リトアニア共和国の木工工具メーカー子会社化について

    欧州における木工工具事業の強化を図る

    企業動向
    2015年4月27日 14:30

    京セラ株式会社(社長:山口 悟郎)のグループ会社で、機械工具の製造・販売を行う京セラユニメルコ社(社長:長島 千里、本社:デンマーク、以下KUA社)は、本日4月27日、木工工具の製造・販売会社であるGarsdalo(ガルスダロ) Medienos(メディエノス) Technologija(テクノロジヤ) UAB社(社長:Ole Garsdal、本社:リトアニア共和国ビリニュス、以下GMT社)の全株式を取得し、子会社化しますのでお知らせいたします。本件は、KUA社が北欧を中心に展開する木工工具事業の強化を図るためのものであり、同事業の売上を2019年度に現在の約2倍に拡大することを目指します。

    切削工具1

    ■背景と経緯
    中・東欧諸国では、安価で豊富な労働力を背景に、建材や家具などを加工する木工加工市場が拡大しており、それに伴い加工用工具の需要も増加しています。このような背景のもと、KUA社では同地域への進出を検討してまいりました。KUA社は、主力事業である自動車向けに加え、木工加工の分野においても高い技術力を生かした特注工具を展開し、窓枠やキッチン家具などの加工向けに高い実績を有しています。一方、GMT社は、一般家具の加工工具に強みをもち、大手家具メーカーに採用されるなど、1998年の設立以来、堅調に事業を拡大してきました。両社は、1998年にGMT社がKUA社(当時:ユニメルコA.S.社)の販売代理店となって以来、中・東欧諸国でのKUA社製工具の販売を通じて、良好な信頼関係を築いてまいりました。KUA社は、GMT社をグループに迎えることで、今後も市場拡大が見込まれる中・東欧諸国への販路拡大や製品ラインアップの強化というシナジーが発揮できると考え、同社の子会社化を決定いたしました。

    ■目的
    (1)中・東欧諸国での販路拡大
    北欧におけるKUA社の販路、中・東欧諸国におけるGMT社の販路を互いに活用することで、新規顧客の開拓、営業力強化を図ります。

    (2)製品ラインアップの強化
    KUA社が有する窓枠やキッチン家具の加工向け特注工具に加え、GMT社が有する一般家具向け工具をラインアップすることで、顧客への提案力強化を図ります。

    (3)顧客サポート体制の充実
    GMT社の拠点でKUA社の特注工具の生産、再研磨などを行うことで、中・東欧諸国向け製品の短納期化、顧客サポート体制の充実を図ります。

    【ご参考】
    Garsdalo Medienos Technologija UAB社の会社概要
    社名 Garsdalo Medienos Technologija UAB社(ガルスダロ メディエノス テクノロジヤ)
    設立 1998年4月17日
    所在地 リトアニア共和国ビリニュス(首都)
    代表者 Mr. Ole Garsdal(オレ ガルスダル)
    事業内容 木工工具の開発、製造、販売
    従業員数 42名(2015年3月末時点)

    すべての画像