日本生協連調べ 料理のお手伝いをすれば「将来モテると思う」6...

日本生協連調べ  料理のお手伝いをすれば 「将来モテると思う」6割強、「女子力が高くなると思う」7割弱

小中学生のお手伝いに関する調査

このたび、日本生活協同組合連合会(略称:日本生協連、代表理事会長:浅田克己)は、2015年8月28日~8月31日の4日間、長子が小中学生の20代~50代の女性に対し、「小中学生のお手伝いに関する調査」をインターネットリサーチで実施し、1,000名の有効サンプルの集計結果を公開しました。(調査協力会社:ネットエイジア株式会社)

料理のお手伝いと恋愛・結婚
料理のお手伝いと恋愛・結婚

==子どものお手伝いに関する実態==

◆ 子どものお手伝い 週1以上が6割半
◆ お手伝い頻度低下“中2の壁” 「週に1日以上」中1は7割、中2・3では5割程度
◆ 週に1日以上自発的にお手伝いをする 小中学生の子どもの半数
◆ 子どもが自発的にお手伝いをするようになるには「“ありがとう”と言う」「誉める」が大事
◆ 子どもが日頃お手伝いしていること 上位は「食後の食器下げ」「食事の準備」「弟・妹の世話」
◆ 子どものほうが上手にこなせること 1位「弟・妹の世話」、2位「スマホ・PCの操作」、3位「TV録画」
◆ 「スマホ・PCの操作」は子どものほうが上手 中3の子の親の3割
◆ わが子のお手伝い、面白エピソード 「台所のガスの番、ホントに“見てるだけ”」
◆ わが子に“ありがとう”エピソード 「泥酔した夫の世話」「体調不良の母を気遣って食器洗い」

長子が小中学生の20代~50代の女性(全回答者:1,000名)に、子どもがお手伝いをする頻度について聞いたところ、「ほぼ毎日」が24.8%、「週に3~4日」が25.7%で、それぞれ4人に1人の割合となり、『週に1日以上』の割合は6割半(67.0%)となりました。
子どもの学年別にみると、中学2年生を境にお手伝いの頻度が低くなるようで、『週に1日以上』の割合は、中学1年生では71.0%ですが、中学2年生では49.3%、中学3年生では52.4%と、中学1年生より20ポイント近く低下しました。

続いて、子どもが“自発的に”お手伝いをする頻度を聞いたところ、「ほぼ毎日」は12.8%、「週に3~4日」は19.2%で、『週に1日以上』は50.1%と、半数の子どもが、週に1日は自発的にお手伝いをしていることが明らかになりました。

子どもが自発的にお手伝いをするようになるためには、どのようなことが大事だと考えられているのでしょうか。全回答者(1,000名)に聞いたところ、「お手伝いをしたら“ありがとう”と言う」が8割(80.4%)でダントツとなりました。次いで「お手伝いをしたら誉める」が5割(49.4%)で続いています。感謝の言葉を伝えたり、誉めたりすることによって子どもを認め、“家族を助けたい”、“役に立ちたい”という気持ちを育てていくことが重要と考えられているようです。また、それらに次いで割合が高かったのは「失敗したり下手であっても叱らない」(35.6%)でした。子どものお手伝いを、ゆとりをもって見守ってあげることも大事なことのようです。

では、子どもたちは、どのようなお手伝いをしているのでしょうか。
全回答者(1,000名)に、子どもが日頃手伝っていることを聞いたところ、最多回答は「食後の食器下げ」(65.1%)、次いで、「食事の準備」(37.0%)、「弟・妹の世話」(29.0%)が続きました。

続いて、今よりもっと手伝ってほしいことを聞いたところ、上位2項目は、日頃手伝っていることと同じく「食後の食器下げ」(31.7%)、「食事の準備」(28.7%)でした。それらに次いで、「お風呂掃除」(23.9%)が続きました。

お手伝いをしているうちに、子どものほうが親よりもうまくできるようになる事柄もあるのではないでしょうか。そこで、自分よりも子どものほうが上手にこなせることを聞いたところ、上位は「弟・妹の世話」(10.4%)、「スマホやパソコンの操作」(8.1%)、「テレビの録画」(4.8%)となりました。
子どもの学年別にみると、「スマホやパソコンの操作」の割合は、中学3年生の親では3割(31.4%)と、他の層に比べて10ポイント以上高い結果となりました。また、「テレビの録画」の割合も、中学3年生の親では11.6%と他の層に比べて高い割合となりました。子どもがもうすぐ高校生という年頃になると、機械の取り扱いについては、お手伝いというより“お任せ”になっている親も多いかもしれません。

