北海道音更町における自動運転バスおよび シェアサイクル実証事業の開始
NTTドコモビジネス株式会社(旧 NTTコミュニケーションズ株式会社、以下 NTTドコモビジネス)、音更町、北海道拓殖バス株式会社(以下 北海道拓殖バス)、十勝バス株式会社(以下 十勝バス)、先進モビリティ株式会社(以下 先進モビリティ)、株式会社ドコモ・バイクシェア(以下 ドコモ・バイクシェア)、特定非営利活動法人ポロクル(以下 ポロクル)は、観光シーズンにおける交通混雑の緩和と地域周遊の促進、将来の持続可能な地域交通の実現に向けた取り組みとして、自動運転バスおよびシェアサイクルを活用した実証事業(以下 本実証)を2026年10月1日から実施します。
本実証では、自動運転バスを活用したパーク&ライド※1による道の駅おとふけ駐車場混雑緩和の検証と、シェアサイクル※2による地域周遊の促進を検証するものです。本実証は、観光庁の令和8年度「オーバーツーリズムの未然防止・抑制をはじめとする観光地の面的受入環境整備促進事業※3」の採択を受け実施するものです。
1.背景
音更町では、道の駅おとふけ「なつぞらのふる里」が北海道じゃらん「道の駅ランキング」で2年連続総合1位を獲得するなど高い人気を集めています。町を訪れる観光客の延べ人数は2019年の約142万人から2025年には約279万人へ大きく増加した一方、週末を中心に道の駅の駐車場においては満車が常態化し、国道241号および周辺道路では交通混雑が発生しています。加えて、音更町では、高齢化の進行に伴い、公共交通サービスにおいても運転手不足が進んでおり、公共交通サービスの維持・高度化も重要な課題となっています。こうした課題を踏まえ、道の駅おとふけ駐車場混雑の緩和や地域周遊の促進を目的に、自動運転バスとシェアサイクルを活用した実証を開始します。これにより、音更町における持続可能な地域モビリティモデルの構築をめざします。
2.本実証の概要
本実証で実施する自動運転バスの走行およびシェアサイクルの運用については、以下のとおりです。
(1)自動運転バス実証
音更町生涯学習センターの駐車場を予備駐車場として活用し、道の駅おとふけ「なつぞらのふる里」との間を自動運転バス(自動運転レベル2※4)で運行します。パーク&ライドによる交通分散効果を検証するとともに、利用者アンケートなどを通じた社会受容性の評価を行います。また、本実証では、自動運転バスの安全かつ安定した運行を支援するため、混雑時も安定した通信を実現する5Gワイド※5を活用し、車両から取得したカメラ映像や車両情報を遠隔監視拠点へ伝送します。これにより、運行中の車両を常時モニタリングする遠隔監視体制を構築し、将来の自動運転レベル4※6を見据えた運行管理手法の検証を行います。
(2)シェアサイクル実証
道の駅おとふけ「なつぞらのふる里」、音更町生涯学習センター、共栄コミュニティセンターの3か所にサイクルポートを設置し、電動アシスト自転車25台を運用します。自転車の利用履歴やGPSデータ、アンケート結果を分析し、地域周遊の潜在的な移動需要を把握するとともに、公共交通との連携や将来的な事業化に向けた有効性を検証します。
3.本実証の実施詳細
自動運転バスおよびシェアサイクルの実施詳細は、以下のとおりです。
■自動運転バス実証
実施期間
2026年10月1日~10月14日
運行区間
道の駅おとふけ「なつぞらのふる里」~音更町生涯学習センター

運行方式
パーク&ライド型シャトル運行
車両
日野ポンチョ(自動運転レベル2)
料金
無料
利用方法
予約不要(一部関係者試乗会を除く)
■シェアサイクル実証
実施期間
2026年10月1日~10月31日
車両台数
25台
ポート数
3か所
設置場所
道の駅おとふけ「なつぞらのふる里」、音更町生涯学習センター、共栄コミュニティセンター
車両
20インチの電動アシスト付き自転車
料金
165円(税込)/30分
利用方法
スマートフォンアプリによる無人貸出・返却
4.各者の役割
| 企業名/自治体名 | 役割 |
| NTTドコモビジネス | 本実証の全体統括、実証・実装計画の策定およびネットワーク環境の調査・ 整備、データ活用支援 |
| 音更町 | 本実証の実施主体、関係機関との調整支援 |
| 北海道拓殖バス | 自動運転バス運行、運転手・遠隔監視員の手配 |
| 十勝バス | 遠隔監視体制への参画 |
| 先進モビリティ | 自動運転車両・自動運転システムの提供、実証運行・管理、実証・実装計画支援 |
| ドコモ・バイクシェア | シェアサイクルの提供 |
| ポロクル | シェアサイクル運営支援 |
5.今後の展望
各者は、本実証で得られた自動運転バスの運行データ、シェアサイクルの利用実績、利用者アンケート結果より、音更町の観光客における周遊実態や潜在的な移動需要を分析し、持続可能な地域交通の実現に向けた検討を進めます。さらに、地域交通事業者との連携を通じて、知見を蓄積しながら、将来的な自動運転レベル4の社会実装や、地域交通サービスの高度化に向けた取り組みを推進していきます。
※1:パーク&ライドとは、自家用車を目的地周辺の駐車場に駐車し、そこから公共交通機関やシャトルバスなどに乗り換えて移動する交通手法です。
※2:シェアサイクルとは、自転車を共同で利用するサービス。複数のサイクルポートで自転車を借りられ、借りた場所とは別のサイクルポートにも返却できます。
※3:令和8年度「オーバーツーリズムの未然防止・抑制をはじめとする観光地の面的受入環境整備促進事業」とは、各地域が直面している観光課題などへの対応を通じて、観光地の受入環境を面的に整備し、持続可能な観光を実現することを目的とした観光庁の補助事業です。
https://ot-kankoseibi.go.jp/#application
※4:自動運転レベル2とは、運転者による常時監視を前提として、システムがアクセル・ブレーキやハンドル操作の一部を支援し、必要に応じて運転者が介入する自動運転の形態です。
※5:5Gワイドとは、NTTドコモが提供する法人向けモバイル通信サービスです。広域エリアで安定した高速・大容量通信を提供し、映像伝送や遠隔監視などの用途に活用ができます。
※6:自動運転レベル4とは、特定の条件下において、運転者による常時監視を必要とせず、システムが運転操作のすべてを行う自動運転の形態です。
















