ナトリウムイオン電池の世界市場:用途・製品・地域別の分析・予測 (2025-2035年)

    調査・報告
    2025年8月22日 16:00
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    株式会社グローバルインフォメーション(所在地:神奈川県川崎市、代表者:樋口 荘祐、証券コード:東証スタンダード 4171)は、市場調査レポート「ナトリウムイオン電池の世界市場:用途・製品・地域別の分析・予測 (2025-2035年)」(BIS Research)の販売を8月22日より開始しました。

    ナトリウムイオン電池 (SIB) 市場は、エネルギー貯蔵の分野でリチウムイオン電池に代わる選択肢として世界的に注目を集め続けています。

    リチウムの供給量の限界、高価格、環境への影響といった懸念が、特に電力網向けエネルギー貯蔵や短距離輸送において、SIBを有望な選択肢として位置づけています。2023年以降、政府や研究機関による支援は拡大しています。例えば、2024年4月には米国エネルギー省 (DOE) がSIBの製造促進のために1,570万ドルのイニシアチブを発表しました。EUのHorizon Europe (HE) 計画も、よりクリーンなエネルギー技術に関連する研究への資金提供を継続しています。さらに、2025年2月には米国のPacific Northwest National Laboratory (PNNL) が、Sodium-ion Advancement for Grid Energy Storage (SAGES) プロジェクトにおいて、エネルギー密度向上の進展を発表しました。

    主要市場統計

    予測期間 2025-2035年
    2025年評価 5億90万米ドル
    2035年予測 120億3,640万米ドル
    CAGR 37.43%

    市場概要

    SIB市場は、特に分散型および再生可能エネルギーを基盤とした用途において、リチウムイオン技術に代わる信頼性が高く持続可能な選択肢として勢いを増しています。2025年1月には、インドのReliance Industriesが農村部のマイクログリッドにおけるSIBのパイロット導入を発表し、輸入リチウムへの依存を減らしつつ、地域エネルギーシステムを支える技術の可能性を示しました。これは、セル化学の進歩によってエネルギー密度、サイクル寿命、コスト効率が改善される中、SIBに対する産業界の関心が高まっているというより大きな潮流を反映しています。サプライチェーンの整備や性能の最適化といった課題は残るものの、進行中の研究開発やパイロットプロジェクトがSIBの商業化を加速させています。手頃で安全かつスケーラブルなエネルギー貯蔵ソリューションへの需要が高まる中、SIBは世界的なエネルギー転換においてますます重要な役割を果たすと期待されています。

    用途別では、大規模定置型エネルギー貯蔵が市場を牽引

    SIBは、その手頃な価格、安全性、ナトリウムのような豊富な資源を利用する点から、大規模定置型エネルギー貯蔵市場で強い勢いを得ています。リチウム価格の変動が続き、サプライチェーンが地政学的・環境的制約に直面する中で、SIBはリチウムイオンシステムに代わる戦略的選択肢としてますます注目されています。技術の進歩によりSIBの性能は大幅に向上し、電力網レベルでの利用に十分耐えうるものとなっています。2025年3月には、BYDがリン酸鉄リチウム (LFP) 電池とのコスト同等性達成を目指し、SIBの生産ラインへの投資を行うことを確認しました。

    市場の分類

    セグメンテーション1:用途別
    ・自動車
    ・エレクトロニクス
    ・大規模定置型エネルギー貯蔵
    ・産業用
    ・その他

    セグメンテーション2:製品タイプ別
    ・非水系SIB
    ・水系SIB
    ・固体SIB

    セグメンテーション3:フォームファクター別
    ・角型
    ・円筒形
    ・パウチ

    セグメンテーション4:システム/パックレベル電圧別
    ・低電圧システム (12V~60V)
    ・中電圧システム (60V~300V)
    ・高電圧システム (300V以上)

    セグメンテーション5:地域別
    ・北米
    ・欧州
    ・アジア太平洋
    ・その他の地域

    当レポートでは、世界のナトリウムイオン電池 (SIB) の市場を調査し、主要動向、市場影響因子の分析、法規制環境、技術・特許の分析、市場規模の推移・予測、各種区分・地域/主要国別の詳細分析、競合情勢、主要企業のプロファイルなどをまとめています。

    目次

    エグゼクティブサマリー
    範囲と定義
    第1章 市場:業界展望
    第2章 用途
    第3章 製品
    第4章 地域
    第5章 市場:競合ベンチマーキングと企業プロファイル
    第6章 調査手法

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