小説のデータ解析を選考に活用! 「第1回CRUNCH NOVELS新人賞」の受賞者が佐久本庸介氏(30)に決定

編集チームとの共同創作で今冬デビュー小説出版へ ほか3名に奨励賞を授与

 株式会社ディスカヴァー・トゥエンティワン(所在地:東京都千代田区、取締役社長:干場弓子)と、CRUNCHERS株式会社(所在地:東京都江東区、代表取締役CEO:石井大地)は、2014年8月20日、両社が共同開催する小説新人賞「第1回CRUNCH NOVELS新人賞」の受賞者を、山梨県在住の佐久本庸介氏(30)に決定しました。受賞者は今後、両社編集チームと共同でデビュー作を創作し、出版に向けて動き出します。さらに、3名の最終候補者に奨励賞が授与され、編集チームのサポートのもとで小説の出版に向けて動き出します。
 また同日、本賞の予備選考に用いたテキスト解析による小説作品の評価方法について、CRUNCHERSがその概要を発表しました。

CRUNCH NOVELS新人賞
CRUNCH NOVELS新人賞

◆開催の背景
 CRUNCH NOVELS新人賞は、売上不振にあえぐ文芸出版市場に一石を投じるために開催された、まったく新しい小説家デビューの登竜門です。
 ディスカヴァー・トゥエンティワンとCRUNCHERSの緊密な連携のもと、インターネットを通じた応募システム、データ分析を活用した選考、「作品より作家」を重視する選抜基準、受賞者と編集チームによるデビュー小説の共同創作など、従来の常識にとらわれない斬新なアプローチで、多くの読者に感動を与える作品づくりにあたることを目的としています。


◆第1回CRUNCH NOVELS新人賞の審査の経緯
 CRUNCH NOVELS新人賞は、「作品ではなく作家」を募集する新しいタイプの小説新人賞として、2013年11月29日より、CRUNCHERSが運営する小説投稿サイト「CRUNCH MAGAZINE(クランチマガジン、 https://i.crunchers.jp/ )」上にて募集を開始しました。2014年4月30日の応募締切までに、合計878名の方の応募をいただきました。
 ディスカヴァー・CRUNCHERS両社編集チームによる審査と、CRUNCH MAGAZINE上のデータを活用したテキスト解析・ランキングアルゴリズム(後述)を組み合わせた独自の予備選考を経て、2014年5月31日に12名の本選考進出者を発表。2014年7月30日には、本選進出者の提出した小説出版企画と人物についての、両社経営陣による厳正な本選考の結果として、最終選考進出者6名を発表いたしました。
 2014年8月10日に実施された最終選考会では、両社編集チームと、6名の最終候補者による面談を行い、候補者の人物、創作技術、出版を企図している小説の価値について、評価・検討を行いました。
 その結果、8月20日に、本賞の受賞者を、山梨県在住の佐久本庸介氏(30)に決定するに至りました。佐久本氏はデビュー作となる小説出版の権利と、その前渡し金に相当する50万円の賞金を獲得します。
 また同時に、最終候補者であるrma(あるま)氏、高野まどか氏、佐川恭一氏に奨励賞を授与することが決定しました。奨励賞の対象となる3名の方については、今後も継続的に編集チームによるサポートのもと、現在提出している小説企画の出版を目指して動き出します。

《最終候補者と選考結果》 ◎:新人賞 ○:奨励賞 ※敬称略、選考順
 山田宗太郎
 渋澤怜
 rma○
 佐久本庸介◎
 高野まどか○
 佐川恭一○


◆受賞者決定の理由および受賞者からのコメント
 佐久本氏は、本賞の受賞について以下のように述べています。
「通っている美術教室で受賞のお知らせの電話を受け驚嘆してしまいました。この受賞は多くの方々のご支援あってのことだと思います。いただいた心を己の血肉とし、今後も自分なりの言葉を小説に込めていきたいです。」

