能と講談、ハーモニカ演奏で「敦盛」の世界に触れる　『ことのは能　Vol.４』上演決定

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2025年5月1日 12:00

（能「敦盛」鈴木啓吾／撮影・駒井壮介）　

一般社団法人一乃会（代表理事：鈴木啓吾）主催、能と講談で古典を楽しむ『ことのは能　Vol.４』が2025年6月22日 (日)に矢来能楽堂（東京都新宿区矢来町60）にて上演されます。
チケットはカンフェティ（運営：ロングランプランニング株式会社、東京都新宿区、代表取締役：榑松大剛）にて発売中です。

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公式ホームページ
http://ichi-no-kai.jp

目の不自由な方の観劇も配慮し、古典芸能に興味をお持ちのすべての人が能・講談・ハーモニカ演奏を通じ、平家の公達「敦盛」の世界を楽しめるよう工夫された公演です。

一の谷の　軍破れ
討たれし平家の　公達あわれ
暁寒き　須磨の嵐に
聞こえしはこれか　青葉の笛
（文部省唱歌「青葉の笛」より）

佐藤秀廊（画号・佐藤日梵）が編曲したハーモニカ演奏の名曲「青葉の笛幻想曲」を、日本を代表するハーモニカ奏者の寺澤ひろみが情緒豊かに披露。
同じ年頃の息子をもつ熊谷次郎直実が悲しみこらえ討ち取るは、平家の若き公達・平敦盛…。
講談師・神田織音は、古典講談の名曲「青葉の笛」を親の気持ち、子の気持ちを織り交ぜて読み上げます。
能では、平敦盛を討ち取り、世の無常を感じ出家した熊谷次郎直実（蓮生法師）の前に現れた敦盛の亡霊が一ノ谷の合戦前夜の管弦の宴と自身の最期を語ります。

観世流シテ方能楽師　鈴木啓吾プロフィール

鈴木啓吾
重要無形文化財（総合）指定保持者
（公社）観世九皐会　理事、（公社）能楽協会会員
一般社団法人　一乃会　代表理事
一乃会　神楽坂　遊楽スタジオ代表
観世九皐会、緑泉会での演能活動を中心に、自身の研究公演「一乃会」を主宰。
能の普及を目的としたイベント「ことのはかぜ」、テーマを併せた講談と能を一緒に楽しむイベント「古典をことばで旅する　ことのはかぜ」などを企画・主催。
目の不自由な方でも能の舞台や謡曲を楽しんでいただけるよう、謡曲の専門古文点訳活動や視覚特別支援学校での総合学習の授業を定期的に実施。
能楽－熊野－地方文化のつながりをもとに、和歌山での能の普及にも力を入れている。
著書：「能のうた－能楽師が読み解く遊楽の物語－」
　　　「続・能のうたー能楽師が読み解く遊楽の物語ー」（ともに新典社刊）

講談師・神田織音プロフィール

神田織音
講談師（真打）　講談協会所属
1999年　神田香織に入門。2003年　二ツ目昇進。2011年　真打昇進。
定席にて古典講談を努めるほか、落語会や地域寄席をはじめ、敬老会や学校などでも口演。親と子の気持ちを題材とした演目には定評がある。
また、小説や戯曲をもとにした文芸講談や現代を舞台に若者の葛藤を描く青春講談をはじめ、「史実をまるで見てきたかのように語る話芸」である講談の特性を活かし、「成年後見制度」や「遺言・相続」など、超高齢化社会を迎えた現代社会が抱える様々なテーマについての新作講談も意欲的に多数発表。

ハーモニカ奏者・寺澤ひろみプロフィール

寺澤ひろみ
複音ハーモニカ及びクロマティックハーモニカ奏者　
日本ハーモニカ芸術協会師範、全日本ハーモニカ連盟常任理事
クロマティックハーモニカを竹内直子氏に師事。
複音ハーモニカ奏者だった父の急逝をきっかけに独学で複音ハーモニカを習得。
二〇〇一年「ワールドハーモニカフェスティバル2001」複音ハーモニカ独奏部門、初出場で優勝。音楽のジャンルを問わずハーモニカの魅力を伝えるべく、様々な楽器と共演。
また、テレビ・ラジオにも多数出演し、映画・テレビドラマでのハーモニカ指導も務めるなど、多方面で活躍中。