【雪印メグミルク】ミルクセラミドMC-5の機能性(2)脳機能...

【雪印メグミルク】 ミルクセラミドMC-5の機能性(2)脳機能改善効果

《第12回アジア栄養学会議(第69回日本栄養・食糧学会大会と合同)》において発表しました

雪印メグミルク株式会社(本社:東京都新宿区、代表取締役社長:西尾 啓治)は、当社独自素材であるミルクセラミドMC-5の脳機能への作用に関する新たな知見を《第12回アジア栄養学会議(第69回日本栄養・食糧学会大会と合同)》において発表いたしました。

MC-5摂取が記憶学習能と脳内NGF濃度へ与える影響
MC-5摂取が記憶学習能と脳内NGF濃度へ与える影響

【発表のサマリー】
ミルクセラミドMC-5※1は脳神経の構成成分の一つであるスフィンゴミエリンを豊富に含んでいます。そこで、MC-5の摂取が脳機能へ与える影響をラットを用いて調べました。すると、記憶力が向上するとともに、記憶学習能や神経細胞の機能維持に寄与するNGF※2の脳内濃度が増加していました。これにより、MC-5が脳機能を維持または改善する可能性が示されました。
※1 MC-5:牛乳の脂肪中に含まれるスフィンゴミエリン(SPM)を濃縮した乳素材。
※2 NGF:神経細胞の成長・成熟を促進する脳内の成長因子。


◆研究発表概要
演題名 スフィンゴミエリン含有乳リン脂質濃縮物の摂取によるラットの記憶学習能への影響について
発表者 ○榎田真子1、河合希美1、佐藤貴史1、下里あすみ1、日暮聡志2、春田裕子2、山田貴史1、横越英彦1 ※○は演者
1.中部大学
2.雪印メグミルク株式会社
発表日  5月16日(土)

◆学会開催概要
第12回アジア栄養学会議(第69回日本栄養・食糧学会大会と合同開催)
会期  平成27年5月14日(木)~18日(月)
会場  パシフィコ横浜(神奈川県横浜市)

◆研究発表内容の要約
ミルクセラミドMC-5は、牛乳に含まれるスフィンゴミエリン※1(SPM)を濃縮した乳素材です。また、SPMは脳神経の構成成分のひとつであることが分かっています。
本研究ではSPMを豊富に含むMC-5が脳機能に影響を与えるかどうかを確かめるため、5%のMC-5を含んだ飼料をラットに14日間与え、新奇物質認識試験※2により学習後の記憶力を調べました。その結果、学習後2日目の記憶力が向上していました。そこで、MC-5を投与したラットの大脳皮質を調べたところ、記憶学習能や神経細胞の機能維持に関係するとされるNGFの濃度が増加していました。

※1 スフィンゴミエリン:セラミドの前駆体で、乳中の脂肪を覆う膜に多く含まれる脂質。
※2 新奇物質認識試験:動物の学習による記憶を評価する試験。ラットは見慣れないもの(新奇物質)に対して、本能的に、匂いを嗅ぐ、形を調べるなどの探索行動をとる。ラットに新奇物質と以前に見たことのある物質の2つを同時に見せた時、過去の記憶が保持されているほど、新奇物質に対する探索行動の時間が増加する。

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