チケット10/11(土)10:00~発売開始! つかこうへいの衝撃作上演決定 小説版『広島に原爆を落とす日』を9PROJECTが完全舞台化!

『広島に原爆を落とす日』が2025年11月21日 (金) 〜 2025年11月24日 (月・祝)に両国 シアターΧ(シアターカイ)(東京都 墨田区 両国 2-10-14)にて上演されます。
チケットはカンフェティ(運営:ロングランプランニング株式会社、東京都新宿区、代表取締役:榑松 大剛)にて2025年10月11日(土)10:00~発売開始予定です。
※10/11(土)10:00~発売開始
公式ホームページ
https://www.9-project.net/vol23/

■ABOUT
戦後80年の節目の年に挑む、つかこうへい最大の衝撃作!
つかこうへいに師事したメンバーによって結成された、9PROJECT。戦後80年の節目の年に挑むのは、つかこうへいの作品の中でも最大の衝撃作とも言える「広島に原爆を落とす日」です。
1979年、西武劇場(現在のPARCO劇場)で風間杜夫スペシャルとして初演。日本軍の将校である主人公が、愛する女性に向けて原爆投下のボタンを押すという衝撃的なストーリーで話題となりましたが、その後つか自身の演出による再演はなく、正式に残された戯曲もない幻の作品となりました。
本公演では、1984年に大きくストーリーを変更して発表された小説版をベースに、新たに脚本を書き起こし舞台化します。脚本・演出を担当する渡辺は、つかこうへいの存命時より様々なつか作品の脚色・演出を任されてきており、「かけおち」「二代目はクリスチャン」「つか版・忠臣蔵」など、小説・ドラマからの舞台化も数多く手掛けています。
終戦から80年という長い年月が経ち、その記憶が風化しようとしている一方で、世界では今なお多くの戦争が続いています。原爆投下という忘れ得ぬ悲劇を、つかこうへいはいかに描いたのか…9PROJECTから生まれる新たな“つか作品”に、どうぞご期待ください。
■上演にあたって
「広島に原爆を落とす日」は、自分にとっても縁の深い作品です。2010年の公演(演出:岡村俊一 主演:筧利夫)では、稽古中につかさんが亡くなり、図らずも追悼公演となりました。戦後70年の2015年の公演(演出:錦織一清 主演:戸塚祥太)でも脚本に関わり、節目節目で向き合う作品だな、と感じています。
今回の公演では、初演時の戯曲をベースにしていた過去の公演と異なり、小説から新たに脚本を書き起こすことにしました。犬子恨一郎という一人の将校を主人公に、日米開戦から終戦までを描く壮大なフィクションです。恨一郎は、二度と核兵器が使われることのない世界を願い、自分が最も愛する女性を犠牲にして原爆投下のボタンを押すことを決意します。作中で繰り返し語られるのは、「原爆は人間の正しい意思のもとに投下されなくてはならない」というものです。「そんなものがあるはずがない」という登場人物の回答は当を得たものではありますが、それこそ、つかこうへいがずっと探し続けていたものだと僕には思えるのです。
後年でも、つかさんは度々作品の中で、原発について語ってきました。原子力を、人間には扱いきれない「人智を越えたエネルギー」としながらも、人間にはそれを乗り越える強さがあると、つかさんは信じていたように思います。恨一郎が語る「私のあなたに対する想いは、広島四十万市民を皆殺ししてもなお余りあるものなのです」という台詞は、それを象徴する言葉に他なりません。
二度と核が使われることのない“新しい世界”を夢見て、原爆投下のボタンを押した男と、それを受け止めた女。二人の強い意志の力が、今を生きる私たちへの問いかけになればと思っています。
(脚本・演出 渡辺和徳)
■STORY
太平洋戦争開戦前夜——
アメリカに勝利するにはドイツの参戦が不可欠と判断した時の首相・重宗伊作は、一人の刺客の女を呼び寄せる。
その女こそ、髪百合子。
三百年続く刺客の一族・髪一族の末裔であり、犬子恨一郎が幼い頃に出会い、誰よりも愛した女であった。
髪島の浜で、十年ぶりに再会する、恨一郎と百合子。
しかし恨一郎は、日本の勝利のため、冷たく百合子をドイツへ送り出す。
そして真珠湾攻撃を立案し、わずかな艦隊でアメリカに大打撃を与えることに成功した恨一郎。
しかし、アメリカはその裏で、たった一発で何十万もの人間を殺すことができるという新型爆弾・エンジェルの開発を続けていた。
戦況は次第に悪化し、敗戦に向け、突き進んでいく日本とドイツ。
果たして、エンジェルは完成するのか。
その時、エンジェルが投下されるのは、日本かドイツか——?
公演概要

『広島に原爆を落とす日』
公演期間:2025年11月21日 (金) 〜 2025年11月24日 (月・祝)
会場:両国 シアターΧ(シアターカイ)(東京都 墨田区 両国 2-10-14)
■出演者
高野愛・藤原儀輝・中村猿人・玉一祐樹美・芝原れいち・KOH・初芝美緒・芝原啓成・塩澤優希
■スタッフ
原作=つかこうへい
脚本・演出=渡辺和徳
舞台監督=久保田智也
照明=三澤裕史(あかり組)
音響=内藤勝博
制作助手=岩崎琴子
協力=(株)つかこうへい事務所
■公演スケジュール
11月21日(金)19:00(割引回)
11月22日(土)13:00/18:00(割引回)
11月23日(日)13:00
11月24日(月祝)13:00
※受付開始=開演1時間前、開場=開演30分前
※上演時間:約2時間
■チケット料金(全席自由・税込)
一般:4,300円(前売)/4,000円(割引回)
【カンフェティ限定・500円割引!】
一般:4,000円(割引回) → カンフェティ席3,500円!