近大生が「ひっつき虫」を使ったラスクを開発 畑のじゃまものを、おいしいカケラへ 離島の課題を食のアイデアでひっくり返す産学連携プロジェクト 2026年8月~9月にかけて関連イベントを順次展開予定

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    2026年7月15日 10:00

    離島専門メディア「はなれじま広報部」を運営するアトリア合同会社(本社:大阪市淀川区、代表社員:濱崎哲士・田上冬真)は、2026年度の近畿大学農学部(奈良県奈良市)との産学連携プロジェクトとして、鹿児島県の離島・喜界島(きかいじま)を舞台にした商品開発プロジェクトを実施していることをお知らせいたします。

    【「ひっつき虫」をラスクに!?】
    近畿大学農学部の学生たちが新しい商品を開発。その素材に選んだのは「ひっつき虫」として知られる強害草「センダングサ」でした。試作に試作を重ね、ついに完成した商品「ひとくちしまたび 喜界島ラスク」を、2026年8月1日(土)に喜界島で開催予定の「喜界島サンセットフェスタ2026」にて初披露いたします。
    また、2026年9月以降、対面・オンラインでの販売を視野に入れ、全国で「ひとくちしまたび 喜界島ラスク」をお楽しみいただける機会を増やしてまいります。

    【畑の「じゃまもの」センダングサを活用】
    年間約6.7万トンものサトウキビが生産される喜界島では、栽培農家の減少や担い手不足が続いており、1戸あたりが担う栽培面積や生産量が大きいという状態が続いています。
    そのサトウキビ畑で、生産者を悩ませる要因のひとつが、センダングサという野草、いわゆる「ひっつき虫」です。
    このセンダングサが繁茂すると、サトウキビの生育や収穫量に影響するため、こまめな防除が必要なのですが、その労力は果てしなく、そしてセンダングサを刈ったとしても、現状その活用法はほとんどありません。
    そこで立ち上がったのが、離島メディア「はなれじま広報部」と近畿大学農学部の学生、そしてそれを応援する大人たち。
    畑で「じゃまもの」として扱われるセンダングサに新たな価値を見出すことができれば、これまで「除草」で終わっていた作業を、「収穫」として新たな価値へ転換できるのではないかという発想から、商品開発プロジェクトがスタートしました。

    【試行錯誤の末、辿り着いた「ラスク」という解。】
    本商品の試作・開発には約6カ月を要しました。センダングサを使った商品はどうしても「草特有の香り」が強くなりやすく、配合する分量によっては商品の色がきれいに出なくなることもあり、商品化までの道は決して平坦ではありませんでした。
    どんな商品であればセンダングサの香りをうまく引き出せるか。クッキーやパイ、パンなど、度重なる試作の末にたどり着いたのが、センダングサの粉末を使ったラスクでした。サクッと軽やかな食感のなかに、センダングサが持つハーブのような豊かな香りが際立ち、親しみやすい味わいに仕上がっています。
    現在は、発売に向けて商品のさらなるブラッシュアップを行っています。そして2026年8月に予定しているのが、喜界島でのお披露目。畑のやっかいものだった植物が、喜界島の魅力を発信するきっかけになる。その最初の一歩を踏み出します。

    【「JAC HAUS」で4泊5日の合宿を実施】
    本プロジェクトでは、2026年7月下旬から8月上旬にかけて、東京農業大学の学生たちも加わり、喜界島で4泊5日の合宿を実施します。
    滞在中は、サトウキビ畑の見学やセンダングサの刈り取り、島内の方々との交流を通じて、商品開発の背景にある地域課題への理解を深めながら、8月1日(土)に開催予定の「喜界島サンセットフェスタ2026」に向けた準備を進めます。
    学生たちの滞在拠点となるのは、日本エアコミューター株式会社(JAC)が自社の就航地である喜界島の活性化を目的に、廃校をリノベーションして開設した簡易宿泊施設「JAC HAUS」です。同施設は、島内外の学生や企業、地域の人々が交わる場として新たな役割を担っており、今回の企画でも滞在中の活発な交流が期待されます。
    今回の合宿では、このJAC HAUSを拠点に、学生たちが島の暮らしや産業に触れながら、センダングサを活用した商品の最終調整とイベント準備に取り組みます。また、イベント当日は「喜界島サンセットフェスタ2026」内にて、JACのオリジナルグッズ販売も予定されています。

    【「喜界島サンセットフェスタ2026」のご案内】
    開発した商品は、2026年8月1日(土)に喜界島の旧荒木小学校を利活用した観光ビジネス拠点施設「KIKAI BASE」で開催予定のイベント「喜界島サンセットフェスタ2026」にてお披露目予定です。当日は、学生たちが「近大ガジュマルカフェ」を運営し、自ら来場者に商品を提供。試作を重ねてたどり着いたセンダングサのラスクを通じて、喜界島の素材や地域課題に触れていただく機会をつくります。
    なお「喜界島サンセットフェスタ2026」は、島内外の若者や地域の方々が集い、食や遊びを通じて喜界島の夕暮れを楽しむことを目指すイベントです。近畿大学の学生によるカフェ企画、東京農業大学の学生主催のブースのほか縁日ブース、ショップコーナーなどを予定しており、島に新たなにぎわいが生まれることを目指します。
    「喜界島サンセットフェスタ」特設ページ:https://white095961.studio.site

    【学生コメント】
    近畿大学農学部食品栄養学科 4年 猿渡夢華
    同じ場所で成長したセンダングサ×サトウキビというありそうでなかったもの同士を組み合わせ、おいしくてたくさんの人が幸せになれる商品を開発したいと考えています。
    多くの方のご支援をいただきながら、喜界島の魅力を広く発信できる商品を完成させられるよう、全力で頑張ります!

