<開催レポート> 就労支援を行うstara、オンラインで 「アントレプレナーシップ研修 in カンボジア」を開催  生活や気持ちに変化を感じているサポーターの声を公開!

~その後、障害者支援に見える新たな挑戦と成長の姿~

企業動向
2025年7月15日 13:15
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障がいのある方への就労支援を行う株式会社stara(本社:埼玉県越谷市/代表:森永 雄太)は、株式会社staraは、海外研修イベント「ALL★STARS アントレプレナーシップ研修 in カンボジア」をオンライン開催いたしました。

本研修は、2025年卒内定者の中野 愛理(なかの えり)さんが企画・運営を担当し、全国のstaraスタッフおよびサポーターを対象に、「アントレプレナーシップ(起業家精神)」をテーマに学びと交流の場を提供しました。

当日は、日本とカンボジアの2拠点をZoomでつなぎ、リアルタイムで交流を行いました。

イベントから4か月が経過し、生活や気持ちに変化を感じているサポーターの声も届いています。


2拠点をZoomで繋げました。

2拠点をZoomで繋げました。


■アントレプレナーシップとは?

今回の研修テーマ「アントレプレナーシップ」とは、「困難や変化に対し、自ら枠を越えて行動し、新たな価値を創造する精神」を指します。

これはビジネスや起業に限らず、福祉の現場や人生のあらゆる場面で必要とされる精神であり、参加者一人ひとりがその意義を体感できる内容を目指しました。


左:カンボジアスピーカー、右:日本の参加者

左:カンボジアスピーカー、右:日本の参加者


■カンボジアとつながる特別な一日

中野さんとstara代表は、現地カンボジアから生中継で登場。

農村部で小さなお店を起業した脳性麻痺の15歳の女の子・スレイヤーさんと、彼女を支えるNPO「スロラニュプロジェクト」の皆さまとの対話を通じて、参加者は「幸せとは何か」「障害とは何か」といった問いに自分の言葉で向き合いました。

午後には現地の暮らしを案内していただき、スレイヤーさんの起業ストーリーや想いを共有。福祉や障害の枠を超えた「人の可能性」に触れる時間となりました。


カンボジアのスレイヤーさん宅

カンボジアのスレイヤーさん宅

真剣にPCを見るカンボジアの子どもたち

真剣にPCを見るカンボジアの子どもたち


■一人ひとりが、主人公

本研修の最大の目的は「参加者全員が楽しむこと」。

グループワークやペアワークを通して、参加者は自身の夢や価値観に気づき、「障害のない未来」のためにどんなチャレンジができるかを考えました。

最後には、それぞれが描いた夢と1か月以内に取り組むチャレンジを共有し、参加者同士で励まし合う温かなフィナーレを迎えました。


スレイヤーさんのお店

スレイヤーさんのお店



■中野 愛理さんからのコメント

「今回は、自分の大好きなカンボジアとstaraをどうにかつなげることができないかと考え企画しました。何もかもが初めてで手探りの連続でしたが、社長をはじめ皆さんの応援のおかげで無事に終えることができました。まだstaraでの勤務経験はありませんが、この研修を通じて“他国と仲間、そして自分から学び、実践する”ことの大切さを実感しました。推進担当の皆さま、参加者の皆さんと一緒に創り上げることができ、本当に感謝しています!」



■運営インタビュー:研修運営者と参加者に聞く、開催の背景とその魅力

その経緯や学び、今後の展望を研修運営者の永澤 理沙さんと参加者の菅沼 愛未さんに伺いました。


・研修の概要と背景

<中野>

開催のきっかけは私自身の提案でした。大学3年生のときに5か月間インターンした大好きな国・カンボジアと、staraをつなげる新たな研修を作りたいと思い、企画書を提出。社長や永澤さんにご賛同いただき実施に至りました。


<永澤>

私も学生時代に海外で多くの経験をしており、海外事業は夢でした。ただ福祉の現場だけでは視野が狭くなりがちで、海外事業の展開のためにはもっと広い世界を知ることが必要だと感じています。事業運営の難しさを実感する中で、まずは社内のサポーターが変わる研修としてこの企画を承諾しました。


・なぜ「アントレプレナーシップ」なのか

<中野>

「困難や変化に対し、自ら枠を越えて行動し、新たな価値を生み出す精神」であるアントレプレナーシップは、AI時代の誰もが必要とする考え方です。


<永澤>

staraの利用者さん支援や新規事業はまだ発展途上。サポーター自身が「自分が会社や社会を変える!」というマインドを持つことが必要です。アントレプレナーシップはまさにそのマインド変革に最適なテーマと考えました。


・参加者の声

<菅沼>

研修募集時は仕事や将来に悩んでいました。日本で福祉の経験を積んだ近藤さん(【スロラニュプロジェクトカンボジア現地スタッフ】)の生き方に惹かれ、参加を決めました。


・研修で感じたこと、学んだこと

<永澤>

研修で「障害のない未来」について話し合い、自分のビジョンを言語化できました。想像力と思いやりを持つ人が増えれば、誰もが自分らしく生きられる社会になると信じています。


<菅沼>

利用者さんとその家族、地域の子どもたちが笑顔で溢れている姿に感銘を受けました。スレイヤーさんは障害があっても夢を持ち、家族のために働く姿が刺激的でした。

研修前は迷いもありましたが、夢や想いを共有することでstaraへの帰属意識が高まり、支援に積極的に取り組めるようになりました。特に近藤さんがおっしゃっていた「利用者さんの自己実現が自分の自己実現」という考え方が今でも支援の根幹になっています。



■4か月後の様子

研修から4か月が経過し、利用者さん支援や社内の新たな取り組みが加速しています。永澤さんは障がい者雇用促進のイベント企画を進め、菅沼さんも研修で得た気づきを活かし支援のモチベーションが飛躍的に向上しました。研修をきっかけに、staraの仲間たちは未来に向けて確かな一歩を踏み出しています。



■今後について

今回の「ALL★STARS アントレプレナーシップ研修」は単なる海外体験にとどまらず、staraの仲間たちが未来に向けて一歩踏み出すきっかけとなりました。

この経験を活かし、今後も“誰もがSTARになれる社会”を目指し、新たな挑戦を続けてまいります。


※本研修は、staraが運営・支援する教育・福祉研修事業の一環として実施されました。

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2拠点をZoomで繋げました。
左:カンボジアスピーカー、右:日本の参加者
カンボジアのスレイヤーさん宅
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