🟥認知症は"脳だけの問題"ではない──医学が扱えない「脳の環境」に注目する新しい視点
予防という観点では、 "脳が壊れる前の環境"に着目する生理学の視点が大きなヒント
認知症は今、世界的に増え続けています。
高齢化だけでは説明できず、若年性認知症も増加しています。
医学はアミロイド仮説の限界に直面し、
「なぜ増えているのか」を十分に説明できていません。
だからこそ、
脳の“環境”という上流から認知症を捉える必要があります。
認知症は「脳の病気」として語られがちですが、 近年の研究では 脳そのものより"脳を取り巻く環境"が大きく影響する可能性 が示されています。
その背景には、 医学が扱う"結果"と、生理学が扱う"環境"が、そもそも別の領域である という"視点の違い"があります。
医学は、 脳の萎縮・アミロイド・血管の詰まりなど 壊れた後に現れる結果 を中心に扱います。
一方、生理学が着目するのは、 呼吸・酸素・毛細血管・自律神経・睡眠・グリンパティックといった "脳が壊れる前の体内環境(上流構造)" です。
しかし、医学には大きな空白があります。
それが「睡眠中の低呼吸」です。
医学が扱うのは
無呼吸
いびき
重度の低酸素
といった“病名がつくもの”だけです。
しかし実際には、
大半の人が睡眠中に「浅い呼吸」や「口呼吸」に移行し、
軽度の酸素不足が慢性的に続いています。
これは病名がないため、
医学の言語に乗らず、
ほとんど研究も治療もされていません。
生理学の視点では、
この“夜間の低呼吸”こそが
脳の環境を最も大きく乱す要因のひとつです。
どちらが正しいという話ではなく、 結果と環境の両方を理解することで、認知症の背景にある構造がより立体的に見えてくる ということです。
この比較図は、 認知症を"脳だけの問題"として捉えるのではなく、 体全体の環境から理解する視点が必要である という新しい考え方を示しています。
そして、 予防という観点では、 "脳が壊れる前の環境"に着目する生理学の視点が大きなヒントになる と言えます。

■ なぜ今、認知症が増えているのか
認知症の悪化要因として、以下の体内環境が関与する可能性が指摘されています。
毛細血管の低下
低酸素(酸素供給の不安定)
自律神経の乱れ
睡眠の質の低下
慢性炎症
血液の質の変化
グリンパティック機能の低下(老廃物排出の低下)
これらはすべて、脳の働きを支える"上流の環境"です。
■"上流構造"とは、脳が壊れる前に存在する「原因の原因」にあたる体内環境のことです。
医学が扱うのは壊れた後の結果であり、 その前段階にある呼吸・酸素・毛細血管・自律神経・睡眠・グリンパティック(老廃物除去システム)などの環境は、 医療では利用されていないのです。
■ 認知症の原因を、生理学の視点で見直すと見えてくること
認知症は「脳の病気」として語られがちですが、
生理学の視点で丁寧に見直すと、医学とは異なる"上流の構造"が浮かび上がります。
● 37兆個の細胞は、なぜ弱るのか
細胞が弱る背景には、
酸素供給・毛細血管・自律神経・炎症・睡眠 といった体内環境が深く関わります。
● 医学や睡眠学が深く扱ってこなかった「睡眠中の呼吸の質」
生理学的には、呼吸の中身こそ、体内環境に大きな影響を及ぼして、健康を左右することは明白です。しかし、医学では、呼吸をしているかどうか(0か1かの判断)を見るが、「睡眠時の呼吸の中身」は扱わないのです。理由は医学は病気になった後を措置するのが役割だからです。
睡眠中は、姿勢・重力・筋力低下の影響で、
呼吸が浅くなりやすい という生理学的特徴があります。
しかし、この"夜間の低呼吸"は一般にはほとんど知られていません。
● なぜ睡眠中に呼吸が低下するのか(生理学的エビデンス)
横になると重力方向が変わり、舌根が沈下しやすい
気道が狭くなる。口呼吸が多い。
睡眠中は筋力が低下し、呼吸筋が働きにくい
その結果、酸素供給が不安定になりやすい
睡眠中は意識がないため、誰も気が付きませんが、これらはすべて研究で報告されている生理学的事実です。体内環境を悪化させる原因です。

