
岩手県花巻市の「マルカンビル大食堂」には、昭和の面影を残すレトロな箸立てがずらりと並んでいます。
ここでは、看板メニューである10段ソフトクリームを割り箸で食べるという独自の文化が、昭和の時代から受け継がれてきました。
昭和世代にとっては、懐かしさを感じる風景ではないでしょうか。


しかしこの箸立ては、長年の使用により劣化が進み、存続の危機にあります。
製造していた会社はすでに廃業し、金型も現存していないため、同じものを新たに手に入れることができません。
運営を担う株式会社上町家守舎は、「この箸立て以外は考えられない。どうにか再現できないだろうか」と頭を悩ませ、
実に7年間にわたり、当時の姿そのままに再現できる技術を持つ企業を探し続けてきました。
そして出会ったのが、長野県伊那市に本社を構える有限会社スワニー(SWANY)です。
同社は「メイド・イン・ジャパンを再定義する」という理念のもと、デジタル技術と精密な生産技術を融合し、“人の心を動かす製品づくり”を目指しています。
この想いがマルカンビル大食堂の理念と共鳴し、箸立て復刻プロジェクトへの参加が実現しました。

有限会社スワニー代表取締役社長・橋爪良博氏は次のように話します。
「昭和の記憶を呼び起こすこの製品が、食卓での会話や家族との時間を楽しむきっかけになればと思い、引き受けました。
生産は少量からのスタートになりますが、『Made in Japan』の技術を知っていただく機会にもなると考えています。
また、弊社が運営する内職ワークスペースや障がい者雇用の現場でも、組立や検査を通じてスタッフのモチベーション向上につながる、意義ある取り組みだと感じています。」
しかし、金型を一から制作するには莫大な費用がかかります。
それでも上町家守舎は、「この文化を守るためには、あの箸立てが必要不可欠。全国にも、この箸立てを懐かしく思う“レトロファン”がきっといるはず」
と信じ、目標金額500万円のクラウドファンディングを始動しました。
上町家守舎代表の小友康広はこう語ります。
「なんとか“この箸立て”を大食堂の当たり前の存在として残しつつ、商品としても家庭や飲食店などで使っていただけるようにしたいと考えています。現在の箸立ては擦れや欠けが多く、そろそろ休ませてあげたいと思っています。」

マルカンビル大食堂以外にも、このレトロな箸立ては全国の飲食店でも目にしたことがあるかもしれません。その箸立ては今では貴重なものとなっています。食卓にポンと置いてあることによってあたたかさを感じさせてくれるオレンジ色の箸立て。上のつまみを引っ張り上げると、箸が取りやすく広がります。衛生面も優れており、昭和から現在まで愛されてきた理由が分かります。
レトロファンはもちろん、令和の子供達にも残したい文化ではないでしょうか。

このプロジェクトはオールイン方式で実施され、目標金額に達しない場合でもリターンが実行されます。また、支援金額に応じて箸立ての製造数が変動します。
クラウドファンディングの返礼品には、箸立てはもちろん、今回限定のシリアルナンバー入り箸立てやマルカンビル大食堂オリジナル商品、レトルト食品など、遠方の方にもお楽しみいただけるような内容となっております。
全国の皆様からのご支援を心よりお待ちしております。
【お問い合わせ先】
株式会社上町家守舎
〒025-0087 岩手県花巻市上町6-2 マルカンビル
TEL:0198-29-5588
Mail:info@kamichoyamori.com













