文化的景観研究集会(第13回)

    奈良文化財研究所では、下記のとおり第13回目の文化的景観研究集会を開催いたします。関係各位のご参加をお待ちしております。また、お近くの関係者の方々にもお知らせいただけましたら幸いです。

    調査・報告
    2026年8月7日 13:30

    開催趣旨

    「うごく地球、つむぐ風景 ― それでも続く暮らしの価値を考える ―」

    〈地域らしさ〉の源は、自然基盤にある。地形や地質、水系、気候 といった自然条件は、その土地のあり方を決めてきた。その存在は圧倒的で、人の力では変えることはできない。近代の技術は、自然を制し、どこでも同じ暮らしができることを目指してきたが、人々の営みはもともと自然条件に寄り添いながら、安全や快適さを求めてきたのである。

    上記はちょうど10年前に刊行した『地域のみかた-文化的景観学のすすめ-』の「変わらない自然基盤」という項の冒頭に記した言葉です。地域の本質が自然基盤に根ざしているという事実は、今も揺らぎません。しかし、私たちが不動のものとして前提に置いてきた自然基盤そのものが、実はダイナミックに変動する存在であるという現実は、この10年でより鮮明になりました。

    地震や豪雨、温暖化による生態系への影響、そして地下水脈の変動。こうした「うごく地球」の圧倒的な振る舞いに対し、自然の猛威に直面し、時に抗い、時に受け入れながらも、人々はその土地で再び「風景をつむぐ」ことを諦めません。

    一方で、文化的景観をはじめとする文化財保護の枠組みは、本来、定まったモノやコトに価値を置き、それを形に留めて継承することを目指してきました。しかし、自然そのものが変容する時代において、私たちは何を「価値」として守り、次世代へ手渡していくべきなのでしょうか。

    本研究集会では、中越、熊本、能登といった、各地で起きた大規模な自然災害への対応と、そこから得られた教訓を報告します。うごく地球の上で、なおも続いていく暮らしの価値と、私たちの振り舞い方、そして、これからの文化的景観のあり方について、皆さまと共に考えたいと思います。

    日時

    2026 年9 月26 日(土)13:00~17:40

    会場

    奈良文化財研究所 大会議室

    主催

    奈良文化財研究所 文化遺産部 景観研究室

    プログラム

    登壇者プロフィール

    〈岡村 健太郎〉 近畿大学建築学部准教授。専門は建築史、都市史、災害史。
    〈西 慶喜〉 山都町教育委員会生涯学習課文化財係長。専門は考古学。
    〈澤田 雅浩〉 兵庫県立大学大学院減災復興政策研究科准教授。専門は災害復興計画、防災・減災まちづくり。
    〈三宅 諭〉 三重大学大学院工学研究科教授。専門は都市・地域計画、景観まちづくり。
    〈市原 富士夫〉 文化庁文化資源政策・記念物課文化的景観部門主任文化財調査官。
    〈小浦 久子〉 奈良文化財研究所文化遺産部景観研究室客員研究員。専門は都市計画。
    〈惠谷 浩子〉 奈良文化財研究所文化遺産部景観研究室室長。専門は風景学、造園学。

    参加申込・お問い合わせ先

    下記の申込先に、①氏名(ふりがな)、②所属、③メールアドレス、④会場参加orオンライン参加、をメールでご連絡ください。
    申込締切は9月20日です。
    なお、オンラインでの配信は報告部分のみとなります。

    独立行政法人国立文化財機構 奈良文化財研究所 文化遺産部景観研究室
    〒 630-8577 奈良県奈良市二条町 2-9-1
    E-mail:keikan_nabunken☆nich.go.jp(☆を@に変更してください)

    カテゴリ
    旅行

    調査

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