AIドリブン開発の落とし穴「品質の空白」を埋める ― Esplat機能拡張でテスト品質の最適化へ ―
アミフィアブル株式会社(本社:東京都目黒区、代表取締役:河村隆一、以下「当社」)は、テスト自動化プラットフォーム「Esplat(エスプレット)」において、AIドリブン開発に対応した機能拡張を本日2026年5月22日より実施することをお知らせします。
当社は「未来をテクノロジーで創造する」という方針のもと、AI時代における品質保証の在り方を再定義することで、社会課題の解決に取り組んでいます。
生成AIによる開発高速化が広がる中でテスト観点の欠落や設計不良の見落としといった「品質の空白」が深刻化しており、当社は本拡張によりその課題を構造的に解決し、最適なテスト品質の基準を提示します。
■背景
生成AI活用による開発高速化が標準となりつつある今、システムの品質保証が業界全体の最重要課題として浮上しています。AIドリブン開発(AIDD:AI-Driven Development)の普及を阻む品質への懸念を構造的に解決するため、当社はEsplatの機能を拡張します。設計の高度化とテストの自動化・迅速化を組み合わせることで、納期・コスト・品質の三つを同時に実現します。
■当社の考え方
AIに開発を委ねながらシステム品質を維持するためには、各種AIサービスの特性を深く理解し、適切なガードレールを設計・運用する必要があります。さらに、AIサービスは日々進化するため、設計したガードレールについても継続的な見直しが不可欠です。
しかし、品質要件が厳密になるほど、AIに与える指示やテストケース、参考資料は膨大になり、その結果、トークン消費量は増加します。当初の想定を大きく上回るコストが発生する事態が避けられず、品質向上と費用削減の両立は困難に見えます。
一方、AIの活用を効率的に進めるためには、コスト最適化の観点からトークン効率化への対応が重要な課題となります。このような多岐にわたる現場対応を、従来の手法では対応しきれないのが実態です。
当社は、これらのノウハウをEsplatに集約することで、コストの爆発を抑制しながら、品質向上とテスト高速化と工数削減を同時に実現します。

AIDDが招く初期想定コストからの逸脱
■設計書の高度化
~AIDDに第三者検証を組み込む~
AIDDにより、設計から開発までの工程が飛躍的に高速化されています。しかし、この「高速さ」は同時に新たな課題を生み出しています。それはAIがAIを検証することによって「設計不良を検知することが困難になる」という問題です。当社が提供する解決策は、シンプルで強力です。それは、AIが生成した設計書に第三者視点での評価を組み込み、設計不良を早期に検知することにあります。

設計書の高度化
当社はこれまで、設計書をインプットとしたテスト自動化を多数の現場で実現してきた実績があります。そのノウハウを活用することで、AIが生成した設計書を第三者の視点で評価し、自動評価と整合性チェックを実施することによって、設計不良を早期に検知することが可能です。
■AI補完テストによる、高いテスト品質の実現
~AIDDに包括的なテストを組み込む~
AIDDでは、設計・開発・テストのサイクルを高速で回すことが可能です。しかしこのプロセスには、テストの限界という問題が潜んでいます。AIが自動生成した設計書を基に、AIが開発を支援し、テストを実施するというフローでは、テスト観点がAIの学習データに基づく限定的な範囲に留まってしまうからです。
AIによる自動テストのみでは、例えば以下のようなテスト観点の一部が抜け落ちる傾向にあります。
・入力値バリデーション(データ入力値の妥当性チェック)
・準正常系処理(エラーやタイムアウトなどの例外状況への対応)
・画面イベント(画面遷移・ボタン操作などのユーザアクション)
・I/F・バッチ連携(外部システムとの接続およびバッチ処理の実装)
これらのテスト観点は、業務システムの品質を左右する重要な要素であり、これらのテスト観点を未実施のままシステムリリースすると、信頼損失につながりかねません。

網羅的なAI補完テスト
当社は、このAIDDの課題に対して、より堅牢な品質保証プロセスを導入しました。具体的には、AIDD標準サイクルの中に「網羅的なAI補完テスト」を組み込むことで品質を高めます。
■開発アプローチの最適解として
~開発に取り組むすべての組織への価値提案~
Esplatの価値は、業界・規模・組織形態を問わず、AIDDに取り組むすべての開発組織で実現できます。
特に、AIDDを適用しようとしている「SIer」および「内製開発体制を持つ事業会社」の皆さまには大きな価値をもたらします。
・納期:AIDDの高速化をそのまま活かし、システムのリリース速度を向上させます。
・コスト:網羅的なAI補完テストにより、手作業による検証工数を最小限に抑え、開発コストを最適化します。
・品質:テスト観点を網羅することで、従来手法では見落とされやすい品質リスクを事前に予防し、本番環境でのトラブルを防止します。

開発アプローチの構造的比較
■終わりに
当社は今後もEsplatの継続的な機能拡張を通じて、AI開発時代における品質保証の新しい標準を築いていきます。「品質の空白」のない開発現場の実現に向けて、引き続き取り組んでまいります。
■アミフィアブル株式会社について
アミフィアブルは「差別化されたAIテクノロジーから世界に新しい価値を提供する」をミッションとし、AI搭載テスト工程自動化プラットフォーム「Esplat」の開発及び運用を手掛けています。
労働集約性の高いソフトウェア開発のテスト工程をAIテクノロジーで自動化し、2021年6月に特許を取得(特許第6902814号)した自社開発の「Esplat」を武器に、多くの企業でソフトウェア開発の効率化及び品質向上に寄与しています。
また、「Esplat」導入によるソフトウェア品質の向上・テスト工数の削減だけでなく、QA(品質保証)チームの立ち上げ、テスト推進のPMO、設計書や各種業務の標準化支援等、総合的な品質管理コンサルティングを提供しています。顧客のニーズに合わせ、ITコンサルタント、AIコンサルタント、エンジニアと共に様々な課題解決に取り組んでいます。























