充電式インサート交換ドライバーを発売

インサート(チップ)の交換・コーナーチェンジの作業時間を大幅削減 工作機械加工の生産性向上に貢献

 京セラ株式会社のグループ会社である京セラインダストリアルツールズ株式会社(代表取締役社長:和田 康男)は、インサート(チップ)の交換作業の負担を軽減できる充電式インサート交換ドライバー「DTD500」を、2024年4月10日(水)から発売しますので、お知らせいたします。


  「インサート(チップ)」とは、工作機械による高精度な切削加工に使用されているカッターに付いている切れ刃のことで、このインサート(チップ)には寿命があるため、定期的な交換やコーナーチェンジ※1が必要になります。交換は、これまで手工具のレンチでネジのゆるめ・締付けを行い、トルクレンチでインサートの推奨トルク値で締まっているかの確認を行っていました。主要な加工の一つであるフライス加工においては、インサート数の多いカッターが主流になっているため、交換やコーナーチェンジに掛かる多くの作業時間や労力が課題になっています。さらに、作業者の技量によって作業時間や精度に差がでることも作業の属人化という点で課題になっています。

 このたび発売する充電式インサート交換ドライバー「DTD500」は、当社独自の技術により業界初※2の電動ドライバー機能と、任意のトルク値で締め付けられるトルクレンチの2つの機能を持った商品です。本商品は、簡便で高精度なインサートの交換作業によって、作業時間の大幅削減と業務の標準化を実現し、お客さまの生産性向上に寄与します。

 

※1 コーナーチェンジとは:摩耗したインサートの角(コーナー)の向きを変えること。

※2 国内工具メーカーにおいて。(2024年3月30日当社調べ)

 


■充電式インサート交換ドライバー「DTD500」の特長

1.業界初※2の1台2役で作業時間を大幅に削減     

 電動でネジのゆるめ・締付けを素早く行い、トルク値の確認は手動による増し締めで設定したトルク値に達します。クラッチが作動しインサートの交換、コーナーチェンジ作業を素早く正確に行えるため、作業時間を大幅に削減します。


2.任意のトルク値に簡単調節

 トルク値は、本体のトルク調節ダイヤルを回すと中央にある目盛りが動き、1~5N・mの間で任意の位置に簡単に合わせられ、設定したトルク値でクラッチが作動します。      



3.スムーズな作業をサポートする機能を満載      

 本体形状は、小さな力でも回しやすいラウンド型グリップを採用。電動のゆるめ、締付け時の操作は、押しやすい本体上部にプッシュオンスイッチを配置しています。


■製品仕様      


DTD500の付属品などその他の仕様は、以下のページ(URL)に掲載しています。

https://www.kyocera-industrialtools.co.jp/products/pro/items/5926


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