高精度 小径ソリッドドリル「KDA Mini」を発売

独自のトリプル&ダブルマージン構造※1 小径穴あけ加工の高精度・長寿命・安定加工を実現

 京セラ株式会社(代表取締役社長:谷本 秀夫)は、精密部品や金型の小径穴あけ加工に使用するソリッドツールの新製品として、高精度 小径ソリッドドリル「KDA Mini」を開発し、本年2月7日(水)から発売しますのでお知らせいたします。

 「KDA Mini」は、独自のトリプル&ダブルマージン構造※1と、新コーティング「MEGACOAT(R) NANO EX」(メガコート ナノ イーエックス)を採用したφ1.0~2.9mmの穴あけ加工用ソリッドドリルで、以下の特長があります。      




 これにより、KDA Miniは、他社品比2倍※2の工具寿命を達成。小径穴あけ加工における穴曲がりや穴位置ずれを抑制するとともに、優れた耐摩耗性、耐チッピング性で高精度・長寿命・安定加工を実現します。

※「MEGACOAT」は、京セラ株式会社の登録商標です

※1. Type C(クーラントホールあり)のみトリプル&ダブルマージン構造。Type N(クーラントホールなし)はダブルマージン構造    

※2. 当社比較において(2024年1月時点。京セラ調べ)



■ 新製品「KDA Mini」の特長(詳細)

1.高精度・安定加工を実現する新発想 トリプル&ダブルマージン構造※1

 KDA Mini (Type C)は、ドリルの直進安定性を高めるガイドの役割を果たすマージンの構成を先端部と中間部で適正化。穴あけ序盤は切削抵抗が大きく、工具の振れが発生しやすいため、ドリル先端部には3組のマージンを配置。3組のマージンが穴を支持し、直進安定性を向上させることで優れた加工精度を実現します。

一方、ドリル中間部は、直進安定性と切りくず排出性の両立が求められるため、2組のマージンと大きなチップポケットを設けることで切りくずトラブルを抑制します。


2.新・特殊ナノ積層コーティング「MEGACOAT(R) NANO EX」で長寿命加工

 ソリッドツール用に適正化した特殊ナノ積層コーティング「MEGACOAT(R) NANO EX」は、潤滑性や耐溶着性に優れたAlCrN(窒化アルミクロム)系層と耐摩耗性に優れたTiAlN(窒化チタンアルミ)系層で構成。2種のコーティング層をそれぞれに特殊ナノ積層化し、さらに両層を交互に多層積層化することで耐摩耗性と耐溶着性、耐チッピング性を高次元で実現しています。


3.KDA Miniと既存KDAの展開で加工領域を拡大

 当社では、あらゆるニーズへのベストバランスを追求するソリッドツールの新シリーズ「K-series」を展開しています。このK-seriesのラインアップにKDA Miniが加わることで、既存のソリッドドリル「KDA」と合わせて、φ1~16mmの幅広い穴あけ加工に対応し、お客さまの生産性向上に貢献します。


KDA、KDA Miniの加工径レパートリー


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