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    実装面積33%減、世界最小サイズ(1.0×0.8×0.32mm)と低ESRを両立した 音叉型水晶振動子「SC-10S」の量産を開始

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    2025年12月9日 11:00


    セイコーインスツル株式会社(社長:遠藤洋一、本社:千葉県千葉市、以下SII)は、音叉型水晶振動子(32.768kHz)として、世界最小サイズ※となる「SC-10S」(1.0×0.8×0.32mm)の量産を、2026年4月より開始いたします。

    ※2025年11月時点、当社調べ。


     

    【開発の背景】

    当社はすでに世界最小クラス(1.2×1.0mm)の音叉型振動子「SC-12S」(32.768kHz)の量産を行っていますが、スマートリングやスマートウォッチなどのウェアラブル機器、IoTデバイスなどの小型化が進む中、それらに搭載される電子部品にも高密度実装、省電力、高性能が求められています。そこで当社はこうしたニーズに応えるため、独自のフォトリソグラフィー技術を活かし、従来品比で実装面積を33%削減した世界最小サイズ(1.0×0.8mm)の音叉型水晶振動子「SC-10S」の開発、量産化を実現しました。

     

    【主な特長】

    1.世界最小サイズの実現

    水晶ウェハ上に微細なパターンを形成する独自のフォトリソグラフィー技術により、音叉型振動子(32.768kHz)としては、世界最小サイズ(1.0×0.8×0.32mm)の高精度加工を実現しました。


    2.低ESR(90kΩ max.)の両立

    小型化に伴い通常はESR(直列抵抗値)が上昇する傾向にありますが、当社独自の設計技術、製造技術により、従来品と同等の低ESR(90kΩ max.)を維持しています。


    3.高い耐衝撃性と周波数安定性

    衝撃や振動の多い環境下でも高い周波数安定性を確保し、信頼性の高い動作を実現します。

     

    【主な仕様】          


    【主な用途】

    ・スマートリング、スマートウォッチ、スマートタグ、補聴器

    ・Bluetooth、LPWAなどの通信モジュール

    ・RTC(リアルタイムクロック)用クロック周波数

    ・各種マイコンのサブクロック

     

    【生産スケジュール】

    ・サンプル出荷開始:2025年12月

    ・量産開始:2026年4月



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