JESMA-日本エステティックサロン経営学院-

    “エステティックJIS”って何が変わるの? ──制度を“取得するだけ”にしない実践活用のすすめ

    「エステティックJISって、結局何なの?」
    「取得したらサロンにどんなメリットがあるの?」
    そんな疑問を抱えているサロン経営者の方も多いのではないでしょうか。

    今、エステティック業界では、“社会的信用の再構築”が急務とされています。

    その鍵となるのが、現在策定が進められている「エステティックサービスJIS規格」です。
    でも、制度ができたからといって、ただ“取得する”だけでも、“傍観しているだけ”でも意味がありません。これからの時代に選ばれるサロンになるために、制度を“使いこなす視点”が必要です。

    なぜ今、JIS(Japanese Industrial Standards)が必要なのか?

    ■ 社会的背景とエステティック業界の課題

    経済産業省では、JIS策定の背景として、以下の社会的背景およびエステティック業界の課題が挙げられています。
    ・ サービス産業の品質のばらつきと、トラブル・クレーム対応の難しさ
    ・ 業種間・業態間競争の激化と価格競争の限界
    ・ 消費者の安全性・透明性への意識の高まり
    ・ サービス提供者によるリスクマネジメントや自己点検の必要性

    特に、法的規制が未整備なエステティック業界においては、いわゆる“グレーゾーン”が多く存在し、「医療と誤認される施術広告」「誇大表示」「前受金トラブル」などの問題が繰り返されています。

    制度の策定は、そうした状況に対する“答え”そのものではなく、“土台”づくりです。エステティックを社会にとって必要な産業として位置付けるための基盤となります。

    “エステティックサロン認証制度”と“エステティックJIS”の違い

    ここで混同されがちなのが、「エステティックサロン認証制度」と「エステティックJIS」です。
    両者の違いを、以下の表にまとめてみました。

    つまり、エステティックサロン認証制度は“サロン単体の信頼マーク”、エステティックJISは“産業としての信用の土台”という位置づけです。

    技術力だけでは生き残れない時代に

    2025年現在、美容室や脱毛サロンの倒産件数が過去最多を記録しています。どれだけ技術力があっても、経営やコンプライアンス、信頼性がなければサロンは続きません。

    加えて、

    ・ 医療美容の進化や低価格化
    ・ パーソナルトレーニングの台頭
    ・ セルフケア機器やAI美容サービスの進化

    といった、同じ悩みを解消する競合サービスの増加も、業界を揺るがす要因になっています。だからこそ、“人が人に触れる価値”や“会話を通した信頼構築”といった、エステティックサロンの本質的な魅力が見直されているのです。

    エステティックサロンが担う、“メンタルヘルスケア”の役割

    現代は、ストレスや不安を抱える人が急増している時代です。
    厚生労働省のデータによれば、企業のメンタルヘルス対策は「外部専門家」との連携がカギとされ、エステティックサロンのような“対話”と“傾聴”の場が注目されています。

    ・ 触れることで安心感を与える
    ・ 傾聴的なカウンセリングで自己肯定感を高める
    ・ 身体のケアを通して心の安定につなげる

    こうした、カウンセリングの手法である“来談者中心療法の要素を含んだサービス”が、エステティックにはあります。これを明文化し、可視化するためにも、“エステティックJIS”は有効なのです。

    小規模サロンだからこそできる“信頼の見える化”

    「うちは個人サロンだから関係ない」──そう思っていませんか?
    でも、実際には、小さなサロンこそ、エステティックJISの基準を柔軟に取り入れやすいとも言えます。

    例えば…

    ・ お客様との同意形成(インフォームド・コンセント)
    ・ 接客プロセスの見える化
    ・ 万が一のトラブル対応マニュアルの整備
    ・ 顧客情報の適切な管理と活用

    これらは、大規模チェーンよりも小規模サロンの方が、スピーディかつ柔軟に実践できることなんですね。そしてそれが、地域での“信頼の蓄積”となって、「このサロンを選ぶ理由」になっていきます。

    制度に“振り回されない”ために、制度を“活かす”視点を

    エステティックJISは「守るべき義務」ではありません。むしろ、「経営改善や信頼構築のヒント集」として、サロンの在り方を見直す材料として活用することができます。

    制度に“振り回される”のではなく、制度を“使いこなす”ことで、自分たちの価値を高めていく。

    そんな柔軟な視点こそが、これからのエステティックサロン経営には求められています。小規模なサロンこそ、“サロンの信頼の見える化”に取り組んでいきましょう。



    草野由美子
    ゆうプランド株式会社 代表取締役
    JESMA日本エステティックサロン経営学院 学院長
    日本エステティック機構
    エステティックサロン認証促進アドバイザー
    CIDESCOインターナショナルエステティシャン
    日本エステティック業協会 教育委員会 委員

    問い合わせ先:
    ゆうプランド株式会社 
    https://youplando.com/
    電話番号:06-6371-7321
    メールアドレス:info@youplando.com

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