最新のナノテクノロジー「白金・金コロイド」を用いたアデノウイルス感染症の迅速診断キット「イムノエースアデノ」を発売

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    2008年6月10日 09:30

    報道関係者各位

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    プレスリリース                      2008年6月10日
                               株式会社タウンズ

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         最新のナノテクノロジー「白金・金コロイド」を使用した
     アデノウイルス感染症の迅速診断キット「イムノエースアデノ」を発売
    ~検出感度の飛躍的な向上と、診断の効率化(陽性判定は3分から)を実現~
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    株式会社タウンズ(本社:静岡県沼津市、代表取締役会長:野中 浦雄)は、
    キット中の標識物に世界で初めて「白金・金コロイド」を使用した
    アデノウイルス迅速診断キット「イムノエースアデノ」を、6月9日に発売
    いたします。

    アデノウイルスによる感染症は、小児診療において日常的に発生する疾患です。
    夏季に流行するプール熱等の原因ウイルスとしても知られています。特に発症
    初期においては発熱以外の症状がなく、診断が困難なケースが見られます。
    「イムノエースアデノ」は、「白金・金コロイド」の採用による検出感度の
    飛躍的な向上と、判定ラインの視認性改善によって、ウイルス量の少ない発症
    初期患者に対する診断精度の大幅な向上が期待できる迅速診断キットです。

    「白金・金コロイド」は、株式会社タウンズが静岡県からの助成を受け、
    東京工業大学の大倉教授(現同大副学長)らとの共同研究により開発した新方式
    の金属コロイドです。
    「白金・金コロイド」の採用により、ウイルスの検出限界を表す最小検出感度は、
    5×10^2ウイルス粒子/テストと、従来品と比べて2倍以上の水準になっており
    ます。
    また、従来15分程度を要していた陽性判定を、3分から行うことができ、患者の
    待機時間の削減と、診断業務の効率化に繋がります。
    更に、検体種として、従来からの咽頭ぬぐい液・角結膜ぬぐい液に、新たに
    鼻腔ぬぐい液と鼻腔吸引液を加え、患者の状況に応じてより適切な検体を選択
    できます。

    包装単位としては、5テストと30テストの2タイプをご用意しております。

    品名         カタログ番号  包装単位  希望小売価格(税抜)
    イムノエースアデノ   IAAD0310    5テスト    8,500円
    イムノエースアデノ   IAAD0320   30テスト   51,000円

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    ■イムノエースアデノの特徴
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    ▼「白金・金コロイド」の採用
    イムノエースアデノは、株式会社タウンズが、静岡県からの助成を受け、
    東京工業大学の大倉教授(現同大副学長)らとの共同研究により開発した新方式
    の「白金・金コロイド」(特許取得済み)標識物を、世界で初めて採用した迅速
    診断キットです。
    「白金・金コロイド」は、金コロイド粒子の表面に白金コロイド微粒子を担持
    させることで、抗体との結合力を強化し、かつ安定性にも優れるという特質を
    備えた、新しい金属コロイド粒子です。
    イムノエースアデノは、従来の金コロイドに替えて「白金・金コロイド」を
    採用することで、キットの大幅な高感度化を実現しています。当社のデータに
    よれば、従来品に比べて、ウイルス検出限界は2倍以上の水準になっており、
    最小検出感度は5×10^2ウイルス粒子/テストという高水準を実現しています。
    また、「白金・金コロイド」の効果により、更に確実な判定結果を得ることが
    出来ます。

    ▼黒色ラインによる視認性の改善
    「白金・金コロイド」の採用により、陽性・陰性を判定するラインの色が、
    従来の金コロイドの赤色から、黒色に変わっています。これにより、判定ライン
    の視認性が改善し、使用者の熟練度に左右されにくい「誰にでも見やすい」
    キットになっています。
    特に、発症初期の患者など低ウイルス濃度域の判定を行う場合に、検出率の
    アップが期待できます。

    ▼診断時間の短縮
    従来品では15分程度かかっていた陽性判定を、3分から行うことができます。
    これにより、患者の待機時間を削減し、診断業務をより効率的に行うことが
    可能になります。

    ▼新たな検体種の追加
    従来からの咽頭ぬぐい液・角結膜ぬぐい液に加えて、新たな検体種として鼻腔
    ぬぐい液及び鼻腔吸引液を追加いたしました。鼻腔ぬぐい液や鼻腔吸引液は、
    インフルエンザなど他の呼吸器系感染症の迅速診断において、広く用いられて
    いる検体です。
    これにより、患者の状況に応じて、より適切で、負担の少ない検体を採取して
    診断を行うことが可能です。

