養老孟司が語る「正解のない時代」をどう面白く生きるか。知の極上対談集『思考の方法』10/16発売

    ヤマザキ・マリ、今井むつみ、野口憲一、鈴木俊貴、4人のスペシャリストと論じ合う。

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    2026年10月2日 14:00

    株式会社PHP研究所(京都市南区・代表取締役社長 瀬津要)は、『思考の方法――人生を面白く生きるヒント』(養老孟司著/税込1,320円)を2026年10月16日にPHP新書創刊30周年記念ラインナップの1冊として刊行いたします。AIが最適解を出す現代において、人間ならではの「直観」「身体知」「脱システム」の思考法とは何かに迫ります。各界のスペシャリスト4名との知的な対話から、凝り固まった常識を解きほぐし、人生を面白くするための知的エンターテインメントです。

    写真:今井一詞
    写真:今井一詞

    ■異なる分野のプロフェッショナルと「思考のあり方」を語る

    ベストセラー『バカの壁』をはじめ、独自の知見から社会や人間を観察し続けてきた解剖学者・養老孟司氏による最新刊『思考の方法――人生を面白く生きるヒント』のテーマは、AIには真似できない人間ならではの思考です。本書で対談相手として迎えるのは、認知科学者の今井むつみ氏、1本5,000円の高級レンコンを育てる野口憲一氏、世界初の動物言語学分野を創設した鈴木俊貴氏、そして『テルマエ・ロマエ』で知られる漫画家のヤマザキ・マリ氏の4名です。全く異なる分野で「独自の思考法」を実践する豪華ゲストとの対話を通じて、現代社会における「思考のあり方」を多角的に探求します。

    ■各章のポイント

    【第1章×今井むつみ】AI時代に求められる「アブダクション推論」の力

    生成AIが膨大なデータから確率的な統計推論を行なうのに対し、人間は少ないデータから「エイヤ!」と跳躍し、仮説を形成する「アブダクション推論」を行ないます。AIに「イチゴのうんちく」は語れても「イチゴの味(身体感覚)」はわからない。実世界での「記号接地」と失敗の経験こそが質の高い直観を生む理由を紐解きます。

    【第2章×野口憲一】貧乏レンコンが1本5,000円でも売れた理由

    均一化・効率化を求める「システム(現代社会)」から脱却し、身体に宿る「農家のソフト(暗黙知)」を言語化・価値化して市場に認めさせた思考プロセスを公開。解剖学の「人工身体」と「自然の身体」の違いから、外から与えられた価値基準に縛られずに生きるヒントを提示します。

    【第3章×鈴木俊貴】新しい発見が生まれる思考法と動物の意識

    仮説ありきの研究ではなく、野外での徹底的な観察からシジュウカラの「文法」や「嘘(意図的な騙し)」を発見した独自の思考法。自然(解)から問いを逆算する思考法や、集団意識のなかには「自分」や「自己」はないとする養老流の人間観を論じます。

    【第4章×ヤマザキ・マリ】創作の発想はどこから生まれるのか

    『テルマエ・ロマエ』や『プリニウス』を生み出した創作の源泉は、幼少期の孤独と満たされない欲求、そして徹底的な好奇心。ブリューゲルやダ・ヴィンチの解剖図にみる「要素還元主義ではない視点」から、売れる狙いではなく「自分の中の感覚を深く掘る」ことで生まれる普遍性について議論します。

    ■『思考の方法』について

    【著者プロフィール】

    養老孟司(ようろう・たけし)

    1937年、鎌倉市生まれ。東京大学医学部卒業後、解剖学教室に入る。95年、東京大学医学部教授を退官し、同大学名誉教授に。89年、『からだの見方』(筑摩書房)でサントリー学芸賞を受賞。
    著書に、『唯脳論』(青土社・ちくま学芸文庫)、『バカの壁』『超バカの壁』『「自分」の壁』『遺言。』『ヒトの壁』(以上、新潮新書)、『日本のリアル』『AIの壁』『子どもが心配』『老い方、死に方』『日本が心配』(以上、PHP新書)など多数。

    【対談者プロフィール】

    今井むつみ(いまい・むつみ)

