シダックス沖縄・広島で運営を受託する 2つの図書館で、平和を祈念する初の共同企画糸満市立中央図書館で「平和の企画展」を開催

調査・報告

2025年7月15日 08:00

　事業を通じて社会課題解決を実現する総合サービス企業　シダックスグループで、自治体サービス（観光施設や図書館の運営、学校給食、学童保育等の業務）のアウトソーシングを担うシダックス大新東ヒューマンサービス株式会社（本社：東京都渋谷区、代表取締役社長：山田智治、以下、SDH）は、2025年7月12日（土）～8月17日（日）の期間、施設の窓口業務、イベント企画立案等の受託運営を行う糸満市立中央図書館（沖縄県糸満市）にて、「平和の企画展～沖縄から広島を考える～」を開催しています。なお、本企画は、SDHが施設の指定管理者を務める三原市立中央図書館（広島県三原市）との初の共同企画として行われるものです。

糸満市立中央図書館外観

「平和の企画展～沖縄から広島を考える～」の様子

　今年（2025年）は、太平洋戦争が終結してからちょうど80年の節目にあたります。糸満市立中央図書館では、毎年6月に、沖縄戦終焉の地となった糸満市で犠牲者らを悼む6月23日の「慰霊の日」式典に合わせ、企画展「慰霊の日特集」を行ってきました。本企画は、SDHが太平洋戦争の被爆地でもある広島県下でも図書館の運営を受託していることから、糸満市立中央図書館のスタッフが、三原市立中央図書館のスタッフに共同で実施する初の取り組みとしての企画展の開催を提案。沖縄県と広島県、共に悲惨な戦争体験を持つ地域同士が交流・協力して平和について考えていただく場にしたいと、この度の開催に至りました。

　企画展の狙いとして、沖縄での開催では「広島の戦禍について考える」、広島での開催では逆に「沖縄の戦禍について考える」という相互性があります。今回、糸満市立中央図書館で行う企画展では、8月6日の「原爆の日」と8月15日の「終戦の日」に合わせ、三原市立中央図書館から提供された広島の原爆投下・戦禍に関わる資料や写真パネル等約30点、および糸満市立中央図書館の関連蔵書・絵本を展示し、未来への希望と平和を祈念する主旨としています。

　なお、先立って2025年6月4日（水）～29日（日）の期間に三原市立中央図書館で開催した「平和の企画展～広島から沖縄を考える～」では、糸満市立中央図書館が所蔵する沖縄戦に関する写真パネルや統計資料等約30点を提供・展示したほか、三原市立中央図書館の関連蔵書を展示。来場者の方々からは、「沖縄戦も含め、太平洋戦争のことを忘れないように伝え続けていきたい」「三原市と糸満市の相互の平和に対する展示に感銘を受けた」といった声が寄せられました。

　SDHは、2020年10月より糸満市立中央図書館の受託運営を開始。全国約100カ所の図書館（窓口業務等含む）を受託運営しております。また、沖縄県内では他にも大学附属図書館窓口業務、県内4カ所の放課後児童クラブの受託運営を行っています。今後も、地域住民の皆様に寄り添った学びの機会を創出し、SDHならではのサービスと運営に注力していきます。