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    ■イムノエースアデノの主な仕様
    包装単位   :5テスト用、30テスト用
    測定原理   :イムノクロマト法
    使用目的   :咽頭ぬぐい液、鼻腔ぬぐい液、鼻腔吸引液又は
            角結膜ぬぐい液中のアデノウイルス抗原の検出
    最小検出感度 :5×10^2ウイルス粒子/テスト
    貯法     :2~30℃で保存
    保険点数   :アデノウイルス抗原精密測定 210点、区分D012「23」
    判定時間   :3~15分
    キットの内容物:テストプレート、検体抽出液、滅菌綿棒、抽出用チューブ、
            ノズル、スタンド

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    ■アデノウイルスについて
    アデノウイルスによる感染症は、特に小児診療の現場において、通年的かつ
    日常的に発生する疾患です。高熱を発生する一方で、咳を伴わないケースが
    多いという特徴があります。
    幼児では、最高体温が40℃を超え、1週間近くも遷延することがしばしばあり
    ます。発熱に加え、結膜炎や咽頭扁桃の発赤などの症状を伴うケースが多く
    みられますが、特に発症初期においては発熱以外の症状がなく、症状からの
    臨床診断が困難なケースがあります。

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    ■イムノクロマト法について
    感染症等の迅速診断検査において、現在主流となっている方法です。
    毛細管現象によって試料がキットの膜上を移動することを利用して、試料中の
    抗原・標識抗体・固相化抗体の3者による免疫複合体を形成し、その標識物を
    肉眼で確認することで、陽性・陰性を判定します。

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    ■「白金・金コロイド」標識物について
    標識物とは、抗体に結合された金属コロイドであり、一定以上の量が集積する
    ことで、肉眼で確認することができます。
    「白金・金コロイド」は、金コロイド粒子の表面に白金コロイド微粒子を担持
    させることにより、より抗体との結合力を強くし、かつ凝集しにくく安定して
    いるという特質を備えた、黒色の金属コロイド粒子です。
    株式会社タウンズグループは、東京工業大学の大倉教授(現同大副学長)と、
    沼津工業高等専門学校の蓮実教授との共同研究の成果により、
    「白金・金コロイド」を開発し、以下の特許を取得・出願しております。
      特許取得済み:JP3886000B
      特許出願中 :US11/058363A , JP2007295542A
    また「白金・金コロイド」の開発は、静岡県のファルマバレープロジェクトに
    おいても重要な事業として位置づけられており、以下の助成事業の適用を受けて
    います。
      富士山麓都市エリア産学官連携促進事業
      静岡県地域イノベーション促進研究開発助成事業

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    【製品写真】
    添付の写真データをご参照ください。

    【対照品との相関の結果】
    咽頭ぬぐい液の相関性試験成績は、添付の写真データをご参照ください。

    イムノエースアデノと対照品で判定結果の異なる検体について、PCR法による
    確認を行いました。イムノエースアデノ陰性で対照品陽性の1例は、PCR法では
    陰性、一方で、イムノエースアデノ陽性で対照品陰性の5例は、PCR法では全て
    陽性となっており、イムノエースアデノと対照品で結果の異なる検体について、
    イムノエースアデノの結果はPCR法の結果と全て一致しています。
    *PCR法とは:DNAを増幅させて微量な成分を検出する測定法です。
           高感度である一方、特殊な装置と複雑な操作が必要となります。

    【弊社既承認品との低濃度域における反応性の対比】
    添付の写真データをご参照ください。

    吸光度とは:
    イムノクロマトリーダーという装置により、キットの判定ラインの濃さを
    測定し、数値化した値を指します。ラインが濃いほど、測定値は高くなります。
    一般的に、吸光度が10mABS以上の水準においては、判定ラインを明確に視認
    することができます。

    *抗原濃度とは:
    試料中に含まれているアデノウイルス抗原の濃度を指します。
    5×10^2ウイルス粒子/テストとは、試料1テスト(100μL)中に500個のウイルス
    粒子が存在していることをすることを表しています。

    特に抗原濃度が低い領域において、イムノエースアデノと既承認品の吸光度の
    差が顕著になっています。このことから、低ウイルス濃度域における
    イムノエースアデノの感度は、既承認品を大幅に上回っていると考えられます。


    ■株式会社タウンズについて
    株式会社タウンズは、イムノクロマト法を用いた迅速診断キットとして国内
    トップクラスの実績を誇る「キャピリア」シリーズに加え、白金・金コロイド
    を使用した新製品「イムノエース」シリーズを展開し、感染症迅速診断分野を
    リードしています。
    当社は、これからも「人々の生活に安心と潤いを提供すること」を目指し、
    様々な体外診断用医薬品や分析試薬の提供を行って参ります。

    【会社概要】
    名称     : 株式会社タウンズ
    本社所在地  : 〒410-0005 静岡県沼津市双葉町9番12-2号
    設立     : 1987年6月
    資本金    : 1,660万円
    代表取締役会長: 野中 浦雄
    URL      : http://www.tauns.co.jp/

    【本リリースに対するお問合せ】
    株式会社タウンズ
    担当 : 久保寺 孝幸
    TEL  : 055-925-6200
    FAX  : 055-925-6161
    E-MAIL: http://www.tauns.co.jp/contact.php

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