2026年は過去最悪の出没・被害で推移。「生還のための危機管理」を解説。『クマに出遭ってしまったら?』8/31発売

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    2026年8月24日 10:00

    株式会社PHP研究所(京都市南区・代表取締役社長 瀬津要)は、『クマに出遭ってしまったら?』(山﨑晃司編著/税込2,090円)を2026年8月31日に発売します。環境省によれば2026年4〜7月の全国のクマによる人身被害者数は速報値で53人で、過去最悪のペースとなった前年同期とほぼ同水準で推移しており、秋に向けて最大限の警戒が必要です。本書は、クマ研究の第一人者である山﨑晃司氏が9人の専門家と一緒に、クマについての基本的な知識、クマと出遭わないための工夫、クマと出遭ってしまったときの対処方法などを、過去から最近までの人身事故事例を盛り込みながら解説した一冊。クマの生態を知り、被害に遭わないための具体的な方法を紹介します。

    ■最新の行動追跡データ、医療記録、事故調書から明かす科学的生存戦略

    近年、東北や北海道をはじめ全国各地でクマ(ツキノワグマ・ヒグマ)による人身被害が過去最多レベルで相次ぎ、市街地への侵入(アーバンベア)や連日の食害・死亡事故が大きな社会問題となっています。本書は、クマ研究の第一人者である山﨑晃司氏をはじめ、生態学者、医師、自治体担当者、現場で保護・対策にあたる専門家など、10名が執筆。「凶暴化」という誤解を解き明かし、最新の学術知見と事故現場のデータに基づいた「実効性の高いクマ対策・生存戦略」を提示する一冊です。

    ■本書の5つの特長

    ①「凶暴化」ではなく「人慣れ・学習」のメカニズムを解明

    クマが人を襲う最大の理由は「恐怖による自己防衛」。しかし、人の生活圏で過度に慣れた「新世代ベア」や、人間の食物に執着する「餌付け・食害学習グマ」の増加など、人間側の変化が引き起こす構造的要因を科学的に解説します。

    ②医療現場の症例データに基づく「うつ伏せ防御姿勢」と「命の守り方」

    秋田県で発生した70例の症例解析により、被害の多くが顔面・頭部・首・上肢に集中することを実証(北海道や海外の報告でも同様の傾向であることも紹介)。致命傷を防ぐ「うつ伏せになり首のうしろを手で覆う防御姿勢」や「クマ撃退スプレー」の正しく確実な使い方を提示します。

    ③クマに出遭わないための工夫と出遭ったときの対処法

    手をたたく、声を出すなど、クマに出遭わない工夫をするのが一番重要。出遭ってしまったら、上記のとおり、クマ撃退スプレーの使用や、うつ伏せ防御姿勢を。しかし、引きずられたらピッケルなどを使って徹底抗戦。──イラスト入りで実践的に解説しています。

    ④痛ましい衝撃事故の徹底検証と、今後の「個体数管理」

    羅臼岳、大千軒岳、北海道福島町新聞配達員事故、秋田県2025年の相次ぐ死亡事故、さらには歴史的事件・事故(苫前三毛別事件、福岡大WV事故)の調書・証言を分析し、教訓を整理。さらに、従来の「保護一辺倒」から、科学的な「個体数管理(捕獲)とゾーニング」への転換を提言します。

    ⑤オンライン座談会「クマから身を守るために」

    本書の執筆を担当した専門家による座談会を収録。「『死んだふり』の間違い」「木に登って助かる?」「クマはヘビ(紐)がきらい?」「執筆者たちのクマ対策」など、本編を補足する大事な話、興味深い話が満載です。

    ■『クマに出遭ってしまったら?』について

    【編著者】

    山﨑晃司(やまざき・こうじ)
    茨城県自然博物館館長。東京農業大学名誉教授。
    1961年東京都調布市出身。 森林動物生態学が専門。東京農工大学連合大学院博士(農学)。ザンビア国立公園局野生動物調査官、東京都高尾自然科学博物館学芸員、茨城県自然博物館首席学芸員、東京農業大学地域環境科学部教授を経て、茨城県自然博物館館長。元日本クマネットワーク代表、元International Association for Bear Research and Management 理事、IUCNクマ専門家委員会委員、東京都自然環境保全審議会鳥獣部会長、千葉県環境審議会鳥獣部会長、環境省鳥獣保護管理プランナーなどを務める。著書に『日本のクマ』(東京大学出版会・共編著)、『ツキノワグマ すぐそこにいる野生動物』(東京大学出版会)、『ムーン・ベアも月を見ている』(フライの雑誌社)、『クマとともに』(東京大学出版会・共著)など。

    【執筆者一覧(五十音順、編著者以外)】

    石垣佑樹(いしがき・ゆうき)
    秋田大学大学院医学系研究科 整形外科学講座 医員。

    小池伸介(こいけ・しんすけ)
    東京農工大学大学院農学研究院教授。

    近藤麻実(こんどう・まみ)
    秋田県生活環境部 自然保護課 主査・ツキノワグマ被害対策支援センター。

    坪田敏男(つぼた・としお)
    北海道大学名誉教授。岐阜大学名誉教授。北海道大学大学院獣医学研究院招へい教員。北海道大学総合博物館・資料部研究員。豪州メルボルン大学Honorary Principal Fellow。

    釣賀一二三(つるが・ひふみ)
    北海道立総合研究機構 エネルギー・環境・地質研究所 自然環境部 シニアアドバイザー兼主査。

    箕口秀夫(みぐち・ひでお)
    新潟大学名誉教授。

    三田村真太郎(みたむら・しんたろう)
    北海道大学大学院医学研究院 形成外科学教室 医員。

    山中正実(やまなか・まさみ)
    北海道大学大学院獣医学研究院野生動物学教室 客員研究員。

    山本牧(やまもと・まき)
    NPO法人もりねっと北海道 代表。

    【書誌情報】

    タイトル:クマに出遭ってしまったら?
    編著:山﨑晃司
    判型・製本:四六判並製
    ページ数:328ページ
    定価:2,090円(税込)
    発売日:2026年8月31日
    ISBN:978-4-569-86181-4
    発売元:PHP研究所

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