テキストや画像から3D CADを生成、 韓国発AI企業がJIMTOFで「TRINIX」を日本初公開
既存設計データの再活用からシミュレーション用データの構築まで、 設計業務の効率化を支援
株式会社NdotLight(本社:韓国・京畿道、代表取締役:パク・ジニョン)は、AI・3D技術を専門とする韓国のスタートアップ企業で、テキストや画像、既存の設計データをもとに産業用3D CADモデルを生成するAIプラットフォーム「TRINIX(トリニックス)」を、日本市場で初めて紹介します。
2026年10月26日(月)から31日(土)まで東京ビッグサイトで開催される「JIMTOF 2026(第33回日本国際工作機械見本市)」に出展し、TRINIXの主要機能を紹介するデモ映像の公開および導入相談を実施しています。
TRINIXは、テキストや画像から編集可能な3D CADモデルを生成し、既存CADデータの再活用や、シミュレーションに必要な物理属性・関節情報の設定を支援するプラットフォームです。3Dモデルの生成・編集から検証、データ出力までを単一のパイプラインで処理し、設計業務やシミュレーション準備の効率化を目指しています。

TRINIXの主要コンセプト図または操作画面
株式会社NdotLightは2020年の設立以来、独自の3D CADエンジンを開発してきました。このエンジンと大規模言語モデル(LLM)を組み合わせてTRINIXを開発し、2026年6月にはNVIDIA GTCの基調講演でPhysical AI(フィジカルAI)エコシステムのパートナーとして紹介されました。
■ 日本の製造業が抱える3Dデータ活用の課題解決へ
日本の製造業では、人材不足や熟練技術の継承を背景に、設計業務の効率化と既存CADデータの有効活用が求められています。
従来の3D CADモデリングには専門知識と多くの作業時間が必要なうえ、データ変換・移行時に部品構造や設計情報(メタデータ)が失われ、再編集やシミュレーションへの活用が難しくなる場合もあります。
TRINIXは、独自の3D CADエンジンとAI技術により、繰り返し発生するモデリングや設計変更の効率化、既存設計データの生成・復元・再活用を支援します。設計からシミュレーションまでの3Dデータ活用を一貫して支えることで、日本企業との協力を推進し、製造現場の作業負担軽減と設計資産の活用拡大を目指します。
■ テキスト・画像から編集可能な3D CADを生成、設計自動化を支援
TRINIXは、テキストによる指示や画像を入力することで、NURBSベースの3D CADモデルを生成します。生成されるデータには、寸法や部品の分割構成、各部品の役割などの設計情報が含まれており、産業現場での活用を想定した編集可能なCADデータを作成できます。
また、モデル生成後もプロンプトや数値パラメータを使って形状や寸法を調整できるため、設計の初期案作成や繰り返し発生する設計変更作業の効率化を支援します。複雑な手作業によるモデリングの負担を軽減し、現場の担当者が従来の業務環境を維持しながら、効率的に設計作業を進められるようにすることを目指しています。
■ AIによるレガシーCADの再活用、SimReadyへの変換で既存設計資産の活用を拡大
TRINIXは、企業が長年にわたり蓄積してきた既存の設計資産(レガシーCAD)の再活用にも対応しています。既存CADデータは、ファイル形式や含まれる情報の内容によって、後続の設計作業に活用するためのデータ整備が必要となるほか、シミュレーションに利用する際には物理属性や関節情報を追加で設定しなければならない場合もあります。
TRINIXでは、既存CADデータに含まれる形状や部品情報を活用し、AIによってシミュレーションに必要な物理属性や関節情報を推定・補完することで、データ準備作業を支援します。こうした機能により、既存の設計資産をシミュレーションに適したSimReadyデータへと変換する工程を支援し、繰り返し発生するモデリングや属性設定の負担軽減につなげます。
さらに、目的に応じて検証・補完されたデータを後続の設計やシミュレーション作業に活用できるようにすることで、企業が保有する既存設計資産の活用範囲を広げることを目指しています。
■ 設計から物理検証まで単一のパイプラインで処理、シミュレーションアセットの構築を支援
TRINIXは、3D形状の生成・編集から物理属性の付与、検証、データ出力までを単一のパイプラインで処理する仕組みを備えています。パイプライン内で形状の生成や修正が可能なため、シミュレーションの実行結果をもとに物理属性などの設定を繰り返し調整するフィードバックプロセスにも対応しています。
最終的なデータはOpenUSD、URDF、MJCFなどの標準形式で出力でき、NVIDIA Isaac SimやMuJoCoなどの主要なシミュレーション環境での活用を想定しています。編集可能な3D CADモデルの生成からシミュレーション用データの構築までを一つの環境でつなぐことで、データ準備にかかる作業負担の軽減やエンジニアリング業務の効率化を支援します。こうした一貫したデータ処理技術は、独自の3D CADエンジンを保有する株式会社NdotLightの技術的な特徴の一つとなっています。

実際の産業分野における活用事例
■ 韓国電力公社などの産業現場で活用、製造・ロボティクスからBIM分野へ展開
TRINIXの関連技術は、製造業、エネルギー、造船、ロボティクスなど幅広い産業分野で活用が進められています。韓国電力公社の仮想変電所構築に採用されたほか、NVIDIAとRLWRLD(リアルワールド)が共同開発するヒューマノイド操作能力評価ベンチマーク「DexBench」の環境データ生成にも取り組んでおり、国内外の大手企業との取引実績を有しています。さらに、建築・設備分野への展開も視野に入れ、3Dモデリングや属性データ整備の効率化を検討しています。今後は日本の現地パートナーと連携し、BIM(Building Information Modeling:ビルディング・インフォメーション・モデリング)業務への適用可能性を検証する計画です。
株式会社NdotLightは、JIMTOF 2026への出展を通じて、日本の製造業における設計業務の効率化や既存CADデータの活用を提案します。ブース(S4004)では、TRINIXによる3D CADモデル生成やシミュレーション用データ構築などのデモ映像を公開し、技術説明や導入相談を実施する予定です。今後も日本企業との協力関係を構築し、製造業をはじめとする幅広い産業分野への技術展開を推進していく方針です。
■ 出展概要
- 展示会名 : JIMTOF 2026(第33回日本国際工作機械見本市)
- 開催期間 : 2026年10月26日(月)~31日(土)
- 会場 : 東京ビッグサイト
- ブース番号: S4004
- 展示内容 : 3D CAD生成AIプラットフォーム「TRINIX(トリニックス)」の
技術紹介およびデモ映像展示
- 公式サイト: https://jimtof.org/jp/
■ 株式会社NdotLightについて
株式会社NdotLightは、2020年に設立された韓国のAI・3D技術企業です。独自開発の3D CADエンジンとAI技術を基盤に、産業用3Dデータの生成・変換・活用を支援するプラットフォーム「TRINIX(トリニックス)」を開発しています。製造業、デジタルツイン、ロボティクス、フィジカルAIなど、幅広い分野に向けてシミュレーション用3Dデータの構築技術を提供しています。
公式ホームページ: https://ndotlight.com/jp/
公式YouTube : https://www.youtube.com/@ndotlight-trinix
公式LinkedIn : https://www.linkedin.com/company/ndotlight/
■ 会社情報
会社名 :株式会社NdotLight
代表者 :代表取締役 パク・ジニョン
設立日 :2020年1月
本社所在地:1802, 8, Seongnam-daero 331beon-gil, Bundang-gu, Seongnam-si, Gyeonggi-do, Republic of Korea

