    認知科学者。一般社団法人今井むつみ教育研究所所長。慶應義塾大学名誉教授。文部科学省中央教育審議会専門委員。Cognitive Science Society Fellow(アジア初)。慶應義塾大学卒業。1989年慶應義塾大学社会学研究科後期博士課程修了。1994年ノースウエスタン大学心理学部博士号取得(Ph.D.)。子どもの言葉の習得・発達や学力の習得などについて研究。著書に『ことばと思考』『英語独習法』『学力喪失』(以上、岩波新書)、『言語の本質』(秋田喜美氏との共著、中公新書、新書大賞2024受賞)、『AIにはない「思考力」の身につけ方』(ちくまQブックス)、『アブダクション英語学習法』(日経BP)など。

    野口憲一(のぐち・けんいち)

    民俗学者。野口農園取締役。1981年、茨城県出島村(現かすみがうら市)生まれ。日本大学を卒業後、実家のレンコン生産農家「野口農園」を手伝いながら、日本大学大学院で民俗学・社会学の研究を続け、博士(社会学)を取得。日本大学非常勤講師などを歴任。農業界がやりがい搾取構造から抜け出せない状況を打破すべく、2013年に野口農園から「1本5000円」のレンコンを発売。当初は全く売れなかったが徐々に評判を呼び、生産が追い付かないほどの注文を受けるようになる。現在はレンコンのみで年間一億数千万円ほどの売上を計上。主著に『1本5000円のレンコンがバカ売れする理由』(新潮新書)など。

    鈴木俊貴(すずき・としたか)

    東京大学准教授・東京大学卓越研究員。1983年、東京都生まれ。立教大学にて博士(理学)の学位を取得後、日本学術振興会特別研究員(SPD)、京都大学白眉センター特定助教などを経て、2023年より現職。文部科学大臣表彰若手科学者賞、日本動物行動学会賞、日本生態学会宮地賞、Public of the Year 2025など受賞歴多数。世界初の動物言語学分野を創設。ベストセラーとなった『僕には鳥の言葉がわかる』(小学館)は「書店員が選ぶノンフィクション大賞2025」などを受賞。

    ヤマザキ・マリ

    漫画家・文筆家・画家。1967年東京都出身。84年に渡伊。国立フィレンツェ・アカデミア美術学院で、油絵と美術史を専攻。97年より漫画家として活動。『テルマエ・ロマエ』(KADOKAWA)でマンガ大賞2010受賞、第14回手塚治虫文化賞短編賞受賞。著書に『男性論』(文春新書)、『貧乏ピッツァ』(新潮新書)、『スティーブ・ジョブズ』(講談社)、『プリニウス』(とり・みきと共作、 第28回手塚治虫文化賞マンガ大賞受賞、新潮社)、『オリンピア・キュクロス』(集英社)など多数。エジプト、シリア、ポルトガル、米国を経て現在はイタリアと日本に拠点を置く。平成27年度芸術選奨文部科学大臣新人賞受賞。2017年イタリア共和国星勲章コメンダトーレを受章。

    書誌情報

    タイトル:思考の方法
    サブタイトル:人生を面白く生きるヒント
    著者:養老孟司
    判型・製本:新書判並製
    ページ数:200ページ
    定価:1,320円(税込)
    発売日:2026年10月16日
    ISBN:978-4-569-86186-9
    レーベル:PHP新書
    発行元:PHP研究所

    PHP新書創刊30周年について

    PHP新書は、本年10月に創刊30周年を迎えます。PHP研究所が創設50周年を迎えた1996年10月に、「めまぐるしく変化する現代において、人生の確かな価値を見出し、生きる喜びに満ちあふれた社会を実現したい」という願いを込めて、PHP新書は産声をあげました。 以来30年。先達が培ってきた知恵を紡ぎ直し、自分たちがおかれた現実と未来を丹念に考える「思索の旅」を、多くの読者の皆様と共に歩んできました。創刊30周年を通過点として、これからも多様な「知る喜び」をお届けしてまいります。

    【創刊30周年ラインナップ】

    9月刊
    『武器としての経営思考』岩尾俊兵著
    『ジャパン・アズ・オンリーワン』佐宗邦威著
    『独裁者の手口』大澤 傑著

    10月刊 
    『思考の方法』養老孟司著
    『経済のニュースは嘘ばかり』高橋洋一著
    『死の覚悟』山折哲雄著
    11月刊
    『未練がましく生きる』藤原正彦著

    PHP研究所について

    PHP研究所は、「繁栄によって平和と幸福を(Peace and Happiness through Prosperity)」というスローガンを掲げ、1946(昭和21)年11月3日、松下幸之助によって創設されました。以来、人と組織の成長発展に貢献すべく、研究・出版・人材開発の3つの事業を展開しています。

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