    近畿大学農学部食品栄養学科 4年 寺園萌佳
    高校2年生の夏に見たあるバラエティ番組がきっかけで、将来、自分も食品の開発がしたいと思い、管理栄養士を目指すようになりました。卒業研究の機会に夢だった食品の開発を実際に経験することができ、喜界島の特産品である黒糖やセンダングサを活用した商品づくりに携わることで、地域資源の価値や魅力を発信することの重要性を学びました。試作や改良を重ねながら消費者の視点で商品を考える力を身につけることができた今回の経験は、今後働く上で大きな財産になると感じています。夢の実現に向けた第一歩となる貴重な経験となりました。

    近畿大学農学部食品栄養学科 4年 藤井俊輔
    喜界島の名産である黒糖と喜界島によく生えているセンダングサを使った商品を開発するという貴重な経験ができています。何回も試作を繰り返し、美味しいものを作ることの苦労もありますが、大変やりがいを感じながら商品開発に携わらせていただいています。喜界島の魅力をアピールできるよう頑張っていきたいと思います!

    【担当教員コメント】
    近畿大学農学部食品栄養学科 准教授 森島真幸
    学生たちは、未利用資源であるセンダングサの可能性に着目し、島と関西のつながりを深める新商品の開発を目指して、試行錯誤と試作を重ねてきました。その結果、センダングサを練り込んだ食パンに喜界島産黒糖をまぶしたラスクという形にたどり着きました。
    本取り組みは、地域で課題となっている資源を新たな価値へと転換するアップサイクルの実践であり、島の活性化や食の可能性を広げるきっかけになるものと考えています。喜界島の素材と学生たちの学びが結びつくことで、島内外の新たな交流や関係人口の創出にもつながることを期待しています。

    【協力組織のご紹介】
    このたび、商品開発およびイベント開催にあたり、喜界島内外から多くの企業・団体・金融機関のみなさまにご協力いただいております。

    <企業>
    ・KIKAI BASE
    喜界島・旧荒木小学校を利活用した観光・ビジネス拠点施設。島内外の学生や企業との連携を積極的に進めており、本イベントにおいては地域と外部人材が交わる場として、企画運営の基盤を担う役割を果たします。
    「KIKAI BASE」公式サイト:http://kikaibase.sun.bindcloud.jp/

    ・MAMA'S isround kitchen
    喜界島産のざらめ・黒糖・ごまなど、島の恵みを使ったクレープと焼き菓子の店。土日を中心に、クレープ移動販売車での営業も実施。喜界島の素材を活かした特産品の企画・販売に取り組んでおり、その知見を活かして、本プロジェクトでは学生が開発する商品の監修や生産面をサポートしています。
    「MAMA’S isround kitchen」公式Instagram:https://www.instagram.com/mama_s.isround_kitchen

    ・株式会社HOWBE
    喜界島の素材を活かした特産品の企画・販売を手がける会社として、これまで培ってきた知見をもとに、商品開発から生産まで幅広く学生をサポート。地域資源を商品として届けてきた実践的な視点から、センダングサの活用に向けた開発を支援します。
    「株式会社HOWBE」公式サイト:https://howbe.jp/

    ・株式会社MyLand
    企業や管理栄養士向けのサービスを展開しており、本プロジェクトではセンダングサを使用した商品開発の助言を担当。食や栄養に関する専門的な知見をもとに、素材の特性を活かした商品づくりをサポートします。
    「株式会社MyLand」公式サイト:https://myland-inc.com/

    <大学>
    ・近畿大学 農学部(森島ゼミ)
    教員・学生が一丸となって、センダングサを用いた商品の企画・開発を担います。イベント当日は学生主体で、完成品のラスクを振る舞うカフェを運営予定。研究や学びの成果を新たな食体験へとつなげることで、喜界島ならではの新たな商品価値の創出に取り組みます。
    「近畿大学 農学部」公式サイト:https://www.kindai.ac.jp/agriculture/

    <金融機関>
    ・大阪信用金庫
    「この街のホームドクター」として、大阪エリアに密着する金融機関。近畿大学との連携や地域企業とのつながりを活かし、商品開発の実現を後押しする産学連携支援を担っています。
    「大阪信用金庫」公式サイト:https://www.osaka-shinkin.co.jp/

    ・はなれじま広報部
    日本に点在する400あまりの有人離島をフィールドに、「島で役立つ」情報やインタビュー記事を発信するWebメディア。2024年春、離島好きのメンバーたちがプロジェクトを始動して以来、離島での活動経験を活かして離島イベント実施や、島内外企業とのコラボレーションに取り組んでいます。
    主要メンバーはライターやデザイナー、エンジニアなどのクリエイターによって構成されており、離島が抱える諸課題に対してクリエイティブ視点でアプローチできることを強みとしています。
    『はなれじま広報部』トップページ:https://hanarejima.com/
    運営会社:アトリア合同会社(https://team-atria.com/

    【関連リンク】
    農学部 食品栄養学科 准教授 森島真幸(モリシママサキ)
    https://www.kindai.ac.jp/meikan/2297-morishima-masaki.html

    農学部
    https://www.kindai.ac.jp/agriculture/

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