子どものお手伝いでは、時に、思わず笑ってしまうような行動をとったり、誰かにわが子を自慢したくなるような活躍をみせてくれたりと、様々なエピソードが生まれることもあるのではないでしょうか。そこで、全回答者(1,000名)に、面白い・笑える・びっくりしたエピソードや、こんなことまで手伝ってもらったといった自慢のエピソードを、自由回答形式で聞きました。
初めて取り組むことは、大人であっても何をどのようにすればいいのかわからないことがありますが、「初めて、ガスの番をお願いした時、ママー、フライパン見ているけど焦げているよと言っていたこと。」といった、かわいらしい“初めてのお手伝い”エピソードが挙がっていました。子どもが初めてのことに取り組む時は、なるべく親も一緒にいたほうが良いかもしれません。
お手伝いを楽しんでいる様子が窺える回答としては、「靴の整理整頓をしてもらったとき、向きはキレイになっていたけど、靴はワザとちぐはぐにして、手を使わずにはくゲームが開催された。」というエピソードが挙がりました。玄関で家族皆が奮闘する様子が目に浮かぶようです。
他に、「キャンプ先で泥酔した夫の世話をしたこと。」という回答もあり、酔った大人の介抱までしてしまう、実にしっかりしたお子様がいることもわかりました。
また、「まだ幼稚園の年中の時、昼間風邪気味でうとうとしていたら、キッチンで一人食器を洗っていた。声を掛けると、『かあちゃん、寝ててもいいよ。だけど僕、ちょっと手が冷たいな』と言いながらも一生懸命洗おうとしてくれてた事に涙が出た。」というエピソードもありました。幼稚園の年中というとまだ5歳くらいですが、体調を崩したお母さんを想う優しい気持ちに心が温かくなります。


==お手伝いとおこづかい==

◆ お手伝いしたらおこづかいを「あげている」5人に1人 1回あたりの平均額114円
◆ お手伝いした時のおこづかい 学年が上がるほど金額も上昇傾向 中学生では354円
◆ 普段、おこづかいを「あげている」4割 平均額は月1,264円

子どもがお手伝いをしたときに、そのお手伝いに対しておこづかいをあげているのでしょうか。全回答者(1,000名)に聞いたところ、あげている割合は19.1%で、5人に1人があげていると回答しました。
また、お手伝いをしたときにおこづかいをあげている方に、1回のお手伝いであげている金額を聞いたところ、平均額は114円でした。
1回のお手伝いであげているおこづかいの平均額を子どもの学齢別にみると、小学校低学年では36円、小学校中学年では49円、小学校高学年では83円と、学年が上がるごとに金額も増え、中学生になると354円まで上昇しました。

ちなみに、普段、おこづかいをあげているか聞いたところ、あげている割合は4割(39.0%)となりました。
普段、おこづかいをあげている方に、おこづかいの毎月の金額を聞いたところ、平均額は1,264円でした。
こちらの平均額も子どもの学齢別にみると、小学校低学年では456円、小学校中学年では589円、小学校高学年では895円で、中学生になると1,988円と、小学校高学年に比べて1,000円以上上昇しました。
お手伝いでのおこづかい、普段のおこづかいともに、学年が上がるごとに金額が増え、さらに中学生になると金額が大きく上昇する傾向にあるようです。


==料理のお手伝い==

◆ 料理で子どもがお手伝いしていること 「食材を切る」、「野菜の皮をむく」、「お米を炊く」
◆ 子どもと一緒に作りたいメニュー 1位「カレー」、2位「ハンバーグ」、3位「餃子」
◆ 「たこ焼き」を子どもと一緒に作りたい 近畿在住の親の4割、他地域より10ポイント以上高い結果

子どもたちは、料理の際、どのようなお手伝いをしているのでしょうか。
全回答者(1,000名)に、料理の際、子どもがお手伝いしていることを聞いたところ、最も多かったのは「食材を切る」(40.0%)でした。次いで、「野菜の皮をむく」(32.5%)、「米を炊く」、「食材を混ぜる」(ともに26.1%)、「食材を洗う」(21.5%)が続きました。小中学生ともなると、食材を混ぜたり洗ったり、という単純な作業に加え、食材を切ったり皮をむいたりと、時には刃物を使うこともある、やや難しいお手伝いにも取り組んでいるようです。

