慶應義塾大学満倉研究室とトッパンフォームズ、共同研究をサービ...

慶應義塾大学満倉研究室とトッパンフォームズ、共同研究をサービス化

脳波と視線の計測により、帳票の「ストレス」を把握・改善するサービスを提供開始

 慶應義塾大学満倉研究室(以下、満倉)とトッパン・フォームズ株式会社(以下、トッパンフォームズ)は、満倉が開発した脳波計測装置を用いて、帳票記入時のストレスの発生に関する共同研究を行いました。その結果、従来のアンケート調査やインタビュー調査では浮かび上がってこなかった“嫌”と感じる記入箇所が存在することを発見しました。
 トッパンフォームズでは、本共同研究の有用性が確認できたため、企業と生活者のコミュニケーション課題を解決する「LABOLIS」の帳票分析・改善ソリューションの追加機能として、新たに「帳票感性分析サービス」をラインアップします。満倉の技術が搭載された「感性アナライザ(開発・販売:株式会社電通サイエンスジャム)」を導入し、トッパンフォームズが保有するウエアラブル・アイトラッカーと組み合わせることで、脳が“嫌=ストレス”と感じる箇所を把握し、改善するサービスを提供します。

帳票記入時の視線計測調査
帳票記入時の視線計測調査

[帳票記入時の視線計測調査]
http://www.atpress.ne.jp/releases/79071/img_79071_1.jpg
[ストレス度の推移]
http://www.atpress.ne.jp/releases/79071/img_79071_2.jpg

【開発の背景】
 帳票の記入調査で従来行っていた調査方法では、明確に記憶に残っている箇所を事後アンケートやインタビューにより課題を把握していましたが、記入が短時間であったり、記入箇所が多岐にわたり本人も明確に意識できない点は、課題として抽出できないというハードルがありました。
 今回の共同研究により、「感性アナライザ」を併用することで、リアルタイムに“嫌”という感性を測定することができます。また、トッパンフォームズが保有するウエアラブル・アイトラッカーと組み合わせ、視線と脳波を同時に測定することで、「どのエリアを記入しているときにストレスが高くなるか」が正確に測定できるようになります。
 この測定結果と従来の調査結果を比較したところ、従来調査では記入しにくいと判定されなかった箇所にも、実は「ストレス」を強く感じる箇所が存在するということが分かりました。

[ストレス度の脳波の波形とピーク時の帳票エリア]
http://www.atpress.ne.jp/releases/79071/img_79071_3.jpg
[アイトラッキング注視時間と当該エリアのストレス度マッピング]
http://www.atpress.ne.jp/releases/79071/img_79071_4.jpg

【今後の展開】
 トッパンフォームズと満倉は、引き続き共同研究を進め、帳票と並んで分析・改善の要望が多いダイレクトメール版の「感性分析サービス」の研究・開発を進めており、順次サービス化を行っていきます。
 また、トッパンフォームズは、この「帳票感性分析サービス」をさらに発展させ、紙以外の媒体についても同様の展開をしていきます。
■感性分析サービスについて、詳細はこちらをご覧ください。
URL:http://labolis.toppan-f.co.jp/solution/emotion/
※ 標準価格:1帳票あたり200万円(被験者10名)
  納 品 物 :10名のストレス度の波形とピーク時の帳票エリア

以上

※「LABOLIS」は、トッパン・フォームズ株式会社の登録商標です。
※「感性アナライザ」は、株式会社電通サイエンスジャムの登録商標です。
※ウエアラブル・アイトラッカーについて、詳細は下記リリースをご覧ください。
 http://www.toppan-f.co.jp/news/2014/1125.html

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