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<道交法改正後の自転車の意識・実態調査> 一部の道路標識について、半数以上が分かっていない? 道交法についても正しく理解しているのは17%だけ。 “軽車両”自転車への思わぬ意識の低さが判明!!

 自転車の交通ルール違反や、自転車が起こした事故をめぐる問題が話題化する中、自転車での悪質な運転者への対策強化として、改正道路交通法(道交法)が2015年6月1日に施行されました。


改正道路交通法問題全問正解者の割合

 そこで、自転車の安全利用促進委員会では、6月1日の施行直後6月9日~10日に、自転車との向き合い方について、515名の回答を集計いたしました。

●矛盾する改正道路交通法についての理解!
 「内容を理解している」と34%が回答しているものの、
 改正道路交通法を“本当に正しく理解している”のは、たった17%だけ。

●メンテナンスしない派宣言!?
 3人に1人が自転車を全くメンテナンスしていない現状が明らかに!

●半数以上が一部の道路標識を間違って理解!
 標識によって理解度に大きな差があることが明らかに!


【自転車ジャーナリスト 遠藤 まさ子氏のコメント】
 改正道路交通法の施行以降、その内容や自転車にまつわる事故の報道も増え、主な違反項目についての認知はそれなりに進んでいるのではという感触があります。とくに6月1日は警察の取り締まりや注意を受ける自転車乗りの映像が多く報道されたこともあり、「正しい自転車の乗り方」に対する意識が高まったのではないでしょうか。

 一方で、今回の改正で「違反項目が増えた」と誤解している人が多いのも事実。実際にはそれら違反項目は、従来から「違反」とされていたことばかりなのです。しかし過去に報道でセンセーショナルに取り上げられたのは、自転車が加害者となる重大事故や、ブレーキなしピスト車に乗るサイクリストといったものばかり。そのせいか、自分とは関係ない・やらない違反と感じた軽快車(ママチャリ)ユーザーも多かったのかもしれません。

 道路交通法の違反項目は、どんな車種に乗っていても当てはまるものばかり。ブレーキが効かない、ライトが点かないといった「整備不良」も違反になるだけでなく、重大事故の大きな要因にもなりかねません。にも関わらず、今回の調査ではメンテナンスを全くしていないという人が3分の1以上という結果となり、整備不良に対する危機感が非常に薄いことが感じ取れます。

 自転車の安全利用促進委員会で以前行った調査では、タイヤの空気圧が低いだけでブレーキがかかりにくい、スムーズな走行がしにくいということが明らかになっています。もしも交差点で車や歩行者と接触しそうになった場合、わずか30cmの制動距離の違いが事故になるかならないかの境目になるかもしれません。「安全な自転車」に乗ることは、自分の命だけでなく他人を傷つけるリスクも減らすことにつながるのです。ペダル等が外れるといったヒヤリハットはわかりやすいのですが、ブレーキがかかりにくいなど目に見えない危険性はなかなか切迫感を感じられないもの。自転車に安全に乗れることはもっともっと重要視されるべきであり、そのためのメンテナンスや、BAAマークをはじめとする、安全基準をクリアした自転車を購入することの重要性を、振り返っていただければと思います。

▼遠藤 まさ子(えんどう・まさこ) 自転車ジャーナリスト
自転車業界新聞の記者や自転車専門誌の編集などを経てフリーランスへ転向。自転車・育児用品を中心に取材を行い、各誌に寄稿している。自転車の中でも子ども乗せ自転車、幼児車、電動アシスト自転車を得意とし、各種メディアでコメンテーターとして登場する機会も多い。


●矛盾する改正道路交通法についての理解!
 「内容を理解している」と34%が回答しているものの、
 改正道路交通法を“本当に正しく理解している”のは、たった17%だけ。

 6月1日の道交法改正を受け、今回の改正内容について基本的な問題を出題。
どの程度今回の改正が理解されているのかを調査いたしました。

改正道路交通法問題全問正解者の割合
https://www.atpress.ne.jp/releases/65797/img_65797_1.jpg

 改正道路交通法施行直後の6月9日~10日の実施にもかかわらず、正しく今回の改正内容について理解できている回答者は17%のみと、予想に反して低い結果となりました。「道交法改正について内容を理解していますか?」の質問に対し、“理解している”と答えた人が34.0%いたにもかかわらず、その約半数が内容を正しく理解できていない現状が明らかとなりました。

 今回の違反対象は14項目。ルールやマナーに紐づいた「信号無視」「一時不停止」「遮断踏切立ち入り」「酒酔い運転」などの項目のほか「ブレーキ不良自転車運転」など、メンテナンス不足も対象となります。これらの違反を3年以内に2回以上繰り返す自転車利用者に講習の受講を義務づけ、未受講者は罰金刑が適用されます。


●メンテナンスしない派宣言!?
 3人に1人が自転車を全くメンテナンスしていない現状が明らかに!

 自転車に乗る際の、最新のルール・マナー、日頃の認識だけでなく、日々活用する自転車自体の現状を把握すべく、どのくらいの頻度で自転車のメンテナンスをおこなっているかを調査。

Q:どのくらいの頻度でご自身の自転車のメンテナンスをおこなっていますか?
https://www.atpress.ne.jp/releases/65797/img_65797_2.png

 調査の結果、3人に1人が「チェーンのたるみチェック」「前方のライトが点灯するかどうかの確認」「洗車」などの基本的なメンテナンスをほとんどおこなっていない現状が明らかとなりました。

 昨今自転車の車体破損事故が頻発しており、欠陥などが疑われる自転車の事故は、2004~2013年度で367件にのぼります(NITE調べ)。フレームがふたつに折れたり、走行中にペダルやブレーキが外れたりするなど、メンテナンス不備が原因で大怪我を負う事例も出ています。

 ルールやマナーについては道交法改正や安全教室のように、国や自治体が対策を講じていますが、メンテナンスや自転車自体の安全性の基準については国の認める基準はありません。購入時にBAAマークなどの認証マークの有無を意識することや、日々の基本的なメンテナンスを心がけるなど、自分自身の責任によって自転車と向き合うことが必要となっています。


●半数以上が一部の道路標識を間違って理解!
 標識によって理解度に大きな差があることが明らかに!

 基本的な交通ルールの理解度を測るため、4つの“道路標識”についての問題を用意。
 普段の生活でどの程度交通ルールを理解して自転車に乗っているかを調査しました。
https://www.atpress.ne.jp/releases/65797/img_65797_3.jpg

 調査の結果「車両進入禁止」(84.7%)「自転車通行止め」(86.6%)など、多くが正しく回答している“道路標識”がある一方、基本的な“道路標識”にもかかわらず、「車両通行止め」「駐車禁止」などの項目で、半数以上が内容を理解していないことが判明しました。

 5km未満の移動のうち、約20%に自転車が利用されているとも言われています(平成17年全国都市交通特性調査:国土交通省より)。老若男女問わず、幅広い人に愛用されている「自転車」。全交通事故に占める自転車関連事故の割合も、2007年からは20%を超える水準となっています。

 免許があるわけではありませんが、自転車が“軽車両”であることを理解し、交通ルール・マナーの学習・理解することで、より安全・安心に自転車ライフを送ることができるのではないでしょうか。


▼調査概要
調査方法  : インターネットリサーチ
回答数   : 合計515名
調査日   : 2015年6月9日(火)~2015年6月10日(水)
調査主体  : 自転車の安全利用促進委員会
ホームページ: http://jitensha-anzen.com
※図表の構成比は四捨五入しているため、構成比の和が100%にならない場合があります。

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