■ グリンパティック(脳の老廃物排出システム)との関係
近年、脳には グリンパティックシステム(glymphatic system) と呼ばれる
老廃物排出の仕組みがあることが報告されています。
この働きは、
深い睡眠中に最も活性化する とされており、
呼吸の質・酸素供給・自律神経の状態と密接に関わります。
つまり──
夜間の低呼吸は、脳の老廃物排出(グリンパティック)にも影響する可能性がある。
これは認知症の"上流構造"を理解する上で欠かせない視点です。

■ 体内環境を整えることは「治療」とは別の生理学の領域
認知症が治る、改善する、といった表現は一切できません。
しかし、
脳の環境を悪化させる要因を減らすことは、現実的な対策のひとつになり得る
という研究報告が増えています。
体内環境を整えることは、
医学の治療を補完する"生活側のアプローチ"として意味があります。
■ 生理学的エビデンスを基礎に、認知症の因果構造を10回シリーズで整理
当社では、
呼吸・酸素・毛細血管・自律神経・睡眠・炎症・血液・グリンパティック
といった体内環境を生理学的エビデンスに基づいて整理し、
認知症の背景にある因果構造を10回シリーズで解説していきます。
【認知症の上流構造を理解する10回シリーズ】
認知症は"脳だけの問題"ではない(今回)
脳の毛細血管──なぜ現代人は毛細血管機能が低下しやすいのか
低酸素と脳の環境──酸素供給の不安定さがもたらす影響
睡眠中の呼吸──医学が扱わない"夜間の低呼吸"という上流構造
自律神経と脳血流──交感神経過剰が脳に与える負担
慢性炎症と脳──静かに進む"炎症の上流構造"
血液の質と脳の酸素供給──赤血球の柔軟性という盲点
グリンパティックシステム──脳の老廃物排出と睡眠の深い関係
姿勢・重力と呼吸──横になると何が起きるのか
認知症の上流構造まとめ──医学と生活の間にある"見えない領域"を整理する
■ トラタニが注目する「睡眠中の呼吸」という上流構造
当社は、

呼吸
酸素
毛細血管
自律神経
睡眠中の修復モード
グリンパティック
といった体内環境の上流構造に着目し、
睡眠中の呼吸の状態を可視化する研究を進めています。
脳の健康は、脳だけで決まるのではなく、
体全体の環境で決まる
という視点が必要だと考えています。
■ 今後のシリーズについて
次回は、認知症の背景にある 「脳の毛細血管」 を取り上げます。
なぜ毛細血管が重要なのか
なぜ現代人は毛細血管機能が低下しやすいのか
そして、脳の環境とどうつながるのか
医学と生活の間にある"見えない領域"を整理し、
認知症と向き合う方々の理解の一助となる情報を発信していきます。
■ 締め
医学は「壊れた後」を治す力に優れていますが、
その根幹にあるのが、無意識で続く"呼吸の質"です。
当社は、体にわずかな物理的負荷がかかるだけで
呼吸が自然に深くなる仕組みを発見しました。
呼吸が整うと、酸素・血流・毛細血管が開き、
睡眠・代謝・免疫など、生命の土台が静かに整っていきます。
当社はアパレル3D設計で培った立体構造の知見をもとに、
この"呼吸の物理学"を体系化し、体内環境の改善に応用しています。
【会社情報】
トラタニ株式会社
代表:虎谷 生央
所在地:石川県かほく市
事業内容:
・ショーツ(アパレル)の企画・製造・販売
・睡眠中の呼吸・酸素環境・身体構造に関する研究
・寝具および関連技術の開発
特徴:
ショーツ開発で培った立体構造技術を応用し、
24時間の「呼吸の質を高め」体内環境適正化する。特許技術を30件以上保有。
公式サイト:https://toratani-kokyu.jp/
























