<外国人雇用率30%のEストアー 外国人従業員本音レポート> じつは入社1~2年で日本人化 慣れてしまうとラクな日本のアイマイ

    調査・報告
    2014年6月19日 11:00
    ネット通販総合支援の株式会社Eストアー(東京都港区、代表取締役 石村 賢一)は、「社内公用語の英語化」より「同期に外国人がいる会社」を目標として、2011年より「新卒採用の50%が外国人」のスローガンのもと、中途採用も含め外国人の雇用を増やしてきています。(2014年5月現在で30%達成中) そんな中、当社の外国人従業員(中国、台湾、韓国、バングラデシュなど)にアンケートを実施したところ、彼らの本音やある特徴が見えてきました。ビジネスのグローバル化が急速に進んでいる今、日本で働くなかで困ったことや驚いたことなど、彼らの本音をレポートします。 <1~2年すると日本人化してしまう外国人たち> ― 国籍問わず、日本の悪い点だけでなく、良い点が意外とウケ、気が付くと日本人化していた ― 来日したての頃は、疑問に思う「曖昧な日本」も、1年経つと慣れてしまう柔軟性の高い外国人従業員。曖昧すぎると思っていたことも、その良さを知り、自身も曖昧になり、本音と建前が使い分けられるようになる。普段の会話の中で「すみません」や「大丈夫」など、複数の意味をもつ微妙なニュアンス表現の言葉を違和感なく使い分けている姿がみられた。 <外国人の本音レポート 日本の良い点と悪い点> ■良くも悪くも細かい 外国人から見ると、日本人の仕事のやり方は「細かい」そうだ。ただし、彼らが言う「細かい」には、悪い点だけでなく、良い点もあるようだ。 [ BAD ] ・細かすぎて、取り掛かりが遅い ・チェックが多くて、スピード感がない ・役割分担しすぎで、効率が悪い [ GOOD ] ・役割分担が明確で、範囲が決まっているからラクチン ・スケジュールを細かく立てるから達成感がある ・丁寧な説明があるので、目的が理解できる ■本音と建前があり、仲良くなるのが難しい 争いを避け、相手を傷つけないようにするために、本音と建前を使い分ける日本人。本当の自分を出さない日本人とは、距離を縮めることが難しいらしい。 [ BAD ] ・本音が見えないので、仲良くなれない ・どうしていいのかよく分からなくて面倒くさい ・右か左か、混乱する [ GOOD ] ・相手を傷つけないで済む ・口論にならない ・戦わなくていい ・対人関係がスムーズ ■感謝されると思ったら、謝られた「すみません」 「すみません」をいろいろな場面で使う日本人特有の言い回しや微妙なニュアンスの表現により、外国人は混乱している。 [ BAD ] ・すみませんって、謝るときの言葉じゃないの? [ GOOD ] ・はっきりしないこの言葉。使いこなすと便利かも。 <編集後記> 私たちがインタビューを進める中で、入社後だんだん日本人化してくる外国人たちを見ることができました。日本に来たばかりの頃の彼らは、仕事のやり方や言葉のニュアンスに違和感を覚えていました。しかし、1~2年、日本人の中で仕事をすることで、その場に適応していき、だんだん違和感が減り、日本特有のやり方や表現が当たり前になっていくということがわかりました。 ■インタビュー中のエピソード ・細かすぎることが窮屈だった中国人女子は、  そのやり方に慣れて「今では細かくやらないと不安」と言うまでに。 ・日本人との距離が縮まらないと言っていた韓国人男子は、  「人との距離に慣れたら、距離がないと苦しい」と嘆くように。 ・日本人は「すみません」を使いすぎると言っていた韓国人女子に、  書類を渡したら返事が「すみません」と返ってきた。 <調査概要> 調査方法:アンケート 調査対象:中国、台湾、韓国、バングラデシュ 人数  :男性6人、女性7人(計13人) <Eストアー外国人従業員の構成> 国籍:中国、台湾、韓国、バングラデシュ 年齢:22歳~37歳(平均26.9歳) 【会社概要】 Eストアーは、企業における電子商取引(EC)の総合サービスの提供でEコマースの成長と発展に寄与しています。 会社名 : 株式会社Eストアー 代表者 : 石村 賢一 設立  : 1999年2月17日 所在地 : 東京都港区西新橋1-10-2 住友生命西新橋ビル URL   : http://Estore.jp/ 事業内容: ネットショップ総合パッケージ「ショップサーブ」の提供       ショッピングカート機能「ストアツール」の提供       レンタルサーバー「サイトサーブ」の提供       日本最大級の通販サイト「park」の運営       他、ECサイト制作代行、EC関連セミナー企画、開催など