立命館大学と丸善雄松堂が包括連携協定を2023年12月15日...

立命館大学と丸善雄松堂が包括連携協定を2023年12月15日締結

英文に特化した学術出版の実施・学術成果の世界発信等で連携・協力

立命館大学(京都府京都市中京区、 学長:仲谷善雄)と丸善雄松堂株式会社(本社:東京都港区、代表者:代表取締役 矢野正也/以下:丸善雄松堂)は、教育・研究事業に関し、互いに連携するため、2023年12月15日に包括連携協定を締結いたしました。日本初の英文に特化した学術出版(University Press of Ritsumeikan/以下:UPR)の実施・成果の世界発信、大学の人材育成、新しい学びや研究の在り方に関する企画・事業、研究・教育高度化に関わる企画・事業で連携・協力を進めます。
矢野正也(写真左)、仲谷善雄(写真右)
矢野正也(写真左)、仲谷善雄(写真右)

【背景】

社会の変化が激しく、未来の予測が困難なVUCA時代において、これまで経験したことのない事象への対応を考えるため、従来の考え方や方法とその延長線上の理解ではなく、知の堅実な蓄積に裏打ちされつつ、新たな課題領域を切り開くような想像力ならびに創造力が必要となり、教育と研究を繋ぐ新しいまなびの形が模索されています。

立命館大学は、学園ビジョンR2030「挑戦をもっと自由に」に基づき、「立命館大学チャレンジデザイン」を策定し、「Ritsumeikan Knowledge Nodes 構想(世界水準の研究・教育展開)」を核とした次世代研究大学の構築や、研究力の向上と教育の高度化をつなぐ教育の展開等を掲げ、先進的な教育・研究に取り組みを進めて参りました。

一方、丸善雄松堂は「知を鐙す(ともす)」をミッションに掲げ、永年にわたり取り組んできた知の生成・普及、環境作りに関するノウハウと知とまなびに関する多種多様な事業リソースを活用し、学術情報コンテンツ・サービスの開発、教育・研究機関や商業施設の空間づくり、図書館や教育施設の人材支援などの事業を行っています。ブランド方針である「まなびのつながりを育む」に基づき、社会に広がる多様な“まなび”の場を、あらゆる側面から支える取り組みを進めています。

丸善雄松堂と立命館大学は、これまでの取り組みの中で、世界に対しての国内の学術成果の発信に課題を感じていました。今回の包括連携協定は、学術成果とまなび、社会、世界をつないでいくということに対して、互いの進むべき方向性が一致していることを確認し合い、締結することといたしました。

【概要】

このたびの包括連携協定により、出版活動も含めた学術成果・学術資源の外部発信等を通じて、研究・教育等の分野で協力し、各種研究・教育課題の解決に資するとともに、新たな時代の研究・教育現場の実現に寄与することを目指します。 本協定に基づく最初の取り組みとして、2024年春より、英文特化型出版刊行物等を含む立命館大学の学術成果及び学術資源の公開・収集・提供、地域や社会への発信に関わる事業を推進して参ります。具体的には、UPRを立命館大学・丸善雄松堂・海外出版社と連携して実施し、学術成果の世界発信を計画しています。世界的にも研究を取り巻く課題となっているオープンサイエンス・オープンアクセスも射程に入れつつ、丸善雄松堂が擁する海外学術情報流通ネットワーク(海外出版社・出版業界等)を駆使し,立命館大学の学術成果や学術資源を英語で世界に向け継続的に発信することで、世界の潜在的な利用者に情報を届け、立命館大学の研究情報が世界で活用される基盤構築を目指します。

【今後について】

上記の取り組みに加えて、今後、立命館大学における人材育成、新しい学びと研究の在り方を模索する際の企画や事業における連携・協力や、大学の研究・教育高度化のための企画・事業での連携についても検討を進めて参ります。具体的には、大学院生を対象としたトップレベルの研究者の育成を支援するプログラムを開発・提供し、新たな研究分野の創出や若手人材の育成・輩出を目指します。

【参考情報】

●本件についての対談記事について

包括連携協定締結を機に、仲谷善雄(立命館大学長)と矢野正也(丸善雄松堂代表取締役社長)の対談を2024年1月19日に実施いたしました。対談記事について、近日中に公開予定です。

●立命館大学について 

京都市に所在し、関西3府県に4つのキャンパス(朱雀、衣笠、びわこ・くさつ、大阪いばらき)を持つ、学生数約3万3000人、大学院生数約3700人、16学部21研究科を擁する私立総合大学です。西園寺公望が1869 年に開設した私塾「立命館」を創始とし、その精神を継いだ中川小十郎が1900 年に設立した京都法政学校が前身で、2025年に創立125 周年を迎えます。

丸善雄松堂について

丸善雄松堂は、大学をはじめとする全国の教育・研究機関への学術資料の提供や学習空間・商空間のプロデュース、図書館など教育機関・文化施設の運営支援等の事業を通じ、150年以上にわたり、日本の教育・科学・文化の発展に貢献してきました。現在、こうした知見をもとに、地域や社会に広がる「まなびのつながり」を育み、人びとの持続的なまなびを促進する環境づくりを支援しています。
※2016年2月に丸善㈱(1869年1月創業)と㈱雄松堂書店は経営統合し、丸善雄松堂㈱になりました。
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