人選手の競技力向上」に期待。懸念しているのは「財政への負担」
⇒1964年の開催でよかったことは「交通インフラの発達」、悪影響だったことは「首都圏への一極集中」

■2回目の東京開催、「前回より盛り上がる」と回答したのは27.2%
⇒「1964年より盛り上がらない」と回答したのは28.3%と、意見が分かれた

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<調査概要>
調査期間:2016年7月11日~7月18日
調査対象:50代以上のゆこゆこネットメールマガジン会員
調査方法:メールマガジン会員向けインターネット調査
有効回答数:1,273件
-男性:1,002名 (50代:219名、60代:554名、70代以上:229名)
-女性:271名(50代:147名、60代:107名、70代以上17名)
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<調査結果>
1.2020年東京オリンピック・パラリンピックへの関心について
■オリンピック、40.8%が「とても関心がある」と回答。パラリンピックへの関心が特に高いのは70代以上
【2020年東京オリンピックへの関心】について聞いたところ、全体の40.8%が「とても関心がある」と回答しました。
男女別では、男性が42.6%、女性は33.9%と、男性の方がより高い数値になりました。また、年代別では、50代36.3%、60代42.2%、70代以上が43.5%と、高年齢者ほど関心が高いことがわかりました。
(図1)

【2020年東京パラリンピックへの関心】については、全体の23.3%が「とても関心がある」と回答しました。70代以上では30.1%と、特に高い数値となりました。
(図2)

2.2020年 東京オリンピックの観戦について
■全体の24.7%が「競技会場・試合会場で観戦する」と回答。もっとも観戦意欲が高いのは50代以上で27.6%
【2020年東京オリンピックをどのように観戦したいか】について聞いたところ、「テレビの中継をリアルタイムで見る」が75.3%で1位でした。また、「競技会場・試合会場で観戦する」は24.7%でした。
年代別にみると、もっとも現地での観戦意欲が高いのは50代で27.6%でした。
(図3)

■【オリンピックを一緒に観戦したい相手】、70代以上の21.8%が「孫」と回答
2020年東京オリンピックを観戦したいと思っている人に、【誰と観戦したいか】を聞いたところ、全体の1位は「配偶者・パートナー」の76.6%でした。
年代別にみると、50代では「子供」で32.6%、70代以上では「孫」で21.8%と、他の年代よりも高い数値となりました。
(図4)

■【オリンピックで観戦したい競技】、全体の1位は「水泳」。女性では「体操」が一番人気
2020年東京オリンピックを観戦したいと思っている人に、【観戦したい競技】を聞いたところ、全体の
1位は「水泳」の70.2%、次いで「体操」68.2%、「陸上競技」64.0%でした。「体操」は女性で74.4%ともっとも人気でした。
年代別にみると、「柔道」は60代で45.3%、70代以上で49.0%と、高い数値となりました。
(図5)

3.1964年東京オリンピック・パラリンピックとの比較
■【2020年開催に期待していること】第1位は「日本人選手の競技力の向上」59.5%。【1964年開催でよかったこと】第1位は「交通インフラの発達」59.9%
1964年の東京オリンピック・パラリンピック開催時に生まれていた人に、【2020年東京オリンピック・パラリンピックに期待していること】について聞いたところ、もっとも多かったのは「日本人選手の競技力の向上」の59.5%でした。
一方、【1964年の東京オリンピック・パラリンピックを開催してよかったこと】について聞いたところ、もっとも多かったのは「交通インフラの発達」59.9%でした。
(図6)

■2020年開催について、「財政への負担」をはじめ、複数の懸念点
【1964年開催で悪影響だったこと】第1位は「首都圏への一極集中」47.3%、「特にない」が26.4%
1964年の東京オリンピック・パラリンピック開催時に生まれていた人に、【2020年東京オリンピック・パラリンピックについて懸念していること】について聞いたところ、もっとも多かったのは「財政への負担」の57.3%でした。その他の項目も懸念点として挙がり、「特にない」と回答した人は1.6%にとどまりました。
一方、【1964年東京オリンピック・パラリンピックで悪影響だったこと】について聞いたところ、もっとも多かったのは「首都圏への一極集中」の47.3%でした。また、「特にない」とした人は26.4%でした。
(図7)

■【オリンピック・パラリンピックの盛り上がり度】、「2020年の方が盛り上がる」が27.2%、「1964年より盛り上がらない」が28.3%と、意見が分かれた
1964年の東京オリンピック・パラリンピック開催時に生まれていた人に、【2020年東京オリンピック・パラリンピックの盛り上がりはどうなりそうか】について聞いたところ、「2020年の方が盛り上がる」と回答した人は27.2%、「1964年より盛り上がらない」と回答した人は28.3%と、意見が分かれました。
(図8)


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■「2020年の方が盛り上がる」と思う理由
当時は小さな白黒テレビで観ていただけだったが、2020年は直接競技場で観戦したり、60型の大型テレビでリアルタイムに観戦したりできるため、手に汗握りながら応援することができる(50代男性)
日本選手の活躍に対する期待度が大きい(60代男性)
前回の大会は柔道、レスリングと体操の一部の活躍だったが、今回は幅広く全種目で期待できそう(60代男性)
1964年は貧しかった。盛り上がれる人は限定的だった(70代以上男性)

