株式会社OZ 株式会社ネグジット総研

「調剤くん × パッと薬遠隔さん」システム連携で協業を開始

～オンライン服薬指導の業務効率を高め、薬局経営の持続可能性に貢献～

企業動向

2025年10月29日 10:00

株式会社OZ(本社：東京都新宿区、代表取締役CEO：山田猛、以下「OZ」)は、保険薬局様へ、現場目線に立ったICTソリューションを提供する株式会社ネグジット総研(本社：兵庫県神戸市、代表取締役社長：美和　啓樹、以下「ネグジット総研」)と、薬局支援システムにおける協業を

開始したことをお知らせいたします。

■協業の背景

【薬局現場の実情と時代の要請】

少子高齢化の進行、地域医療における人材不足、働き方改革の加速など、日本の薬局を取り巻く

環境は急速に変化しています。なかでも、薬剤師の確保や突発的な欠勤対応、休憩時間の捻出と

いった現場課題は、薬局経営の安定性に直結する重要なテーマとなっています。

OZではこうした課題に対して、遠隔服薬指導サービス「パッと薬遠隔さん」を提供してきました。このサービスでは、法人内の別店舗に在籍する薬剤師が、他店舗に来局した患者様にオンラインで服薬指導を実施することができ、薬剤師の多様な働き方やリソースの最適活用、そして患者サービスの質向上を同時に実現するモデルとして評価をいただいています。

一方、ネグジット総研が展開する薬局業務支援システム「調剤くん」は、現場の業務効率化と使いやすさを追求したレセプトコンピュータ(レセコン)として、多くの薬局で導入されています。

今回、両社は「調剤くん」と「パッと薬遠隔さん」をシステム連携することで、オンライン服薬指導におけるさらなる業務の効率化と医療の質の両立を目指し、新たな協業を開始いたしました。

■ システム連携の概要と業務面での効果

従来、来局した患者様に対して別店舗の薬剤師がオンラインで服薬指導を行う際には、店舗スタッフが薬情をスマートフォン等で撮影し、他店舗へ手動で送信・連絡を行う必要がありました。この作業は、店舗スタッフの負担となるだけでなく、指導の正確性やスピードにも影響を与えていました。今回の連携により、「調剤くん」で処方内容を入力した際に、患者がオンライン服薬指導を希望した場合、薬情データを自動的かつ簡便に「パッと薬遠隔さん」に送信することが可能になります。スマートフォンで撮影・送信する手間が不要となり、ワンクリックで対応できるため、現場業務の負担が大幅に軽減されます。

さらに、遠隔地の薬剤師による指導もスムーズに実施可能となり、急な欠員や休暇時のフォロー体制の整備、ピーク時間帯の負荷分散といった、柔軟な運営が実現いたします。

■ 経営的なメリット

【業務効率化から持続可能な薬局経営へ】

このシステム連携の最大の強みは、単なる業務の簡素化に留まらず、法人全体でのリソース配分最適化を可能にする点です。具体的には、以下のような経営的な効果が期待されます。

・店舗ごとの属人的な業務から、法人全体の柔軟なシフト構築への転換

・突発的な人員不足への即応力の向上

・人件費の平準化・最適化による経営の安定化

・患者満足度の向上による継続的な来局と信頼獲得

さらに、患者様にとっても、待ち時間の短縮や希望する薬剤師による指導の実現といった観点から、より安心で快適な服薬指導体験の提供につながることが期待されます。

■ 今後の展望

【薬局の未来を支える連携基盤へ】

今後、OZとネグジット総研は、今回の連携を起点として、電子薬歴や他システムとのより高度なシームレス連携も視野に入れ、現場にとってより実用的なICT基盤の構築を進めてまいります。