幻の動く彫刻「センスター」緊急生配信!ワルシャワと札幌をつないで世界に配信します

    「Senster on Live from Warsaw & Sapporo to the World」

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    2020年12月18日 12:30
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    ザヘンタ国立美術館(ポーランド・ワルシャワ)に設置されているウェブカメラの画像
    ザヘンタ国立美術館(ポーランド・ワルシャワ)に設置されているウェブカメラの画像

     札幌国際芸術祭実行委員会は、2020年12月19日(土)から 58 日間にわたって「札幌国際芸術祭2020 特別編開催中止となった SIAF2020 を今できる限りの方法で公開します」をスタートします。
     このオープニング2日目の特別プログラムとして、現在ポーランド・ワルシャワで展示中の作品《Senster(センスター)》と札幌をつなぎ世界に配信するイベントを、12月20日(日) 20:00 [JST, UTC+9](ポーランド12:00)よりSIAF公式YouTubeチャンネルにて配信します。

    《Senster》はポーランド出身でロンドンを拠点とした彫刻家エドワード・イナトビッチによるメディアアート史に残る名作のひとつで、公開された1970年当時としては画期的な、コンピューターで制御された作品です。観客の動きや音に反応するインタラクティブな動きをするための技術が先駆的に組み込まれており、多くのアーティストや研究者にインスピレーションを与え続けてきました。
     そして、開催中止でなければ札幌国際芸術祭2020でアジア初展示される予定でした。

    《Senster》に関する質問を全世界から受け付けます

     今回は、現在センスターが展示されているザヘンタ国立美術館(ポーランド・ワルシャワ)の協力のもと、生中継により幻の彫刻《Senster》の動く姿と共に、技術的な背景に着目し、本体の起動から、実際に周囲の音や動きに反応する様子とその技術を詳しく紐解いていきます。また、視聴者からの質問はYouTubeコメント欄から随時募集し、お答えします。

     ポーランドからはSIAF2020企画ディレクターでメディアアート担当のアグニエシュカ・クビツカ=ジェドシェツカ(以下、アグニエシュカ)を中心に、センスターの復活をディレクションしたアナ・オルフェスカ、札幌からは、SIAFラボプロジェクトディレクターの小町谷圭、札幌在住でアーティストの平川紀道が出演し、SIAF2020コミュニケーションデザインディレクターの田村かのこによる逐次通訳で配信します。

    《Senster》について

    Edward Ihnatowicz, Senster  Photo by Natalia Kabanow. Courtesy of WRO 2019 / WRO Art Center
    Edward Ihnatowicz, Senster Photo by Natalia Kabanow. Courtesy of WRO 2019 / WRO Art Center

    《Senster》はポーランド出身でロンドンを拠点とした彫刻家エドワード・イナトビッチの作品。1970年に公開されたメディアアート史に残る名作の一つである。この作品は全長5mの鋼製キネティック・スカルプチャー(動く彫刻)で、周囲の音や動きに反応する姿は動物のようにも見える。イナトビッチは、当時、最先端のロボット工学や人工知能の技術を活用し、コンピューターで動きを制御する作品を制作した。1970年、《Senster》はオランダの都市、アイントホーフェンのエフォルオン・パビリオンで展示されたが、その数年後行方不明になっていた。しかしながらその画期的な試みは、メディアアートのパイオニア作品の一つとして、多くのアーティストや研究者にインスピレーションを与え続けた 。AGH科学技術大学(※)で修復された《Senster》は非常に繊細なため、修復後も特別なイベント以外は持ち出さず、大学で管理・保管されている。2019年、ヴロツワフ(ポーランド)でのWROメディアアートビエンナーレ2019で展示され、SIAF2020での展示はアジア初公開となるはずだった。

    ※ AGH 科学技術大学......1919年の設立以来、大学の研究対象は電子工学、ロボット・コンピューター科学へと徐々に拡大している。《Senster》の修復プロジェクト「Re:Senster」を始めた人文学部は、最も新しい学部。

    開催概要

    <日時>2020年12月20日(日) 日本時間 20:00-21:00/ポーランド12:00-13:00
    <配信>SIAF2020公式YouTubeチャンネル(https://youtu.be/F2u3jO2kg3c
    <出演者>
    アナ・オルフェスカ:SIAF2020キュレトリアルアドバイザー
    アグニエシュカ・クビツカ=ジェドシェツカ:SIAF2020企画ディレクター[メディアアート担当]
    田村かのこ:SIAF2020コミュニケーションデザインディレクター(通訳)
    小町谷圭:SIAFラボプロジェクトディレクター・アーティスト・札幌大谷大学芸術学部准教授
    平川紀道:アーティスト
    細川麻沙美:札幌国際芸術祭実行委員会事務局マネージャー(モデレーター)


    札幌国際芸術祭について

    SIAF2020特別編
    SIAF2020特別編

    札幌国際芸術祭(Sapporo International Art Festival 略称:SIAF)は3年に一度札幌を舞台に開催される芸術の祭典です。2014年に第1回、2017年に第2回が開催され、札幌市内のさまざま場所で展覧会やパフォーマンスなど、多彩な表現が繰り広げられました。

    2020年12月19日(土)〜2021年2月14日(日)にかけて3度目の開催を予定していた札幌国際芸術祭(略称:SIAF)2020は、新型コロナウイルス感染症の影響を考慮し中止となりました。
    そこで、予定していたSIAF2020の内容や作品のアイデアなどについて、ウェブサイトや展示、記録集などを通じて発信いたします。情報は2020年12月19日にリニューアルオープンするSIAF公式ウェブサイトで順次公開しますので、ぜひご覧ください。

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    ザヘンタ国立美術館(ポーランド・ワルシャワ)に設置されているウェブカメラの画像
    Edward Ihnatowicz, Senster  Photo by Natalia Kabanow. Courtesy of WRO 2019 / WRO Art Center
    SIAF2020特別編

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