■「1964年より盛り上がらない」と思う理由
1964年のオリンピックは初めて日本で開催され、貧しい日本から脱却する転機となった特別なもの(50代男性)
ゴタゴタが目について興味がなくなった(60代男性)
財政・治安などの不安要素がたくさんあって夢中になれない(60代男性)
個人の興味が多様化しており、国民の意識が統一されていない(60代男性)
前回は初回だったのですごく盛り上がったが、今回は東北震災のことも満足に解決できていないので、オリンピックにこんなにお金を使うことに不信感がぬぐえない(60代女性)
高度経済成長の真っただ中にあった昔と今では、国民の気分が全然違うと思う(60代女性)
1964年は日本で初めてのオリンピックであり、感動が新鮮だった(70代以上男性)
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■「1964年東京オリンピック・パラリンピックの思い出」エピソード
感動して本まで買った。以降、スポーツに向き合う姿勢が変わったと思う(60代男性)
オリンピックの前年に中学校の修学旅行があったが、東京中が工事の大混乱で都内観光が満足にできなかった。
リオ・オリンピックも似た状況なのだろうと同情している(60代男性)
当時、地方ののどかな小さな町の高校1年生で、オリンピックをテレビで観ることは、東京や海外に目を向ける最初の出来事だった(60代女性)
三波春夫の「東京五輪音頭」が日本中に流れ、盛り上がったのが印象的だった(60代女性)
当時、中学生だった。先生が生徒を視聴覚室に集めてテレビのオリンピック生中継を見せてくれた(60代女性)
開会式の日に、会場の近くの建物から空に自衛隊機が描いた五輪の輪を観た(70代以上男性)
渋谷から三軒茶屋に向かうバス道路の舗道に、一夜にして花壇が現れ非常に驚いたのを今も忘れることができない。 あの頃の日本の団結と経済発展の底力は凄まじいものがあった(70代以上女性)
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■「2020年にあなたはどうなっていたいか」コメント集
実際に観に行けるだけの時間的余裕と懐具合をもっていたい(50代男性)
語学力を磨きボランティアをする(50代女性)
現役で働いていたらかっこいい(60代男性)
今のままの若々しさを保ってスポーツに関心を持ち、選手の顔と名前を覚えたい(60代男性)
孫たちが小学校低学年。一緒に観戦する機会があるとよい想い出になるので、健康第一で2020年を迎えたい(60代男性)
4年後は77歳。しっかりテレビを観て、新聞を読み、64年当時くらい興奮できる感性を持ち続けていたい(70代以上男性)




<調査結果を受けて>
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開催を4年後に控えた2020年東京オリンピック。「とても関心がある」「少し関心がある」合わせて77.8%と、自国開催ということも相まって、非常に高い関心がうかがえました。
今回の調査は、初めて日本で開催された1964年の東京オリンピック・パラリンピックを経験している人に、前回と2020年開催を比較してもらったのが特徴です。2020年の開催に際してもっとも期待しているのは、「日本人選手の競技力の向上」59.5%で、「前回の大会は柔道、レスリングと体操の一部の活躍だったが、今回は幅広く全種目で期待できそう」(60代男性)、「代表選手の競技レベルが1964年に比べ格段に向上しており、好記録が期待される」(70代以上男性)と、日本人選手の活躍に期待を寄せる声が集まりました。1964年開催でよかったことについて、「交通インフラの発達」59.9%、「日本国民のスポーツ振興の促進」48.4%が上位に挙がったことと比較すると、シニアにとって、2020年の東京オリンピック・パラリンピックは前回開催とは違う意味合いを持ったものだとうかがえます。それは、「オリンピックをテレビで観ることは、東京や海外に目を向ける最初の出来事だった」(60代女性)、「あの頃の日本の団結と経済発展の底力は凄まじいものがあった」(70代以上女性)といった、当時を振り返るコメントからも明らかで、開催すること自体に【戦後からの復興アピール】【日本の国際化】という意義があった1964年に比べ、2020年は日本人選手の更なる活躍や、成熟国としての姿が求められるオリンピックとなりそうです。
前回の東京オリンピックとどちらが盛り上がるかを聞いたところ、「2020年の方が盛り上がる」とした人は27.2%、「1964年より盛り上がらない」が28.3%と、意見が分かれました。開催への関心は高いものの盛り上がりに欠けるのは、「財政への負担」をはじめ、開催に際する多くの懸念点があることが背景にありそうです。「財政・治安などの不安要素がたくさんあって夢中になれない」(60代男性)、「国内で色々な問題(震災復興・基地等)がある中、お金を使う順位は正しいのか」(60代男性)などの声があがったほか、「ゴタゴタが目について興味がなくなった」(60代男性)と、新国立競技場の建設費やエンブレム問題が次々浮上したこともお祭りムードになれない理由の一つといえるでしょう。
とはいえ、自国開催の夏季オリンピックの雰囲気を知るのはシニアの方々だけ。1964年を知らない世代に当時の記憶を伝え、4年後の東京オリンピック・パラリンピックの盛り上げ役となることが、国民の気運の高まりにつながることでしょう。ボランティア等、大会運営への積極的な参加も大いに期待されます。

(株式会社ゆこゆこ 経営企画室 事業統括グループ  笠原敦子)
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