
日本と東南アジアで家事代行・生活支援サービスを展開するAyasan Holdings(アヤサン・ホールディングス)は、インドネシア事業を拡大する。ジャカルタを中心に現地在住の駐在員向けサービスが伸び、家事代行や生活支援を担う人材とのマッチング成功数は累計2000件を超えた。2026年からは法人向けのオフィス清掃にも参入し、個人から企業へと顧客基盤を広げる。
インドネシアは東南アジアでも日系企業の進出が厚い市場で、駐在員とその家族の生活基盤を支えるサービスの需要は根強い。一方、住み込みや通いの家事代行が生活に定着している同国では、雇用や勤怠をめぐる商習慣が日本と大きく異なる。言語の壁も重なり、信頼できるスタッフを個人で探し当てるのは容易ではない。紹介や口コミに頼らざるを得ない領域で、判断材料は乏しいのが実情だ。
Ayasan indonesiaはここに、日本語・英語での窓口対応と現地オペレーションを組み合わせて応えてきた。同社の強みは、豊富な人材プールに対する徹底したスクリーニングと研修にある。登録者を仲介するだけのマッチング型とは異なり、採用段階で経歴や適性を確認したうえで、実務研修を経た人材のみを顧客に紹介する。
「紹介して終わり」にしない点も特徴だ。サービス開始後は利用状況の確認や人材の交代要望への対応など、契約後の伴走を標準化した。合わないと感じたときに相談できる窓口があることが、顧客の継続利用につながっているという。

拠点はジャカルタ中心部のスディルマンエリア、Grand Sahid Jaya 2階に構える。日本人にもなじみの深い立地で、顧客がいつでも直接訪問して相談できる体制を整えた。オンライン完結型が主流となるなか、対面の窓口を維持することが、生活に密着したサービスにおける安心感につながるとの判断がある。
法人向けは第一弾としてオフィス清掃を展開し、2026年度中に導入100社を目指す。個人向けで培った採用・教育・管理の仕組みをそのまま応用し、駐在員個人の顧客基盤を、その所属企業へと広げる戦略だ。
同社は2012年にタイ・バンコクで創業。現在は日本、タイ、インドネシア、ベトナム、ラオスの5カ国で展開し、マレーシア、シンガポール、フィリピン、カンボジアを加えた9カ国体制への拡大を計画する。国境をまたぐ人材プラットフォームの構築も視野に入れており、インドネシアはその中核市場のひとつと位置づける。
生活支援サービスは参入障壁が低い一方、品質のばらつきが顧客離れに直結する。採用から管理までを自社で握る同社の型が、市場拡大のなかでどこまで再現性を持つかが問われる。
サービスの詳細は同社サイト(https://www.ayasan-indonesia.com)

























