【築31年の鉄骨造店舗付住宅を再生】断熱・雨漏り対策とデザインを両立した、アンティーク調の二世帯住宅リノベーション事例を公開

    階段負担や結露・雨漏りの悩みを解消。プライバシーと回遊動線に配慮した「親世帯2階・子世帯3階」の分離型二世帯へ

    サービス
    2026年8月21日 13:02

    築31年が経過した鉄骨造の店舗付き住宅において、雨漏りや断熱性の不足といった建物の弱点を解消しながら、アンティーク・ヴィンテージをテーマにした二世帯住宅へと再生するリノベーションを実施しました。親世帯と子世帯それぞれの暮らしに寄り添った、設計の工夫を紹介します。
    2020年
    建物/戸建て(築31年)
    市区町村/東京都墨田区墨田
    施工価格/2,280万円(税抜)
    施工箇所/全面改装
    工期/4か月
    延床面積/170.43㎡(51.46坪)

    Before

    ご主人のご実家である鉄骨3階建ての店舗付き住宅。お母様が3階で暮らしていましたが、階段の上り下りがつなくなってきたことと、2階が空室になっていたこともあり、大規模な全面改装(リノベーション)を決意しました。お母様は2階に移り住み、子世帯が3階を新たな住まいとして使うことになりました。これまで長年解決できなかった雨漏りや、断熱性の不足による「夏は暑く冬は寒い」「窓の結露がひどい」といった築年数ならではの悩みの解消を目指しました。

    傷みを補いながら、将来に渡って効果のある防水塗料で再生した外観

    これまでほとんどメンテナンスをしていなかった外壁は、コーキングや塗膜の劣化による雨漏れを誘発していたため、劣化の直接原因となる目地が露出しないよう再塗装をおこないました。雨漏れ対策として、もっとも効果的な防水塗料を採用。色はグレーをチョイスし、シャープな見た目に。

    木の温もりが感じられる回遊型LDK

    親世帯が暮らす2階のLDKは、ダイニングテーブルを中心に回遊できる動線レイアウトを採用しました。全体的にゆとりある設計とし、高齢のお母様の使いやすさと動きやすさに配慮しています。内装は、木目の美しさが際立つ素材を選定しました。

    用途にあわせてサッと展開できる造作ダイニングテーブル

    LDKの中心に配置した造作のダイニングテーブルは、サイドにカップボードの機能も兼ねたオリジナルデザインに。折り畳みタイプの天板は、ゲストが訪れた時や、3階に住む子世帯夫婦が食事をしに来る時に、ワンタッチで展開することができます。普段は折り畳んで省スペース化できるため、日常生活の動線を妨げません。

    見た目にも美しい造作収納&TVボード

    動線を確保するために、ダイニングテーブルに加えて調理家電を収納するカウンターやTVボード、飾り棚も造作でカタチにしました。空間に対して隙間なくピッタリと収めることができ、見た目にも美しい仕上がりとなっています。

    客間としても使える小上がり和室

    客間として利用できるよう設計した小上がり和室。普段は、扉が壁に引き込まれた状態で開放的に感じることができます。来客時は扉を閉めることで、寝泊まりも可能になります。畳の下はすべて収納として利用することができます。

    細部までこだわった小上がりの造作ベッド

    畳と引き出し収納を備えた小上がりの造作ベッド。使い勝手と収納量を意識してデザインしました。柱の形状にあわせて板の間を設けるなど、細部までこだわっている点が特徴です。

    ゆとりと回遊動線を意識した水回り

    寝室やリビングから洗面室を中継してアクセスできる、バスルームとトイレスペース。ご高齢のお母様がどこからでも使いやすいように配慮したレイアウトです。また、扉の開口寸法は車椅子での行き来にも対応できるよう、広めに設計しています。

    気持ちが上がるホテルライクな水回り

    玄関から入ってすぐのところにレイアウトした水回りエリア。あえてトイレと洗面台の間に扉を設けないことで、ホテルライクな非日常感と開放感を演出しています。また、壁紙を貼り分けることで空間にアクセントを加え、明るく開放的なテイストに仕上げました。収納スペースを必要最低限に絞り込むことで、動線にもゆとりが生まれています。

    異素材を組み合わせた一体感のあるキッチン

    既成のキッチンと造作の収納スペースを組み合わせたキッチンエリア。カウンターや天板の高さを統一することで、異素材ながら一体感のある雰囲気に仕上げています。食器や調理器具をディスプレイできる棚や、食材ストックを収納できるスペースなど、無駄のない空間設計が特徴です。また、断熱性能向上のため、窓にはインプラス(内窓)を追加し、快適な室内環境を実現しました。

    大好きなアイテムに囲まれて過ごすオープンLDK

    LDKは開放感を大切にするために、できるだけ扉を設けない設計に。収納もオープン型とし、大好きな雑貨や食器などを眺めながら楽しく暮らせるデザインとなっています。陽当たりが良く心地よい自然光が入る一方で、夏場の暑さ対策のためにバルコニーへの掃き出し窓にインプラスを設置して快適性も向上させています。

    安眠を約束する漆喰仕上げの寝室

    漆喰仕上げの壁が特徴の寝室は、自然素材が持つ調湿作用によって毎日快適な睡眠を叶えます。夫婦それぞれの衣類を収納できるウォークインクローゼットを2つ備え、限られた空間のなかでもしっかりとお互いのエリア分けにこだわりました。

    コンパクトで機能的なワークスペース

    寝室の一角に設計した、ご主人念願のワークスペース。テレワークはもちろん、一人で集中したい時に籠れる約2帖のスペースには、ワークカウンターや本棚、空気を入れ替える窓も備えています。壁紙は元気の出るビタミンカラーをセレクトしました。

    弱点を解消し、広々とした空間に生まれ変わったルーフバルコニー

    劣化が進んでいた屋上は防水塗装をおこない、雨漏れに対するリスクを解消。また、もともと設置されていた物置も撤去することで、広々としたスペースが生まれ、より「東京の空」とつながれる空間へとアップデートしました。

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