【名城大学】経営学部の澤田貴之教授の公開授業で名古屋グランパスエイトの滝野氏が講義

    その他
    2025年11月21日 10:00

    グランパス流スポーツビジネス戦略を体系的に学ぶ

    講師を務めた株式会社名古屋グランパスエイトの滝野氏
    講師を務めた株式会社名古屋グランパスエイトの滝野氏

    経営学部の澤田貴之教授のゼミナールで11月11日、本学の卒業生で株式会社名古屋グランパスエイト営業部の滝野雄大氏を招いた公開授業が実施されました。澤田ゼミの2、3年生とプロスポーツビジネスに関心のある本学学生19人が参加しました。

    講師の滝野氏を紹介する経営学部の澤田教授
    講師の滝野氏を紹介する経営学部の澤田教授

    講師の滝野氏は本学法学部卒業後、電器メーカー営業職を経て2023年に強いグランパス愛から株式会社名古屋グランパスエイトに入社。広報・ホームタウン部でまちとクラブを繋ぐ役割を担い、2024年に営業部へ異動し、現在はパートナー対応や新規パートナー獲得業務を担当しています。

    愛されるクラブになるための各種の戦略とその成果

    滝野氏の質問に挙手する学生
    滝野氏の質問に挙手する学生

    講義のテーマは「名古屋グランパスの歩みと経営」。

    名古屋グランパスの昨年の年間試合入場者数は約57万7000人、1試合平均は2万7000人。Jリーグで優勝した2010年の年間入場者数は約35万人で、今シーズンは降格争いをしたチーム状態でも60万人超え、過去最高記録の更新が確実で、戦略的活動の成果が出ているという。

    「愛されるチーム」を目指すためのマーケティング強化を図り、愛知県内を中心に約220社のパートナー企業から支援を受け、地域密着の多様な取り組みにより認知度やイメージが向上。小中高生全員招待などの多彩な企画によるファン拡大やメディアへの露出増加等により、リーグ戦平均入場者数は現在Jリーグランキング2位、ファンクラブ会員数は優勝時の3.5倍に向上しています。また、JリーグID(会員登録制度)の登録者数、SNSのフォロワー数の増加で集客施策が打ちやすくなり、1試合の平均来場者数が約3万人にまで増加していると滝野氏は話しました。

    「世界から注目されるクラブ」としての成長を目指して

    自社のマーケティング手法を語る滝野氏
    自社のマーケティング手法を語る滝野氏

    名古屋グランパスの経営ビジョンは「強く観て楽しいサッカー」「町いちばんのクラブ」「優勝争いのできる安定的経営基盤」の3つ。

    学校訪問や、クラブパートナー、自治体とのSDGS活動、就活イベントとコラボするなどの福利厚生活動を推進することで、チームの認知度や好感度を高め、新たなファンやサポーター、試合来場者数の拡大をねらい、パートナー契約などへも繋げています。社会的責任を果たして持続可能な成長を目指している企業としての姿を、滝野氏は力を込めて話しました。

    講義を聞く学生たち
    講義を聞く学生たち
    質問する学生
    質問する学生

    学生が考案したスポーツマーケティング案にもアドバイス

    講義後には学生が学年ごとに考案した名古屋グランパスに対するマーケティングやマネジメントを企画したプレゼンテーションが行われました。学生から若者のスタジアム入場者数向上への対策、企業との連携強化の在り方についての提案がされ、滝野氏が各提案の着眼点の良さや説得力を持たせるための数値で示す重要性などをアドバイスしました。

    プレゼンする2年生
    プレゼンする2年生
    3年生のプレゼンの様子
    3年生のプレゼンの様子

    学生たちは、身近なプロサッカークラブの経営戦略を聞き、自分たちが考案した企画と比較しながら、企業戦略への学びを深めました。

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