マイクラはNFT禁止!?フォートナイトの見解は?両者の違いを詳しく解説

    サービス
    2022年7月23日 00:00
    FacebookTwitterLine

    2022年7月20日、マイクラこと『マインクラフト(Minecraft)』は、『NFT(非代替性トークン)の発行や導入を許可しない』という発表をしました。
    これは興味深いニュースですよね。
    そしてそれを受けて人気ゲーム『フォートナイト』を運営するEpic Games社は、『NFT(非代替性トークン)やブロックチェーンといった技術の利用を排除しない』というコメントをTwitterで展開しています。
    面白い、、、!
    どちらの意見も一理ありますし、今後この動きにより業界がどう変わっていくか楽しみです。
    今日はこの件についてもう少し細かく書いていきたいと思います。

    マイクラは「NFT禁止」を宣言

    マイクラ側は、『マインクラフトが、誰でも同じコンテンツにアクセスできるコミュニティであり続ける』という点を強調しています。さらに、

    NFTs, however, can create models of scarcity and exclusion that conflict with our Guidelines and the spirit of Minecraft.

    『NFTが作り出す希少性はガイドラインやマイクラの意向に反することになる』
    としています。
    原文:https://www.minecraft.net/en-us/article/minecraft-and-nfts

    NFTがあることでデジタルデータにも希少的な価値を作り出すことができます。
    これがNFTの大きな価値です。

    しかしマイクラの考えでは、それが逆に『自由に誰もがマイクラの世界で楽しめる』というマイクラの理念と反する事になってしまう、ということでしょう。
    面白い見解ですね。マイクラを楽しんでいる1プレイヤーとして共感できます。
    『投機的な考え方は、ゲームをプレイするということから焦点が外れ、収益を上げることを奨励する事になります』
    とも述べています。
    たしかに、実際いまのブロックチェーンゲーム・NFTゲームと呼ばれるものは、昔からある『ゲーム』の感覚とは少し異なり、やはり収益に走ってる傾向も否めないですよね。
    マイクラは、人為的あるいは不正に高騰した価格でNFTが販売されるような状況を望んでいなく、『ゲーム内での創造に本質的な価値がある』と言っています。
    これはまさにその通りだと感じますし、理解できますね。
    さて、これに対しフォートナイトはどういう考えなのでしょうか?

    フォートナイトは「絶対NFTを禁止しない」

    マイクラのNFT禁止の発表を受けて、フォートナイト側に対してTwitter上でユーザーが意向を聞いたところ、Epic Games社のCEO・Sweeneyさんから以下のようなメッセージの返信がありました。

    Developers should be free to decide how to build their games, and you are free to decide whether to play them. I believe stores and operating system makers shouldn’t interfere by forcing their views onto others. We definitely won’t.

    日本語に翻訳すると以下のようなイメージです。

    開発者はゲームの作成方法を自由に決定できるはずであり、ユーザーはゲームをプレイするかどうかはあなたが自由に決定できます。 ストアやOSのメーカーは、他の人に自分の意見を強要することで干渉してはならないと思います。我々は絶対にNFTを禁止しません。

    原文:https://twitter.com/dicklessrichard/status/1549912317231505408?s=21&t=Co9c5MpnddUDkJSzp0HcXQ
    なるほどなるほど。
    開発者は自由にゲームを開発する。
    ユーザーは好きなゲームを好きに遊ぶ。
    それでいい、と。
    どちらの立場でも意見を強要するようなことでは無い、というスタンスでしょうか。
    NFTゲームが面白ければ、ユーザーはNFTゲームをやればいいし、他のゲームが面白ければそっちをやれば良い。そこに干渉するべきじゃ無いということですね。
    こちらの意見もごもっともで、まさにその通りとも感じます。
    Epic Games社のCEO・Sweeneyさんは、以前から同じような発信をしており、『Epic Games Storeはブロックチェーン技術を利用するゲームを歓迎する』と言った内容のコメントをしていました。
    2022年6月には、Web3(分散型ウェブ)ゲーム企業のGala Gamesが『ブロックチェーンゲームをEpic Games Storeで販売していく』という発表もありました。
    この動きは楽しみですよね。

    マイクラのNFT禁止についてまとめ

    マイクラは「誰でも同じコンテンツを扱える」ようにすべきという理念のもと、「NFTによる希少性がゲームを楽しむという本質を阻害する」のように考えNFTを禁止しようとしています。
    フォートナイトは逆に、そもそもそこに介入するべきでは無いというようなスタンスです。
    また、マイクラがNFTを禁止したという出来事は、マイクラがMicrosoftに独占されている会社であるためであるという見方もあります。それはWeb2.0的でありパブリックブロックチェーンな考え方とは反する思想だとコメントする方もいらっしゃいます。
    いずれにせよ、こういった動きがゲーム業界・NFT業界に影響を与えることは間違いないと思いますし、今後どうなっていくか・・・目が離せませんね!

    配信企業へのお問い合わせ

    取材依頼・商品に対するお問い合わせに関しては、プレスリリース内に記載されている企業・団体に直接ご連絡ください。

    Loading...
    マイクラはNFT禁止!?フォートナイトの見解は?両者の違いを詳しく解説 | 合同会社CitrusApp