続いて、子どもと一緒に作りたいメニューを聞いたところ、1位は「カレー」(48.7%)、2位は「ハンバーグ」(35.2%)、3位は「餃子」(34.7%)、4位は「おにぎり」(30.8%)、5位は「たこ焼き」(26.5%)となりました。ハンバーグや餃子、おにぎりなどは、こねる、包む、握るといった作業で形が出来上がり、子どもに“自分が作った”という満足感を与えられることが魅力なのかもしれません。
居住地域別にみると、近畿居住者では「たこ焼き」が40.8%で、「カレー」(47.8%)に次ぐ2位となり、他の地域と比べると、10ポイント以上高い割合となりました。


==お手伝いの効果==

◆ 料理のお手伝いをすれば「将来モテると思う」6割強、「女子力が高くなると思う」7割弱
◆ お手伝いで料理の腕を磨けば「婚活で有利になると思う」6割弱
◆ 将来の家庭円満の秘訣? 料理のお手伝いで「円満夫婦になれると思う」6割強
◆ 自身を“教育熱心”だと考えているママは、子どもの将来の「婚活」や「家庭円満」に料理のお手伝いが有効だと考える傾向
◆ お手伝いを通じて身につけてほしいこと 1位「助け合いの気持ち」、2位「家族への想いやり」
◆ お手伝いを通じて「金銭感覚」を養ってほしい お手伝いでおこづかいをあげる親の3割強

料理のお手伝いが、将来の恋愛や結婚に活かされることを期待している親もいるのではないでしょうか。
そこで、全回答者(1,000名)に、子どもが料理のお手伝いをすることは、子どもの将来の恋愛や結婚における様々な点において、どの程度効果があると思うか聞きました。
恋愛に関する項目について、『効果がある』(「非常に効果がある」+「やや効果がある」、以下同様)と回答した割合をみると、≪将来、モテる≫では、6割強(62.8%)でした。続いて、≪将来、女子力が高くなる(男の子の場合は女子力男子になる)≫では7割弱(67.5%)、≪将来、好きな人の胃袋をつかめるようになる≫では5割半(56.5%)となりました。
結婚相手探しに関する項目についてみると、『効果がある』の割合は、≪将来、パートナーとしてふさわしい人を見る目が養われる≫では58.2%、≪将来、婚活で有利になる≫では58.0%でした。いずれも6割弱と、結婚相手探しにも、お手伝いで料理の腕を磨いておくことが有効だと考える方のほうが多い結果となりました。
結婚後の項目について、『効果がある』の割合をみると、≪将来、家事をがんばる人になる≫では、6割半(65.7%)でした。また、≪将来、結婚後にパートナーにガッカリされない≫では7割(69.9%)と、今回挙げた項目の中で最も高い割合となりました。そして、≪将来、結婚したら円満夫婦になれる≫では6割強(62.8%)でした。わが子が将来、パートナーと仲良く過ごすには、料理のお手伝いをさせておくことは大事だと考える親が多数派であることがわかりました。

自身を教育熱心だと考えているママの回答をみると、全ての項目において、自身を教育熱心ではないと考えているママよりも、『効果がある』の割合が10ポイント以上高くなっています。最も割合の差が大きいのは≪将来、結婚したら円満夫婦になれる≫で、『効果がある』の割合は、教育熱心ではないママが5割強(53.9%)であるのに対し、教育熱心なママは7割強(71.7%)となり、17.8ポイント差となりました。次いで割合の差が大きいのは≪将来、婚活で有利になる≫で、『効果がある』の割合は、教育熱心ではないママ50.3%、教育熱心なママ65.7%と、15.4ポイント差でした。教育熱心なママほど、子ども時代に料理のお手伝いをしておくと、婚活や結婚生活を順風満帆に進められると考えているようです。

親は子どもに、お手伝いをすることで、生きていくうえで大切なことを学んでほしいと考えているのではないでしょうか。
全回答者(1,000名)に、お手伝いを通じて身につけてほしいと思うことを聞いたところ、最多となったのは「助け合いの気持ち」で、7割(69.1%)が挙げ、次いで、「家族への想いやり」が5割半(56.9%)で続きました。家族を助けてあげたいという優しい気持ちを子どもたちに培ってほしいと、多くの親が考えているようです。
お手伝いをしたときにおこづかいをあげているかどうかで分けてみると、おこづかいをあげている層では、「金銭感覚」の割合が3割強(32.5%)となり、あげていない方よりも19.2ポイント高くなりました。お手伝いに対しておこづかいを渡すことで、お金の大切さを感じてほしいという想いがあるのかもしれません。

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