<朝日新聞社主催 デンタルフォーラム2016>~お口の健康作...

<朝日新聞社主催 デンタルフォーラム2016> ~お口の健康作りから、全身の健康を考える~ “歯ぐきの健康”への気づきを生活者に発信

この度、株式会社朝日新聞社は株式会社ロッテ協賛、オーラルプロテクトコンソーシアム協力のもと、『お口の健康作りから、全身の健康を考える』をテーマに、2016年5月8日(日)に東京国際フォーラムにて「デンタルフォーラム2016」を開催いたしました。

講演の様子1
講演の様子1

“虫歯”と並ぶ口腔の2大問題の一つ“歯周病”。日本でも35歳を超えると、8割以上が歯肉炎も含めた歯周病にかかっているという調査結果が出ています(出典:厚生労働省「e-ヘルスネット 歯周病」)。また、歯周病は、年齢を重ねるごとに罹患率が上がるだけでなく、その深刻度も増すものです。慢性感染症なので、細菌の活動を封じるには治療の継続が必要です。さらに歯周病が怖いのは、影響が口の中だけで収まらない点です。近年の研究で、歯周病菌が肥満や全身のさまざまな病気に関係することが明らかになってきています。

本フォーラムでは、大阪大学の天野 敦雄教授より『全身の健康は健口からについて』をテーマに、関西女子短期大学 永田 英樹教授より『歯周病予防の重要性について』をテーマに、専門家の立場から歯の健康維持に欠かすことのできない口腔ケアと歯周病予防の重要性を一般の方に分かりやすくご説明いただきました。

また、パネルディスカッションには、昨年現役を引退した、前人未到の五輪柔道3連覇を果たした日本を代表する柔道家の野村 忠宏さんや全国のおよそ2,300名の歯科衛生士によるボランティア団体Goodbye Perioプロジェクト代表の鈴木 茜さんを加えて実施しました。歯ぐきの不健康から発生する独特のニオイ“歯ぐき臭”や将来の歯の残存数によって起こる顔の変化が分かる“未来顔診断アプリ”など、生活者に“歯ぐきの健康”への気づきを与えるアトラクションで会場を盛り上げました。


【講演(1)】『全身の健康は健口からについて』
国民医療費の約3割を占めるなど、日本人にとって国民病といえる「歯周病」は、生活習慣病と深く密接な関係があることが近年明らかになっています。

本フォーラムでは、全身の健康を害すきっかけとなる歯周病疾患への弊害や、それらを加速させる要因など、どのようなメカニズムで歯周病になりうるのかを大阪大学歯学部長 天野 敦雄教授にご講演いただきました。来場者の方々の歯周病によって発生する身近な口臭や糖尿病といった様々な生活習慣病との関連性について興味深く聞いている姿が印象的でした。

■天野 敦雄(あまの あつお)先生
大阪大学歯学部長・大阪大学大学院歯学研究科長
専門は予防歯科学、口腔感染症の感染制御、病原細菌の細胞内輸送。1984年 大阪大学歯学部卒業。2000年 大阪大学大学院歯学研究科口腔分子免疫制御学講座先端機器情報学分野教授。2011年より予防歯科学分野教授。歯周病に関する研究に取り組んでいる。


【講演(2)】『歯周病予防の重要性について』
関西女子短期大学 永田 英樹教授には、歯周病をはじめとした日本人の口腔および口腔ケアの実態に関して『歯周病予防の重要性について』と題し、歯周病の基礎知識やその予防法を交えて、ご講演いただきました。

喫煙(※受動喫煙含む)、肥満といった生活者の関心の高い内容と歯周病の関連性や歯周病のもっとも重要な対策方法として、歯ブラシやデンタルフロスなどを活用した、セルフケアやプロフェッショナルケアについてご紹介いただきました。

■永田 英樹(ながた ひでき)先生
関西女子短期大学歯科衛生学科教授
専門は予防歯科学、歯周病菌のバイオフィルム形成、歯周病予防のための機能性食品。1987年 大阪大学歯学部卒業。2003年 大阪大学大学院歯学研究科助教授、2007年より准教授を経て、2016年4月より関西女子短期大学 歯科衛生学科教授。天野教授とともに、歯周病に関する研究に取り組んでいる。


【パネルディスカッション】『お口ケア習慣の重要性』について
前人未到の五輪柔道3連覇を果たした日本を代表する柔道家の野村 忠宏さんと歯科衛生士によるボランティア団体Goodbye Perioプロジェクト代表の鈴木 茜さんを加えてパネルディスカッションを実施しました。

パネルディスカッションでは、歯ぐきの不健康から発生する独特のニオイ“歯ぐき臭”体験を行い、刺激の強いニオイに野村さんの歪む表情が印象的でした。また、将来の歯の残存数によって起こる顔の変化が分かる“未来顔診断アプリ”を使用し、野村さんの顔の変化をスクリーンに投影しました。来場者の方々は、歯周病によって抜け落ちた歯の残存数による顔の変化を知ることで、“歯ぐきの健康”が顔に大きく影響をもたらし、結果的に歯周病予防に対する理解を深めました。

■野村 忠宏(のむら ただひろ)さん
柔道家
1974年奈良県生まれ。祖父は柔道場「豊徳館」館長、父は天理高校柔道部元監督という柔道一家に育つ。アトランタ、シドニー、アテネオリンピックで柔道史上初、また全競技を通じてアジア人初となるオリンピック3連覇を達成する。その後、度重なる怪我と闘いながらも、さらなる高みを目指して現役を続行。2015年8月29日、全日本実業柔道個人選手権大会を最後に、40歳で現役を引退。2015年9月に著書「戦う理由」を出版。ミキハウス所属。

■鈴木 茜(すずき あかね)さん
Goodbye Perioプロジェクト代表
2000年 太陽歯科衛生士専門学校を卒業。2013年 人々が健康のために通える歯科医院づくりをサポートする歯科メーカー 株式会社オーラルケア勤務。2012年 歯科衛生士によるボランティア団体GoodbyePerioプロジェクトを発足。全国のおよそ2,300名の歯科衛生士とともに歯周病の啓発運動に取り組んでいる。


【『オーラルプロテクトコンソーシアム』概要】
国民医療費の約3割を占めるなど、日本人にとって国民病といえる生活習慣病と、歯ぐきの健康は深く密接な関係があることが近年明らかになっています。また、医療費の自己負担の増加などから、人々の健康を取り巻く環境は大きく様変わりし、これまで以上に健康に対する自己責任が求められています。個人の意識も日常の生活習慣を見直すことによる「予防」に向かってきています。

「オーラルプロテクトコンソーシアム」は、国民に「歯ぐきから健康に」なって頂くため、学識者、有識者の方々や企業・団体のご協力のもと、信頼性のある情報の創出・発見を目指していきます。

●設立年月日: 2015年7月22日(水)
●メンバー : 大阪大学 天野 敦雄教授
        関西女子短期大学 永田 英樹教授
●企業   : 株式会社ロッテ
        株式会社オーラルケア
●サイトURL : http://www.oralprotect.jp/index.html

取材依頼・商品に対するお問い合わせはこちら

プレスリリース配信企業に直接連絡できます。