株式会社アールエフ、ビデオ内視鏡新モデルを販売本格化

    技術・開発
    2008年8月18日 09:30

    株式会社アールエフ(本社:長野県長野市、代表取締役社長:丸山 次郎)は、「φ6.9ミリ先端可動式ビデオ内視鏡VJ( http://industry.rfsystemlab.com/product/borescope/vj/ )」を今年5月に発表し、8月より販売を本格化しました。「高額なうえ、携帯しにくい」との現場の声を受け、必要な機能を検討・追求。さらに先端可動式の工業用内視鏡では市場価格の1/5という破格の価格設定で販売を開始しました。

    VJ(1)

    工業用ビデオ内視鏡は、今や非破壊検査に欠かせない機器です。使用用途は広く、配水管、エンジン、プラント、建築物の内部検査等、肉眼で確認ができない部分を検査する際に使用されています。しかし、一般的な先端可動タイプの内視鏡は約280万~650万円と高額なものが多く、機器導入に踏みきれないケースが多くありました。さらには、光源装置やバッテリーパック等のオプション品が多く、機器が大型のため、さらなる携帯性と機動性の向上が課題となっていました。

    この度アールエフが販売を開始した「φ6.9ミリ先端可動式ビデオ内視鏡VJ」は、これまで当社が医科・歯科分野で培ったCCD技術を転用した、コンパクトなオールインワン型ビデオ内視鏡です。ハードディスクをメモリカードで代用し、撮影から保存(静止画・動画)までの機能を片手に収まるサイズに集約。さらには、先端の駆動機構に独自の新方式ジョイスティックを開発しました。多くの従来品とは異なり、駆動部分にモーターを使用しないことにより、内視鏡先端の微妙な操作感が手に伝わる設計です。価格は56万円(税別/ケーブル長1.5m)。携帯性と機動性を備えつつ、一般市場価格の約1/5の低価格を実現しました。当社は、工業用デジタルX線センサーも併せ、産業事業分野への参入を本格化する所存です。

    【製品概要】

    <特徴>
    ◆新方式のジョイスティック
    応答性に優れた新方式ジョイスティックを採用し、“手に伝わる感覚”を 追求しました。また、ジョイスティックから指を離すだけで、湾曲形状を正確に保持します。

    ◆世界最小クラスの先端硬質部
    15ミリと、ビデオ内視鏡の世界では最小クラスの先端硬質部。従来品では挿入できなかった、入り組んだ構造物内部や、細管にも対応が可能です。

    ◆5段階の光量調節機能
    3灯の超高輝度白色LEDはOFFからHIGHまでの5段階で光量調節が可能です。適度な明るさを選べるため、ハレーションの心配がありません。

    ◆一台で撮影から保存(静止画・動画)が可能
    HDDやPCなど他の機器を用意する必要がありません。記録メディアはMicroSDカード対応。

    ◆単三乾電池での使用が可能
    単三乾電池4本で約2時間の連続使用が可能です。バッテリーパック等の必要がありません。

    【仕様】
    ◆挿入部
    ケーブル長        :1.5m/3.0m
    外形           :φ6.9mm
    外装           :ポリエチレン樹脂チューブ
    防水性          :挿入部防水

    ◆湾曲部
    湾曲角          :360°方向湾曲 各90°以上
    湾曲操作         :ジョイスティック湾曲操作
    先端硬質長        :15mm

    ◆光学系
    画角(水平/垂直)     :74°/59°
    レンズ          :f=1.9mm
    F No.          :F 6.3
    観察深度         :15mm~∞
    照明           :超高輝度白色LED

    ◆カメラ部
    撮像素子         :1/6inch es-H2 CCD
    総画素数         :811(H)×508(V)
    有効画素数        :768(H)×494(V)
    画素サイズ        :3.65μm(H)×4.80μm(V)
    有効素子サイズ      :2.4mm(H)×1.8mm(V)
    解像度          :525(H)×480(V) TV本
    ゲイン          :AGC 0~+34dB
    ノーマルシャッター    :AEC 1/60秒~1/100,000秒

    ◆本体部
    液晶モニター       :2.4inch カラーデジタルTFT(480×234pixel)
    記録メディア       :MicroSDカード 最大2GB
    記録枚数         :静止画:約500枚
    (MicroSDカード 1GB使用時) 動画 :約60分
    静止画記録        :JPEGフォーマット 640×480pixel
    動画記録         :MotionJPEGフォーマット(AVI拡張子ファイル)
                  640×480pixel 15~30fps
    再生機能         :保存ファイル一覧表示(9分割)、静止画フル画面表示
                  動画ファイル 再生・一時停止
    メニュー操作       :映像調整機能
                  (明るさ・コントラスト・色合い・シャープネス)
                  保存画像消去機能
                  時刻合わせ機能
    映像出力         :NTSC出力端子(1Vp-p(同期負)75Ω不平衡)
                  USB2.0ビデオキャプチャー出力端子
                  (ドライバ・ビューアソフト付属)
    使用温度         :-10℃~60℃(結露なきこと)
    電源           :DC 6V(単3アルカリ乾電池4本使用)
    動作時間         :最大約2時間
    消費電力         :約2.5W
    重量           :480g(乾電池含まず)


    【会社概要】
    会社名  : 株式会社アールエフ
    代表者  : 代表取締役社長 丸山 次郎
    本社所在地: 〒380-0935 長野県長野市中御所3
    会社登記 : 1998年6月
    資本金  : 9億110万円(資本準備金8億8,110万円)
    従業員  : 165名
    主な事業 : 医療・工業用X線センサー/工業用内視鏡/歯科口腔内カメラ/
           放送・業務用CCDカメラの開発・製造・販売/カプセル内視鏡等の開発
    URL    : http://www.rfsystemlab.com/