映画「ノー・アザー・ランド 故郷は他にない」の舞台。 ヨルダン川西岸地区マサーフェル・ヤッタを支援
パレスチナ支援のクラウドファンディング実施。9月14日まで。
マサーフェル・ヤッタ支援プロジェクトは、映画「ノー・アザー・ランド 故郷は他にない」の舞台にもなった、ヨルダン川西岸地区マサーフェル・ヤッタを支援するクラウドファンディングを2025年9月14日まで実施しています。
プロジェクトURL: https://for-good.net/project/1002160
プロジェクトイメージ
■プロジェクト実施背景~起案者からのメッセージ~
マサーフェル・ヤッタ支援プロジェクトの起案者である、ドキュメンタリー写真家の森 佑一です。2017年よりフリーランスとして、世界各地の戦時下にある国や地域の撮影取材を行っております。
森 佑一プロフィール
昨年と今年、2度にわたりイスラエルやパレスチナを現地取材し、第97回アカデミー賞長編ドキュメンタリー賞を受賞した映画「ノー・アザー・ランド 故郷は他にない」の舞台となっているヨルダン川西岸地区南部のマサーフェル・ヤッタも訪ねました。この地域は、イスラエル軍が治安と自治を管轄するエリアCに指定され、イスラエル人入植地が点在しており、実質的に占領下に置かれています。
イスラエル人入植地とパレスチナ人集落のある風景
そのため、現地で暮らすパレスチナ人の多くが社会的に弱い立場に置かれ、日常的に過激なイスラエル人入植者による暴力や嫌がらせの被害に遭い、暮らしを脅かされています。その状況は、イスラム組織ハマスによるイスラエルへの大規模奇襲攻撃やそれに対するイスラエル軍によるガザ地区への軍事侵攻が始まった2023年10月7日以降、悪化の一途を辿っています。
以前イスラエルにより解体されたパレスチナ人の住居
マサーフェル・ヤッタ現地取材を通して、深刻化する入植被害の状況を目の当たりにする一方、その問題に対処するために現地で活動するイスラエル人たちとも出会いました。彼らはイスラエル社会ではマイノリティーな存在です。しかし、彼らの様なイスラエル人と現地のパレスチナ人とが共に活動する姿から現状を変える可能性を感じました。
そうした経緯から、私自身、現在も厳しい状況下で活動を続けているイスラエル人やパレスチナ人たちを資金的に援助したいと考え、クラウドファンディングを立ち上げることにしました。そして7月14日にFor Goodにてプロジェクトをスタートさせました。プロジェクトの目標金額は、ファーストゴールを250万円、セカンドゴールを300万円に設定しています。9月14日まで支援を受付しております。
集まった支援金は、入植被害に遭ったパレスチナ人家庭を支援するため共に活動しているイスラエル人とパレスチナ人のグループに送る予定です。野菜の苗や保存食、羊の餌、防犯カメラ、オフロード車など流動的な現地のニーズに応じた物資の購入費に充てられます。また、クラウドファンディングのリターンとして、チャリティーコーヒーやパレスチナ難民女性が制作する刺繍製品を用意し、リターンもまた現地の支援となる形をとっています。
リターン品(チャリティーコーヒー)
リターン品(パレスチナ刺繍)
今プロジェクト自体は単発の資金援助ですが、それを通して、現地で活動する人々に対する認知を広げ、彼らを継続的に支援可能なドナーの発掘に繋げることも目標としています。
■参考URL
映画「ノー・アザー・ランド 故郷は他にない」
https://transformer.co.jp/m/nootherland/
イスラエル・パレスチナ取材日記
https://yuichimori.substack.com/t/90f
■クラウドファンディング情報
プロジェクトURL: https://for-good.net/project/1002160
目標金額 : 250万円/300万円
実施期間 : 2025年7月14日~9月14日
起案者 : ドキュメンタリー写真家・森 佑一(もり ゆういち)
電話 : 080-8741-1333
メール : yuichimoriphoto@icloud.com