株式会社エアグラウンド(所在地:兵庫県尼崎市南武庫之荘2-2-7新井ビル2F、代表:畠中裕介)は、小学生向けロボット体験学習「ロボメイツ」を2026年より全国展開する計画を発表しました。高校生や高専生が講師を務めるリレー型体験学習を通じて、次世代のものづくり人材を育成します。

深刻化する製造業の人材不足に教育からアプローチ
日本の製造業、特に地方の中小企業では深刻な人材不足が続いています。産業用ロボットの導入は急速に進む一方で、それを操作できる人材は圧倒的に不足しているのが現状です。子どもたちがロボット技術や地域企業に触れる機会はほとんどなく、この接点の不足が将来のエンジニア不足につながっています。
株式会社エアグラウンドは、もともと動画・Web制作を行うクリエイター集団でしたが、2021年に地域の製造業における人材課題に着目し、「ロボメイツ」事業を立ち上げました。代表の畠中氏は地方の製造業で働く方々との関わりの中で、技術継承の難しさや若手人材確保の課題を目の当たりにし、子どもたちの学習意欲や可能性の高さを結びつける仕組みを構築しました。



「ロボメイツ」の革新的な教育モデル
「ロボメイツ」の最大の特徴は、高校生や高専生が小学生にロボット工作とプログラミングを教えるリレー型学習システムです。この独自のアプローチには三つの大きなメリットがあります。
- 子どもたちは同世代に近い先生から学ぶことで、より親しみやすく、ロボット技術への興味を深めることができます。参加した子どもたちからは「ロボットってこんなに面白いんだ」「将来ロボットを作る人になりたい」という声が寄せられています。
- 教える立場の高校生や高専生も、人に教えることで自らの知識を深め、コミュニケーション能力を高める機会となります。彼らからは「人に教えることで自分も勉強になった」「地域の会社のことを知れて良かった」といった反応が得られています。
- 地域企業と学生をつなぐ架け橋となり、将来的な人材確保の道筋を作ります。全国どこにいても質の高いロボット教育を受けられる環境を整えることで、地域間の教育格差を縮小する効果も期待できます。
これまでに尼崎市立尼崎双星高等学校や神戸市立科学技術高等学校と連携し、小学校での授業や体験会を実施してきました。モーター搭載のロボットハンドなど、子どもたちが実際に組み立て、操作できる教材を使用しています。

全国展開に向けた取り組み
2026年からの全国展開に向け、現在クラウドファンディング(https://camp-fire.jp/projects/910254/view)を実施し、教材開発と普及活動の資金調達に取り組んでいます。支援金は教材開発費やロボット部品の材料費、設備費、人件費などに充てられる予定です。
展開するロボット教材には、未就学児から小学校低学年向けの「手動ハンド」、小学校中学年から中学生向けの「モーターハンド」、さらに高度な「ハンセン(船型ロボット)」など、年齢や習熟度に合わせた複数のラインナップを用意しています。これらの教材は3Dプリンターで製作され、環境にやさしい植物由来のPLA樹脂を使用しています。
畠中代表は「子どもたちの『知りたい』『作りたい』という好奇心と、地域企業の『人材を育てたい』という想いを繋ぐことで、未来の日本のものづくりを支える人材を育成したい」と意気込みを語っています。

株式会社エアグラウンド 会社概要
- 会社名:株式会社エアグラウンド
- 所在地:兵庫県尼崎市南武庫之荘2-2-7新井ビル2F
- 代表者:畠中裕介
- 設立:2008年創業(2017年法人化)
- 事業内容:未来のエンジニアを育てるプロジェクト「ロボメイツ」、動画制作、SNSマーケティング等
- クラウドファンディング(CAMPFIRE:https://camp-fire.jp/projects/910254/view
- ロボメイツ:https://robomates.jp
- エアグラウンド:https://air-ground.jp/


