 佐久本氏の受賞について、ディスカヴァー・トゥエンティワン取締役社長の干場弓子は次のようにコメントしています。
「大賞受賞の佐久本さんとお会いして、最初に感じたのは、優しさでした。痛みを持つ人ならではの優しさ。その痛みとは、再び傷つくことへの恐れ。過去からの恐怖。本当の自分と向き合うことにより居場所を失うことへの恐れ……誰の人の中にもある痛みが、彼の中でより鋭利に感知され、増幅され、それと同時に、救済されていく。まさに、作家の資質をお持ちの方だと思いました。
 小説については、作品そのもので判断すべきだと一般には言われますが、今回、作品をまず読み、その後、作家の方々にお目にかかってみて、印象がまるで違うなどということはほとんどなく、人は結局、何を書いても、自分自身を語り続けることになるのだと再認識しました。作者自身の中にあり、かつ、誰の中にもある本質に、読者たる他者は、共感し、感動するわけです。
 その共感、感動への道筋を、これから、石井さんと、受賞者の方といっしょに模索し、練り上げていきます。それは、作家のひとりよがりな自己表現でもなければマーケットに迎合する量産商業小説でもなく、純文学、大衆小説、娯楽小説、ライトノベルといった境界を超え、さらには言語、国籍の壁も超えて、小説本来の感動を共有するエンターテイメントの新しい試みでもあります。
 佐久本さんは、その試みの最初の相棒として、ぜひご一緒したいな、と感じさせてくれる人でした。ほかの受賞者の方もそうですが、なぜ大賞ではなかったかといえば、紙一重の差での、その試みへの柔軟性、スピード、テーマの一貫性とインターナショナルに通用するプロットアイデアの豊富さでしょうか。
 世に問うていくのが楽しみです。」

 また、CRUNCHERS代表取締役CEOの石井は次のように述べています。
「最終選考にあたって私たちが大切にしていたことは大きく分けて2つです。第一に、長期的な視点に立って一緒に仕事をしていける方を選ぶこと。そして第二に、幅広い読者の共感を得られる作品を作れることです。
 第一の点に関して、佐久本さんは、様々な小説を誰よりも深く読み込む読解力を持っていること、創作にあたる上での考え方や態度が誠実かつ一貫していること、作品のアイデアや文章を構築するスピードが速く、編集チームとともに試行錯誤を繰り返して良い作品を作るために努力できること、などの点で、書き手として抜群の安定感があると感じられました。
 また創作の上で佐久本さんが抱えているテーマ設定や人物造形が、ご本人のこれまでの生き様、経験に裏付けられた、優しさと力強さが感じられるものであり、多くの読者に感動を与えられると判断されました。
 以上を総合的に判断した結果、本賞の受賞者は佐久本氏以外に考えられない、との認識で、選考チーム全員の意見が完全に一致しました。」



◆受賞者のデビュー作の企画内容と、今後の創作について
 本賞の選考過程で佐久本氏が提出した小説の内容は以下となります。

・タイトル案
『グッバイ、ロボット』

・内容紹介
「僕は人間じゃない。ロボットなんだ」
 幼い頃の痛ましい記憶から心を閉ざしてしまった少年は、そんな奇妙な妄想に取り憑かれながら生きてきた。16歳になったある日、旅先で出会った少女との出会いをきっかけに彼の心はゆらぎ始める。彼は遠い昔に置き忘れたままの「人間の心」を取り戻すことができるのだろうか?
 ユーモアと優しさに満ちた、幻想的なタッチで描かれる青春小説。

 なお、本賞は「作品ではなく作家」に賞を与え、デビュー作となる小説は編集チームとの共同創作という形を取ります。従って、本作について、今後、佐久本氏と編集チームにて創作および編集を進め、完成を目指して参ります。その過程で、タイトルおよび内容が変更になることをご了承下さい。


◆データ分析に基づく作品の評価について
 CRUNCHERSの開発した小説評価アルゴリズムは、自然言語処理テクノロジーを用い、作品内に使われている語彙の豊かさ、特徴的な用語の利用、語彙に基づいて判定される作品カテゴリー情報、作中に現れる感情表現の種類・数・出現位置、作中に現れる否定的及び肯定的な意味の語の影響度・出現位置、それら情報から導き出された、物語において表明される感情の起伏データといった複合的な情報と、CRUNCH MAGAZINE内での閲覧や反響との関係をコンピューターに学習させることで、優れた作品を評価するものです。
 その際、商業出版された数百冊のベストセラー小説の本文データを統計的に処理することで、感情表現の検出・評価等に用いる用語セット、辞書データを整備しました。
 この解析モデルを活用することで、本賞の応募者が登録した参考作品について、読者に好まれると度合いを予測し、ランク付けしました。この情報は、選考チームによる評価の際に参考にしています。
 なお、この解析モデルによると、本賞に登録された参考作品のうち、もっとも優れた作品と予測されたのは、佐川恭一氏の『シュトラーパゼムの穏やかな午後』( https://i.crunchers.jp/data/work/857 )となっています。


◆会社概要
社名 : 株式会社ディスカヴァー・トゥエンティワン
代表者: 取締役社長 干場弓子
所在地: 東京都千代田区平河町2-16-1 平河町森タワー 11F
URL  : http://www.d21.co.jp

社名 : CRUNCHERS株式会社
代表者: 代表取締役CEO 石井大地
所在地: 東京都江東区有明3-7-26 有明フロンティアビルB棟9階
URL  : http://crunchers.jp

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