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    AI(人工知能)が家計を分析し、節約できるポイントを教えてくれる 「節約アシスト」機能を開発 ~オンライン家計簿サービス「Kakeibon」が 新たに提供するアプリで利用可能に~

     NTTコミュニケーションズ株式会社(以下:NTT Com)とSOINN株式会社(読み:ソイン、本社:東京都小平市、代表取締役社長:長谷川 修、以下:SOINN社)は、AIが家計の状況を分析し、自分と似たユーザーの支出状況と比較することで、節約できそうなポイントをアドバイスしてくれる「節約アシスト」機能の開発を始めます。

    イメージ図
     なおこの機能は、NTT Comが本日12月17日から提供開始するオンライン家計簿サービス「Kakeibon(カケイボエヌ)」のアプリ版において、2016年6月からご利用いただける予定です。


    1. 背景
     現在、金融ビジネスにおいては、ビッグデータやAIなど先端のICT技術の活用により画期的なサービスを生み出す「Fintech(フィンテック)」が一大潮流となっています。
     「金融機関だけでなく、一般家庭におけるお金のやりくりに関しても、ICTを活用した価値を生み出せないか」。NTT ComとSOINN社はこのように考え、AIによって家計の節約を支援する機能を共同で開発することとしました。


    2.「節約アシスト」機能の概要
    https://www.atpress.ne.jp/releases/85005/img_85005_1.jpg

    (1) 内容
     本機能は、AIがユーザーのお金の使い方を分析し、自分と似た属性を持つユーザーの使い方と比較することで、節約できそうなポイントを提案してくれる仕組みです(*1)。また、具体的な節約のヒントも示します。
     さらに、AIの提案に対するユーザーの反応(*2)に基づいて、ユーザーごとの価値観も反映できるように発展させていく予定です。

    (2) 高精度の分析を可能にするAIの特長
     本機能は、自律的に学習することを特長とする汎用型AI「SOINN」によって実現します。
     「SOINN」の持つ以下の特長を活かすことにより、ユーザーにマッチした的確な提案が可能となります。

    [1] 自動クラスタリング(*3)によるモデル生成
     比較対象とする「自分と似たユーザー」の支出モデルを、AIが抽出したグループ(似たような特徴を持つユーザーの集まり)のデータに基づいて自動で生成します。一般的に、このようなグループの数や内容は、人間が設定しなければなりません。自動で決定できるのは、「SOINN」ならではの強みです。

    [2] オンライン学習(*4)による環境適応
     ユーザーの支出傾向は季節や景気によって変化しますが、このような環境変化にも自動で対応し、モデルのパターンも自動で更新していきます。

    (3) 提供時期
    2016年6月(予定)

    (4) 今後の展開
     将来的には、本機能で開発した仕組みを発展させ、より家計管理を簡単・便利にするための汎用的なAIプラットフォームとして、NTT Comクラウド上にてAPI提供することを検討しています。
     また、「Fintech」にとどまらず、ヘルスケア分野など様々な分野への応用により、これまでにない便利なサービスをお客さまにお届けするために、様々なコラボレーションを創出することも視野に入れています。


    3.「Kakeibon」アプリ版の提供について
     「Kakeibon」のアプリ版を本日12月17日から提供開始します。
     「節約アシスト」機能は、この「Kakeibon」のアプリ版において、2016年6月から利用できる予定です。

    (1) 「Kakeibon」アプリ版の特長
    https://www.atpress.ne.jp/releases/85005/img_85005_2.jpg
     一目で支出状況が分かる「家計簿カレンダー」、グラフで見やすい「資産管理機能」など、「Kakeibon」の機能をスマートフォンで利用することができます。またアプリならではの機能として、スマートフォンのカメラでレシートを撮影するだけで家計簿をつけることができる「レシート取込機能」も提供します。
     もちろん、「Kakeibon」にユーザー登録すれば、金融機関などの入出金履歴の自動取り込みなど、Webブラウザ版と同様の機能が利用できます。

    (2) アプリとともに提供される新機能
     お客さまからご要望の多い、費目の自動付与機能を提供します。自動で取り込んだ入出金データなどに対し、「飲食」や「ファッション」などの費目を自動で付け足します。これにより、家計簿の入力がいっそう自動化され、格段に手軽になります。

    (3) 提供概要
    ・対応OS :iOS 8.0以降、Android 4.1以降
    ・提供日 :Android版 2015年12月17日
          iOS版はApple社による審査完了後、近日中に提供開始
    ・利用料金:無料(*5)


    <参考>
    ・「Kakeibon」
     KakeibonはNTT Comが運営する、無料で使えるオンライン家計簿サービスです。インターネットバンキングやクレジットカード・電子マネーのWeb明細サービスと連携させることで、Kakeibonにログインするだけで各種の明細データを自動で取り込むことができます。ちょっとした買い物の支出なら、スマートフォンでレシートを読み取り、Kakeibonに取り込むことも可能です。取り込んだデータには、自動的に費目をつけることができるので、手間をかけずに家計簿をつけることができます。また、銀行や証券会社にある資産の推移や内容も一目で確認できる機能もあります。

    ・「SOINN」
     「SOINN(Self-Organizing Incremental Neural Network:自己増殖型ニューラルネットワーク)」は、東京工業大学 長谷川修研究室が開発した人工知能技術で、プログラムするのではなく、データを与えることで自ら育つことを特長としています。学習が進むと、様々なデータの自動分類や予測を高精度に行うことが可能です。


    (*1) AIによる一連の分析は、匿名性を保持した統計データに対して行われ、ユーザーにその過程が見えることはありません。
    (*2) AIが節約ポイントとして提案した箇所に対して、節約できる/できないの判断をすることができます。
    (*3) データの集合を部分集合(クラスタ)に切り分けてそれぞれのデータがある共通の特徴を持つようにするデータ解析手法。
    (*4) 機械学習における学習の枠組みの一つ。全データを一度に学習するのではなく、データが一つ(あるいは一部)与えられるたびに、与えられたデータのみを用いて逐次的にモデルを改良する。
    (*5) 「プレミアムプラン」を利用する場合、月額216円(税込)の利用料金が必要ですが、アプリの利用に伴う追加料金はありません。


    <関連リンク>
    無料で始める簡単自動家計簿「Kakeibon」
    https://kakeibo.ocn.ne.jp/

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