サイカ、トリドールホールディングスと丸亀製麺が 推進する「心的資本経営」の支援において 外食業界初の分析メソッドを共同で開発  「従業員の幸せ」と「お客様の感動」が 事業成果に与える影響を明らかに

    企業動向
    2025年9月30日 11:00

    データサイエンスで企業の持続的成長を支援する株式会社サイカ(本社:東京都港区、代表取締役社長CEO:平尾 喜昭、以下 サイカ)は、株式会社トリドールホールディングス(本社:東京都渋谷区、代表取締役社長 兼 CEO:粟田 貴也、以下 トリドールHD)と株式会社丸亀製麺(本社:東京都渋谷区、代表取締役社長:山口 寛、以下 丸亀製麺)が新たに推進する「心的資本経営」の実現に向け、外食業界として国内初*1となる分析メソッドを開発したことをお知らせします。


    本メソッドを用いた分析により、「従業員の“心”の幸せ」と「お客様の“心”の感動」が事業成果に与える影響を初めて定量的に可視化。「従業員の幸せ」と「お客様の感動」が事業成果を創出することを明らかにしました。

    この結果は、「心的資本経営」が単なる理念に留まらず、具体的な事業インパクトを持つことを客観的なデータで証明するものです。これにより、従業員幸福度や顧客満足度向上への投資を、より戦略的に、かつ確信を持って推進することが可能になります。


    サイカは、「心的資本」と「事業成果」の関係性を解明する本メソッドの提供を皮切りに、トリドールHDと丸亀製麺の「心的資本経営」の推進と持続的な成長を引き続き支援してまいります。


    ※プレスリリースは弊社Webサイトでも公開しています。

    ・株式会社サイカプレスリリース: https://xica.net/action/xica-toridoll-marugame-analysis-method-co-development



    【開発の背景:人的資本経営から、その先へ。丸亀製麺などを展開するトリドールHDが掲げる「心的資本経営」】

    近年、従業員を「資本」として捉え、その価値を最大限に引き出すことで中長期的な企業価値向上を目指す「人的資本経営」への注目が高まっています。

    このような社会背景の中、トリドールHDは人的資本経営をさらに深化させた「心的資本経営」を新たに掲げました。これは、従業員一人ひとりの幸せ(ハピネス)が、お客様の感動(カンドウ)を生み、お店の繁盛につながるという「ハピカン繁盛サイクル」を実現するための独自の経営思想です。

    サイカは、この先進的な経営思想をデータサイエンスの力で具現化し、その再現性を高めるためのパートナーとして、トリドールHDが展開する丸亀製麺の取り組みを支援しています。


    ハピカン繁盛サイクルを支えるデータサイエンスの活用

    ハピカン繁盛サイクルを支えるデータサイエンスの活用


    【国内初となる分析メソッドで、「心」と「事業成果」の関係性を解明】

    このたび開発した分析メソッドは、トリドールHDと丸亀製麺が大切にする理念と現場での知見に基づいた仮説と、サイカが培ってきたアカデミックな知見および分析ナレッジを融合させた独自のものです。複数の統計手法を組み合わせることで、これまで定量化が困難とされてきた「従業員の幸せ(ハピネス)」「お客様の感動」「事業成果(繁盛)」という要素間の関係性を構造モデル化して解明します。なお、この三つの要素の関係性をデータサイエンスで解明する取り組みは、外食業界において国内初となります。



    【分析結果サマリ】

    この分析モデルは、ビジネス環境の変化を捉えながら随時アップデートされ、経営判断の精度向上に貢献しています。最新の分析では、以下の結果が明らかになりました。*2


    <ハピネス→感動→繁盛の構造化と関係性>

    ・「従業員の幸せ4要素(誇り・貢献実感・安心感・繋がり感)」を上げることが従業員の「幸福度」向上に繋がることが判明。さらに、これら4要素間の相互影響の構造も可視化された

