『蝶のみちゆき』刊行のお知らせ
株式会社リイド社(所在地:東京都杉並区、代表取締役社長:斉藤發司)は、高浜寛による『蝶のみちゆき』を刊行いたします。
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蝶のみちゆき_書影_帯
■概要
絶世の花魁と重い病を抱えた一人の男の“切なすぎる”愛の物語を、国内のみならずフランスを中心に海外でも極めて高く評価されている俊才・高浜寛(たかはま・かん)が洗練された筆致で描きます。
フランス芸術文化勲章受章作家の谷口ジローと、バンド・デシネ(※)の歴史的大著『闇の国々』シリーズの著者ブノワ・ペータース&フランソワ・スクイテンという日仏両国が誇る世界的巨匠たちがこぞって絶賛、「月刊 コミック乱」での連載当時から国内の漫画家はもちろん海外のバンド・デシネ作家、映像作家、ミュージシャンなど、ジャンルや国籍を問わず多くのアーティストたちから熱い注目を集めてきた傑作です。
※バンド・デシネ=フランス・ベルギー漫画の総称
■ストーリー説明
舞台は1865年、江戸の吉原、京都の島原と並ぶ日本三大遊廓の一つである長崎丸山町。当時の長崎は鎖国下の日本にありながら例外的に外国との交流が盛んな地でもあり、丸山町は三味線の音色と異国の言葉が混じり合う美しい町でした。そんな丸山の人気太夫・几帳(きちょう)には、二十歳の時に身請けされ一度は嫁ぐも“ある切実な理由”から廓に戻った過去が。別れた夫の息子・健蔵は彼女への憎しみを募らせつつ、長じて医学生となるものの……
几帳お付きの禿(かむろ)・たま、姉女郎の玉菊、医学伝習所の教頭を務めるオランダ人医師アントニウス・ボードウィンなど、様々な人物たちの運命が交錯しながら、物語は身を切るように切なく、そして美しいクライマックスへ向かっていきます。
■推薦コメント
今、最も読まれるべき漫画がここにある。知っているようで知らない時代、美しき遊女のお話。なんとも気負いのない絵と語りのうまさが際立つ――心が揺れる。高浜寛の物語表現は描く度に高まってゆく。
(谷口ジロー/フランス芸術文化勲章受章作家)
本作『蝶のみちゆき』の少なからぬ魅力はヒロイン・几帳が湛える穏やかな悲しみにあり、読む者を幕末・明治の遊女の世界へと導く官能と情緒にある。私たちは初期作品からずっと高浜寛の繊細な仕事に注目してきたが、彼女はこの作品により世界的コミック作家の最高峰へ至る新境地を切り拓いたようだ。
(ブノワ・ペータース&フランソワ・スクイテン/アングレーム国際漫画祭大賞・第16回文化庁メディア芸術祭・マンガ部門大賞〈闇の国々〉シリーズ著者)
【著者紹介】
高浜寛(たかはま・かん)
熊本県天草生まれ。筑波大学芸術専門学群卒。著書に『イエローバックス』『まり子パラード』(フレデリック・ボワレとの共著)『泡日』『凪渡りー及びその他の短編』『トゥー・エスプレッソ』『SAD GiRL』(未邦訳)『四谷区花園町』など。『イエローバックス』でアメリカ「The Comics Journal」誌「2004年ベスト・オブ・ショートストーリー」を受賞。海外での評価も高く、著作の多くがフランス語訳されている他、各国の著名なバンド・デシネ作家らとともに高級ブランド「カルティエ」の商品ブックレットにも作品を寄せている。愛猫の名前は「しらたま」。
■タイトル:蝶のみちゆき
■著者:高浜寛
■発売日:1月30日
■判型:A5
■ページ数:160ページ
■定価:本体926円+税
■発行:リイド社
【会社概要】
社名 : 株式会社リイド社
所在地 : 〒166-8560 東京都杉並区高円寺北2-3-2
代表 : 代表取締役社長 斉藤發司
創業 : 1960年4月
設立 : 1974年11月
事業内容: 出版事業
URL : http://www.leed.co.jp/
プレスリリース添付資料
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