国立歴史民俗博物館にて 「大ニセモノ博覧会 ―贋造と模倣の文化史―」開催中!

    ジュラ紀から現代まで珠玉の「ニセモノ」「ホンモノ」 約300点が一堂に集結!

    イベント
    2015年3月11日 18:00

    この度、国立歴史民俗博物館(千葉県佐倉市)では企画展示「大ニセモノ博覧会 ― 贋造と模倣の文化史 ― 」を2015年5月6日(水)まで開催中です。

    本展は、ジュラ紀から現代までの約300点に及ぶ「ニセモノ」と「ホンモノ」を通じて、それらが各時代・地域の人々の暮らしの中で、どのような役割を果たしてきたのかを紹介する展覧会です。民俗学、考古学、人類学などの分野を超えた、類を見ない企画展示です。

    本展では、江戸時代から明治にかけて日本から欧米に輸出されていた「人魚のミイラ」を当時の技術で再現展示すると共に、ペリーの航海日誌に記された人魚の記述も紹介いたします。その他、山口県、兵庫県播州、千葉県の3家が所蔵している雪舟、松陰、谷文晁などの「ニセモノ」から、それらの地域性を読み解きます。「ニセモノ」の数々を紹介する一方で、さまざまな分野を横断する企画展示の準備の過程で新発見された、織田信長が東大寺へ宛てた「ホンモノ」の文書も初公開します。


    【展示のみどころ】
    ◆「ニセモノ」の地域性に迫る!
    ◆日本にもミイラがいた!?ペリーの日本来航の日誌に記された真実とミイラの製作法もご紹介!
    ◆奈良県の収集家 水木氏のコレクションから、コレクターの世界を垣間見る。
    ◆ジュラ紀から現代までにわたる、「ニセモノ」の数々一挙公開。
    ◆新発見!!織田信長の「ホンモノ」の書を初公開!


    【展示構成】
    ●プロローグ
    安南陶器ニセモノ事件
    ●1.暮らしの中のフェイク
    ニセモノの地域性
    見栄と宴会の世界 ― ある旧家の所蔵品から ―
    ●2.フェイク ― 偽文書、偽造の世界
    偽酒・似印酒
    研究者を取り巻くニセモノ騒動
    なぜ偽文書は作られたのか ― 武田家、徳川家康の偽文書 ―
    「正倉院文書」の奥深い歴史
    ●3.コピー、イミテーションの世界
    復刻、模刻された版画
    瓦の模倣と創造 ― コピーが生み出す新たな創造 ―
    焼き物の模倣と技術 ― コピーが生み出す意外な製品 ―
    縄文人のイミテーション ― 貝製腕飾り ―
    ●4.ニセモノの創造性
    人魚は本当にいた! ― 見世物小屋、錦絵、欧米に輸出された人魚のミイラ ―
    葬儀のなかの欧米文化 ― 慶弔用花環の展開 ―
    ●5.博物館の「レプリカ」と「コピー」
    化石のレプリカとフェイク
    偽金を作る ― 技術復元のためのレプリカ ―
    音楽の複製と著作権


    【展示概要】
    名称  :企画展示「大ニセモノ博覧会 ― 贋造と模倣の文化史 ― 」
    会期  :2015年3月10日(火)~5月6日(水)
    会場  :国立歴史民俗博物館 企画展示室A・B(千葉県佐倉市)
    開館時間:午前9時30分~午後5時00分(入館は各閉館時刻の30分前まで)
    休館日 :毎週月曜日
         (月曜が祝日の場合は、翌日が休館日。ただし、3月30日は開館)
    主催  :大学共同利用機関法人 人間文化研究機構 国立歴史民俗博物館
    入場料 :◆一般:830円(560円)/高校生・大学生:450円(250円)
         *( )内は20名様以上の団体料金
         *総合展示もあわせてご覧いただけます。
         *小・中学生は無料。
         *毎週土曜日は高校生無料。

    公式サイト : http://www.rekihaku.ac.jp
    お問い合わせ: 03-5777-8600(午前8時00分から午後10時00分まで)