    ・「幸福度」からお客様の感動を測る指標である「感動スコア」へ、「感動スコア」からお店の繁盛を測る成果指標である「客数(昨対比)」への影響が認められた


    ハピネス→感動→繁盛の構造化と関係性

    ハピネス→感動→繁盛の構造化と関係性


    <事業成果へのインパクト>

    ・「従業員の幸せ」は、「お客様の感動」を高めることによる事業成果への間接的な影響が確認された*3

    ・「お客様の感動」が事業成果に与える影響は非常に大きく、次年度の売上に大きく貢献するものと見込まれる


    現状のスコアによる次年度売上増分の算出

    現状のスコアによる次年度売上増分の算出


    【本分析のポイント】

    ・事業成果に現れるタイムラグを考慮:

    「お客様の感動」が事業成果に繋がるまでのタイムラグを考慮し、昨年度比較による事業成果(客数昨対比、客単価昨対差)に対する貢献度を分析。昨年度に創出された「お客様の感動」が今年度の事業成果にどれだけ貢献しているのかを分析し、さらに今年度創出された「お客様の感動」により、次年度の事業成果がどれだけ増加するのかを算出している。


    ・広告や販売促進などのプロモーションの影響を排除した貢献度を分析:

    店舗体験による「お客様の感動」が事業成果に与える影響を正確に検証するため、広告や販売促進などのあらゆるプロモーションが事業成果に与える影響を排除した上で、「お客様の感動」の事業成果への貢献度を分析。具体的には、全国32エリアで実施しているサイカのMMM(Marketing Mix Modeling)ソリューション「MAGELLAN(マゼラン)」による分析結果を活用し、データ補正を行った。


    ・複数回の検証に基づいた再現性の高さ:

    定期的に取得された新たなデータを用いて複数回の検証を実施し、再現性を確保している。



    【今後の展望】

    サイカは今後も、丸亀製麺などを展開するトリドールHDが掲げる「心的資本経営」をデータサイエンスの力で継続的に支援してまいります。ビジネス環境の変化に適応しながら分析モデルを随時更新し、より精緻な示唆を提供することで、同社の持続的な成長に貢献することを目指します。

    また、本取り組みで得られた知見を活かし、様々な業界の企業が抱える経営課題に対し、データに基づいた科学的なアプローチで解決策を提示することで、日本経済全体の発展に寄与してまいります。



    【会社情報】

    <株式会社サイカ>

    サイカは、データドリブンな意思決定を支援するデータサイエンス・プロフェッショナルカンパニーです。クライアントのビジネス課題に対して、データサイエンスを武器にしながら持続的な成長を“狙って・最大化させる”ためのサービスを提供しています。国内外を代表するデータサイエンティストや研究者に支えられた高精度の「データサイエンス」をコアな武器としながら、「戦略コンサルティング」、「実行支援」、「テクノロジー実装」といった各方面の経験豊富な人材による高い「応用力」を通じてビジネスやマーケティングの成果に結びつけています。


    代表者 : 代表取締役社長CEO 平尾 喜昭

    所在地 : 東京都港区六本木3丁目1-1 六本木ティーキューブ14F

    事業内容: プロダクト開発事業、コンサルティング事業

    設立  : 2012年

    URL   : https://xica.net/

    Facebook: https://www.facebook.com/XICA.japan/

    X    : https://x.com/xica_official


    <株式会社トリドールホールディングス>

    代表者 : 代表取締役社長 兼 CEO 粟田 貴也

    所在地 : 東京都渋谷区道玄坂1-21-1 渋谷ソラスタ19階

    事業内容: 飲食業を中心とする傘下子会社の経営管理

    URL   : https://www.toridoll.com/


    <株式会社丸亀製麺>

    代表者 : 代表取締役社長 山口 寛

    所在地 : 東京都渋谷区道玄坂1-21-1 渋谷ソラスタ19階

    事業内容: 「丸亀製麺」の経営

    URL   : https://jp.marugame.com/


    (*1)サイカ調べ(2025年9月現在) 。国内外の研究発表を調査

    (*2)従業員1万人のデータを基に、全従業員3万人分のデータを取得した場合を仮定した補正を施して分析した結果

    (*3)次年度の売上増分は、現状のハピネススコア及び感動スコアをもとに算出


    ※サイカおよびXICA、MAGELLANの名称・ロゴは、日本国およびその他の国における株式会社サイカの登録商標または商標です。

    ※その他、記載されている会社名・商品名についても、各社の商標または登録商標です。

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