IHI、業務効率アップとコスト削減に向けて NTT Comの「Arcstar UCaaS」などを活用した クラウド型コミュニケーション基盤を採用

~IHIグループメンバーが、携帯・固定電話の両方で、 「いつでも、どこでも」シームレスに コミュニケーションできる環境を実現し、運用コスト25%減へ~

 NTTコミュニケーションズ株式会社(以下 NTT Com)は、株式会社IHI(本社:東京都江東区、代表取締役社長:斎藤 保、以下 IHI)グループの主要拠点において、クラウド型コミュニケーションサービス「Arcstar UCaaS」を活用したコミュニケーション基盤を構築します。
 一部の海外拠点などへの導入結果が良好であったことを受けて、2015年5月の愛知事業所における利用開始を皮切りに、2015年7月からグループ会社の一部にも展開し、本格的な運用を開始しました。
 本コミュニケーション基盤は、IHIグループの外線および内線電話による音声通信のすべてを提供するもので、オンプレミス(*1)型の既存PBXからクラウド型PBXに移行することにより、導入・運用コストや通信料を大幅に削減し、国内外シームレスな通信環境を実現できます。

構成イメージ
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https://www.atpress.ne.jp/releases/68295/img_68295_1.jpg


1. 背景
 IHIは、「グループ経営方針2013」において、世界の大きな潮流(メガトレンド)である「スマートな社会インフラ」「新たな高度情報化」「複雑化する世界経済」に対応するため、
(1)「既存事業間および既存事業と周辺事業を『つなぐ』」
(2)「製品・サービスとICTを『つなぐ』」
(3)「グローバルな規模でお客さまやパートナーとIHIグループを『つなぐ』」
の3つの「つなぐ」を強化し、お客さまの価値創造の実現を目指しています。

 これを実現するベースとなるのは、国内海外をシームレスにつなぐコミュニケーション基盤ですが、従来はオンプレミス型のPBXをベースに拠点ごとに異なる複数のサービスで構築していたため、拠点や人員の増減に対する柔軟な対応が難しい状況でした。また、工場においては、現場業務や会議などで席を外すことが多く、工場内にいる社員と連絡を取り合うのに時間と手間がかかり、スピーディーなコミュニケーションを取りづらいことが課題となっていました。
 新しいクラウド型コミュニケーション基盤は、これらの課題を一挙に解決し、なおかつTCO(総保有コスト)の削減にも貢献するソリューションとして採用されています。


2. クラウド型音声基盤の特長と導入効果
(1) 初期導入コストや運用コストを大幅に削減
 IHIは従来、オンプレミス型のPBXを利用してきましたが、同社がこれらの更改費用とクラウド型PBXの導入費用を比較したところ、約30%の費用削減が可能と算定されました。また、設備の運用コストに関しても、電話設備の運用保守作業や回線の設定変更作業が不要になるため、約25%の費用削減が見込まれています。高額なPBXを固定資産として保有する必要がなくなることから、ROE(自己資本利益率)の向上にも貢献します。

(2) 固定電話、モバイル端末の一体提供(FMC(*2))による効率的なコミュニケーションの実現
 本事例では、「Arcstar UCaaS」と、モバイル端末を内線として利用できるNTTドコモの「オフィスリンク(R)」を連携させ、外線・内線双方に発信できるモバイル端末を活用することで、「1人1番号制」を実現できます。これにより、代表電話からの取り次ぎを不要とする効率的なコミュニケーションが可能になります。
 なお、モバイル端末の導入にあたっては、従来利用されていたPHSからの移行を行っており、これによってオンプレミス型のPHS用設備の維持・更新も不要となりました。

(3) 内線通話の無料化と、外線通話料削減
 外出先においても内線番号を使って無料の内線通話ができることで、外出先からでもオフィスにいるかのようなコミュニケーションが可能となり、「ワークスタイルの変革」にも大きく貢献します。また、企業向け外線IP電話サービス「Arcstar IP Voice」の利用により、国際通話を含む外線通話料の大幅な削減を実現しています。


【IHI 情報システム部 松井 秀憲氏のコメント】
 IHIグループは、複雑化し変化のスピードが激しいグローバルビジネス環境に対し、“3つの「つなぐ」”によってお客さまへのたゆまぬ価値提供を目指しています。そのためには、場所にとらわれない円滑で、より密なコミュニケーションによる質の高い業務の実現とスピードアップを図ることが重要になってきています。NTT Comが提供する新しいコミュニケーション基盤は、コストの優位性だけでなく、フィーチャーフォンやスマホとの連携機能や、将来的な機能拡張が期待されることから、TCOを抑えつつ機能の最適化を図れることが、導入の決め手になりました。
 今後一層のグローバルビジネスの強化を目指す際にも、NTT Comがグローバルに提供する豊富なサービスと実績を基に、日本国内のみならずグローバル環境においても同様なサービスが実現できるよう、業界をリードしていただきたいと考えております。


(参考)
 Arcstar UCaaSは、今回IHIに導入された各種機能の他に、IM(*3)やプレゼンス(*4)、Web/ビデオ/電話会議機能などを備えた、グローバルシームレスに利用できるユニファイドコミュニケーションサービスです。クラウド基盤を利用してサービスを提供するため、使用する機能の追加も柔軟かつ迅速に対応できます。また、各携帯電話会社のモバイル端末との連携や、BYOD(*5)端末との連携も可能です。お客さまのニーズに合わせて、「Arcstar UCaaS Ciscoタイプ」と「Arcstar UCaaS Microsoftタイプ」の2種類をご用意しています。

※「オフィスリンク」は株式会社NTTドコモの登録商標です。


<関連リンク>
Arcstar UCaaS
http://www.ntt.com/a_ucaas/
Arcstar IP Voice
https://www.ntt.com/a_ipvoice/
オフィスリンク(NTTドコモのWebサイトにリンクします)
http://www.docomo.biz/html/service/officelink/


*1:システムやサービスの利用に必要なサーバーなどの設備を、利用企業の社内に設置・運用すること。
*2:Fixed Mobile Convergenceの略。モバイル通信と有線通信の垣根を超え、利用する端末の種類を問わず共通的なサービスを使える環境。
*3:Instant Messagingの略。チャット感覚で、テキストメッセージなどを簡単に送受信できる機能。
*4:相手の在籍状況などをあらかじめ確認できる機能。状況に応じてコミュニケーション手段を選ぶことができる。
*5:Bring Your Own Deviceの略で、私有の端末を業務に活用すること。

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