ジャパンシステム、アプリケーション仮想化によりネットワールド...

ジャパンシステム、アプリケーション仮想化により ネットワールドの基幹システム移行コストを1/10に削減 ~旧バージョンIEサポート終了後に向けて、 アプリケーション延命ソリューションの提案を強化~

システム基盤事業、エンタープライズ事業、公共事業の3つの事業を柱とし、ソリューションおよびサービスを提供しているジャパンシステム株式会社(本社:東京都渋谷区、代表取締役社長:阪口 正坦、JASDAQ上場:証券コード9758、以下 ジャパンシステム)は、ITインフラのソリューション・ディストリビューターである株式会社ネットワールド(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:森田 晶一、以下 ネットワールド)の基幹業務システムを、ネットワールドが開発したIE互換ブラウザ「LIBRA(ライブラ)」と「VMware ThinApp」(以下 ThinApp)による仮想化で、アプリケーションを改修せずに継続利用を可能にするプロジェクトを支援し、成功しました。

ネットワールドは、基幹業務システムアプリケーションにInternet Explorer 8を利用しており、来る2016年1月13日(水)(日本時間)のInternet Explorer 8のサポート終了を受けて、対応の策定を迫られていました。基幹業務アプリケーション本体を改修するには、数千万円の費用がかかることが想定されていましたが、本プロジェクトにより約1/10のコストで継続利用可能になり、構築期間は約2ヶ月間で、従来と変わりないシステムのレスポンスを提供しています。

LIBRAは当初、Windows XP/IE 6のサポート終了に伴うWebアプリケーション延命対策を支援するために、ネットワールドが開発したブラウザで、IE 6対応のWebアプリケーションをWindows 7/8で利用可能にする互換ブラウザとして、2014年に提供を開始しました。その後、2015年4月にIE 8互換に対応させ、IE 8向けに開発されたWebアプリケーションを、後方互換を維持してIE 11環境でも利用を可能にしました。
ThinAppは、アプリケーション、レジストリ情報、システムファイルなどを1つのexeファイルにカプセル化し、アプリケーションとハードウェア/OSとの依存関係を完全に分離する仮想化ソリューションで、アプリケーションに使われているJavaやActiveXなどの互換性の問題も解決します。

ジャパンシステムは、従来提供している業務アプリケーション延命対策となる、アプリケーション仮想化サービスを拡充するために、ネットワールドとの協業をすでに開始しており、LIBRAのカスタマイズ権利を譲り受けています。今回のプロジェクトもネットワールドとの協業により実現しました。
両社は、今回のプロジェクトの成功実績を踏まえて、LIBRAとThinAppによるアプリケーション延命ソリューションの提案を強化してまいります。


◆プロジェクトの背景
ネットワールドの基幹システム「CUVE」は、株式会社OSKが提供する「SMILE ie」というERPパッケージをベースに構築されており、クライアントはIE 8までの対応となっていました。社内限定でIE 8使用を継続することも検討されましたが、外部アクセスが可能なブラウザの、旧バージョンの使用を継続することには問題があります。また、CUVE本体を改修するには数千万円の費用が必要となり、基幹システムの機能や動作に不具合がないにもかかわらず、最新ブラウザ対応のためだけに多額のコストを投じるのは望ましくありません。さらに脆弱性の問題から、旧バージョンのブラウザを残すことはセキュリティ的にも問題があります。そこでネットワールドは、移行費用をできるだけ抑えつつ、従来通りの業務環境を維持できる方策として、LIBRAの利用を選択されました。

LIBRAは、事前に「信頼済みサイト」に登録したサイトのみアクセスを可能とし、通常のインターネット接続を制限するため、特定の業務アプリケーションのみへアクセスするブラウザとして、セキュリティリスクを回避しつつ、アプリケーションを利用することが可能です。これにより、互換問題とセキュリティの課題を同時に解消することができます。ただ、画面表示だけの問題であればLIBRA単体でも解決できますが、実際のWebアプリケーションは、ActiveXなどで作られたプログラムが動作しており、CUVEのベースとなるERPパッケージには様々なカスタマイズが加えられていたため、VMwareのアプリケーション仮想化ソリューションThinAppを組み合せてこれらの互換性の問題を解決する必要がありました。


◆プロジェクトの概要と成果
現状環境の分析作業を実施した結果、Visual Basic(以下VB) 6ベースで開発されたOCXやActiveXコンポーネントに互換性の問題が生じ、これが正常動作の妨げになることが判明しました。そこで、LIBRAとVB 6のランタイム、ActiveX、IEコンポーネントなどを、ThinAppで一つのexeファイルにパッケージングしました。これを利用することで、Windows 7上でもこれまでと同じようにCUVEを利用できるようになりました。
CUVE本体には全く手を加えずに済んだため、移行コストは全面改修を行う場合の約1/10で、構築期間はわずか2ヶ月程度でした。また、販売、調達、会計などの基幹業務を行うネットワールド社内のユーザは、ThinAppで作成したexeファイルをファイルサーバからダウンロードするだけで利用できるため、迅速に展開でき、システムのレスポンスなども以前と変わりなく、日々の業務も問題なく行われています。

ネットワールドでは、基幹システムのCUVE以外にもIE 8ベースの業務システムが存在しており、順次LIBRAとThinAppにより移行を進める計画です。

ジャパンシステムは長年の業務アプリケーション開発から、ソースの解析やWindowsの仕組みに強いエンジニアを擁しており、これまでもアプリケーション仮想化による業務システムの延命や、新しいOSへの移行支援の実績が豊富にあります。ネットワールドとのパートナーシップに基づいて、LIBRAのカスタマイズも可能なため、お客様の幅広いニーズに対応します。アプリケーション仮想化サービスを利用しやすくできるよう、事前動作検証のためのPoCサービスなども提供しています。ジャパンシステムは、今回のプロジェクトの成功と蓄積したノウハウを活かして、ネットワールドとの協業による、LIBRAとThinAppによるアプリケーション延命ソリューションの提案を強化してまいります。

アプリケーション仮想化サービスの詳細は以下URLよりご確認ください。
http://www.japan-systems.co.jp/solution/infra_service/service/application-virtualization.html?20151216


■株式会社ネットワールドについて
株式会社ネットワールドは、ITインフラストラクチャーのソリューション・ディストリビューターとして、クラウド コンピューティング時代の企業IT基盤を変革する、技術製品と関連サービスを提供しています。サーバ、ストレージやネットワーク、そしてアプリケーションやデスクトップの仮想化に早期から取り組み、次世代のITインフラストラクチャーのあるべき姿をリードしています。

http://www.networld.co.jp/


■ジャパンシステム株式会社について
ジャパンシステムは、豊富な経験と実績を踏まえ、システム基盤事業、エンタープライズ事業、公共事業の3つの事業を柱としております。「お客様の新たなる価値を創造し提供し続ける」企業を目指すと共に、「Driving for NEXT NEW with Comfort and Convenience」を企業コンセプトとし、新たな領域にビジネスを展開していきます。

社名   : ジャパンシステム株式会社
本社   : 〒151-8404 東京都渋谷区代々木1-22-1 代々木1丁目ビル
設立   : 1969年6月
資本金  : 13億259万円
代表者  : 代表取締役社長 阪口 正坦
JASDAQ上場: 証券コード9758
URL    : http://www.japan-systems.co.jp/index.html?20151216


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E-mail: security-sales@japan-systems.co.jp

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