築10年の「経年変化」と「暮らしのリアル」を公開。狭小地18坪で実現した、中庭と吹き抜けのあるZEH住宅。

    自然エネルギーを活かすパッシブデザインの真価や、無垢材のメンテナンス、外壁の色の変化など、10年住んだからこそ分かる住み心地を解説

    その他
    2026年6月26日 15:00

    2015年の新築から10年。 家族と共に時を重ねた家は、どのように変化し、馴染んでいったのか? 外壁の経年変化や、実際の住み心地など、築10年だからこそ語れる「リアル」を包み隠さずご紹介します。

    10年後、その家はどうなっているのか?

    敷地18坪というコンパクトな土地に建つ、中庭と吹き抜けのある社長邸。新築から10年という歳月を経て、どのような変化があったのか。今回は特に「10年経って分かった3つのリアルな変化」をピックアップしてご紹介します。

    完成時の事例紹介記事は以下よりご覧いただけます。
    https://earth-official.net/gallery/home_gallery/home_gallery-1258/

    10年経って分かった3つのリアルな変化

    「黒」から「グレー」へ。外壁の意外な変化

    新築当時、モダンで潔い「黒色」だった外壁。 10年という歳月の中で、雨や陽の光を静かに受け止め続けた結果、現在は深みのある「ニュアンスグレー」へとその表情を変えました。
    かつては新築時の「黒」が人気でしたが、最近、築10年のこの家をご覧になった方からは、「最初から、この味わい深いグレーにしたい」というお声をいただくようになったのです。
    時を経ることでしか出せない色味と、風景への馴染み方。 素材が劣化するのではなく、味わいとして成熟していく過程も、私たちが自信を持っておすすめしたいデザインの一つです。

    手をかけるほどに応える。「木」を育てる喜び

    玄関ドアやフローリング、ウッドデッキなどの無垢材。「メンテナンスが大変そう」と懸念される方も多いかもしれません。 社長邸での実際のメンテナンス頻度は、このようなペースです。

    木製玄関ドア: 3年に1度/無垢フローリング: 年に1〜2回/ウッドデッキ: 3年に1度

    手をかければかけるほど、木は新築時以上の美しさを湛え、艶やかな飴色へと育っていきます。10年経っても強度が衰えないのは、この愛着ある手入れがあってこそ。特に、浴室の天井に設えた「ヒノキ」は綿密な換気計画により、10年間カビとは無縁。木の色はより濃く深まり、まるで老舗旅館のような落ち着きと香りが、日々の疲れを癒やしてくれています。

    10年で実証された「パッシブデザイン」と庭の成長

    設計段階で緻密に計算された「パッシブデザイン(自然エネルギーの活用)」。その真価は、10年の暮らしの中で確かに証明されました。 計算された庇(ひさし)とバルコニーは、夏場の厳しい直射日光を遮り、冬場には暖かな陽だまりを部屋の奥深くまで届けてくれます。

    最も大きな変化を見せたのが「中庭の植栽」たちです。 植えた当初は控えめだったモミジやソヨゴも、今では2階の窓に届くほど立派に成長しました。 リビングにいながらにして四季の移ろいを感じ、木漏れ日が室内を優しく彩る——。家と庭が共に成長し、暮らしの景色そのものが豊かになっています。

    築10年の「空気感」を伝えるルームツアー動画をYouTubeで公開

    コラムでは語り尽くせなかったディテールや、空間のつながりについては、動画にて詳しく公開しております。
    快適性の秘密: 「エアコン×輻射式冷暖房」による、心地よさ
    空間設計: 18坪を広々と感じさせる視線の抜ける設計
    デザインの意図: 「外玄関にポストを置かない」理由
    照明計画: 書斎や寝室を彩る、こだわりの照明計画
    ぜひYoutubeにて本編をチェックしてください。

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