ピアサポート参加者募集― 安心できる環境を整える
SNSやメッセージアプリを通じたネット上での誹謗中傷が、子どもから大人まで深刻な社会問題となっています。PS会では、当事者同士が支え合う「ピアサポート」の力を活かした参加者を2025年7月末まで募集します。
■背景と課題
インターネット問題は、匿名性や拡散性の高さから、被害者が孤立しやすく、深刻な精神的ダメージを引き起こします。
「SNSで誹謗中傷が届く。誰にも言えず、眠れない」
「職場の匿名掲示板で中傷され、外に出るのがするのが怖い」
「グループ内で、孤立している」
こうした声は、年齢や立場を問わず、誰にでも起こり得る現実です。
■ピアサポートとは
ピアサポートとは、同じ立場や経験を持つ人同士が支え合う仕組みです。いじめや孤立の経験を持つ“ピアサポーター”が、相談者の気持ちに寄り添い、共感しながら一緒に解決策を考えます。
■ピアサポートの効果
孤立感の軽減:「“自分だけじゃない”と気づけたことで、心が軽くなった」
自己肯定感の回復:「話を聞いてもらえたことで、自分の存在を肯定できた」
行動変容のきっかけ:「励ましで、学校や職場に戻る勇気が出た」
継続的な支え合い:「相談後もつながりが続き、安心して過ごせている」
教育現場や医療・福祉分野でも、ピアサポートは再登校支援や精神的回復の促進に効果があると報告されています。
■主な活動
1. 安心できるメッセージを送る
「あなたの味方だよ」「困ってたらいつでも話してね」など、優しく寄り添う言葉を送るだけでも支えになります。説教やアドバイスよりも、まずは気持ちを受け止める姿勢を大事にします。
2. 役立つ情報を共有する
相談窓口、信頼できる先生、専門機関など、相談できる場所を紹介するのも有効です。「こういう場所があるよ」「一緒に探してみようか」と伝え、寄り添います。
3. 定期的に声をかける
1回のメールで終わらせず、「元気かな?」「今日はどうだった?」とやさしく見守る継続的なサポートが、心の支えになります。
4. 自分ひとりで抱え込まない
深刻な場合は、信頼できる人に相談する勇気も大切です。まずは命を守るための行動をとっていいことを伝えます。
私たちは、安心して声を上げられる社会を目指しています。
<浜 拓弥 プロフィール>
高校卒業後、消防職員として主に救急業務に従事したのち、様々な職種を経験するなか、仲間同士でのサポート関係を充実させることで、心の負担が軽減され、心理的な安心感が高まるのではないかと考える。主に心理学に基づいたサポートを行う。